やぁ…初めまして。
そして…こんにちは。
あぁ…それとも…こんばんは…かな?
挨拶は大事だろう?
.
さて…これから…語るの話は…
今…君達が居るであろう世界と少し違う…
低く…低く…低くて…
更に低い確率の末に… 辿り着いた場所。
.
君達の生きている世界でもあるが…
少しだけ…違う…そんな世界。
.
人生とは実に不思議だ。
あの時…こうしておけば…
こうしなければ…
様々な事を考え後悔し…
やがて諦める。
人生は…そんな事の連続だ…
だが案外それでも生きていける。
.
…しかし…
.
この記憶の主人公は…
完璧で 執念深かった。
.
後悔などせず…
諦めずに…ひたすら進み…
進化し生きていたのだ。
.
…違う…
.
後悔などする…
余裕が無かったのかもしれない。
.
そうだ…私達は…知っている。
完璧過ぎも…案外良い事ばかりではない。
.
後悔も…諦めも……
案外…人生には… 必要なのだ。
.
君は…人間なんだ。
…時には失敗も… 後悔も…
大事な経験になるだろう。
人間は…失敗しても次があるのだから。
.
そうだ…失敗。
あぁ…人間は……運が良い…
とても…良い進化をした。
.
…もし…あり得ないほど…
低く低く低く低く…低い確率が……
少しでもズレたなら………
また違った結末になったかもしれない。
そう…君達が…こちら側だった…
そんな未来も…
.
ああ…そうだ。
昨日… 残したシチューがあったね。
君もいるかい?
.
まぁ… と言っても…
私達は記憶力が悪いから…
悪いから…今語っている物語が…
本当に正しいかなんて…忘れてしまったよ。
だから…食べ過ぎに注意したほうが良い。
忘れ物が酷くなってしまう。
.
そうだ…知っているかい?
記憶は電気信号かもと言う…
人間達が考えた話。
.
電気信号ならコピーが出来そうだと…
考えた事もあったが…
.
ああ… それは間違いだった。
.
さて…所詮…模造さ。
重ねれば忘れてしまうくらい
弱く…脆弱に…情けない程に…脆くなる。
.
ああ…そうだ。
君達は…忘れごとはあるか?
.
……あぁ…私は忘れ物ばかりだ。
だからこそ…私かも知れない君は……
風邪も気おつけて…
ちゃんと手洗いもうがいもね。
.
ああ……さて…もうこんな時間だ。
今日は日光が美味しそうな日だ。
.
それはそうと……これは…
平和的で無駄が無く…
実に… 恐ろしい程に完璧だった…
主人公が生きた世界の話。
.
君達の…並行世界ともいえる…
そんな場所で…生き… そして…死んだ …
僕の…体の記憶の模倣である。