※続きです
※なんでも許せる方向け
nk視点
×月×日
今日は普段の穏やかな気候とはうって変わって、冷たい雨が降り注いだ。
雨の日を嫌いな人が多いけど、俺は好き。
だって雨には、とっても大切な思い出があるから。
え?どんな思い出か聞きたいって?
も〜!しょうがないなぁ〜!
数年前
それは、 高校に通っていた頃のある日。
ホームルームが終わって、家に帰ろうとしているときだった。
帰ろうとしたときに突然雨が降ってきて、当然傘の持っていない俺は昇降口で雨が止むのを待つことになった。
けど、なかなか雨が止まなくて、どうしようかと迷ってたとき。
君が現れたんだ。
『あれ?Nakamuじゃん。』
『あ、、きんとき。』
『帰らないの?』
『あ〜、、』
『?』
『実は、傘忘れちゃったんだよね、、』
『え、そうなの?』
『うん。だから、雨終わるまで一旦待機かな、、』
そう言って空を見上げるが、雨が止む気配はない。むしろ強くなっていっている。
『じゃあ、一緒に帰る?』
『え?』
どうしたものかと悩んでいると、きんときがふわりと笑った。
『俺、傘持ってるし。Nakamuも入んなよ。』
『…いいの?』
遠慮する俺に、きんときは太陽のように眩しい笑顔で微笑んだ。
『Nakamuにはいつも助けてもらってるし、気にしないでよ。』
『きんとき…!ありがとう!!』
…楽しかったなぁ。
流石に男2人で1つの傘に入るのは厳しかったから、結局2人でずぶ濡れになりながら帰ったっけ。
俺と一緒に帰ったせいできんときまで濡れたのに、きんときはそんなこと気にもせず、笑ってくれた。
いつも自分のことより人のことばかり考えている、そんな優しい君が好き。
…きんときのその優しさを、俺にだけ向けてほしい。
ガチャ
相変わらず立て付けの悪いドアを開けると、
静かな地下室には合わない、掠れた呻き声と機械音が聞こえた。
「ぅ…♡あッ…ぁ…♡」
「あれ?トんじゃった?」
ベッドに横たわるきんときは、焦点の合っていない虚な目をしながら小さく喘ぎ声をもらしている。涙と汗でぐちゃぐちゃにした顔は、あの爽やかで眩しい笑みを浮かべる普段のきんときでは想像もつかない。その顔を見ると、体の底から優越感が湧き上がってくるのを感じた。
毎朝ベッドメイクしているシーツは、きんときが出したであろう、いろんな液体でぐちゃぐちゃになってしまっている。
ベトベトのシーツを毎回洗濯するのも面倒いし、今度はコックリングとかつけてみるのもいいかもしれない。
「きんとき〜?」
全身をビクビクと小刻みに痙攣させているきんときに声をかけるが、返事はない。
やっぱり、放置する時間が長すぎたのだろうか。
きんときの体についているのは、両乳首につけたローターとグチョグチョになっている後ろに突っ込んだディルド。
今朝からつけたそれは、夕方の今でも振動を続けている。
好奇心だった。たくさんの玩具をつけたまま放置すると、きんときがどんな反応をするのか気になった。
確かに、逃れられない快楽を前に泣き叫ぶきんときも可愛かったが、意識を飛ばしてしまうとは…少しやりすぎてしまったかもしれない。
「きんとき。」
きんときの中に突っ込まれているディルドをつかむと、きんときはそれだけで「んッ♡」と小さく喘いだ。
あぁ、 なんて可愛い生物なんだろう。
「おーきてっ!」
ごりゅっ♡
「お″っ″♡♡⁉︎ぉ″あッ♡あぇッ?♡ッ…?♡♡」
ディルドを最奥に押し込むと、きんときの体がビクンッ♡と大きく跳ねた。突然与えられた快楽に、目を見開きながら頭の上にハテナマークを浮かべている。
「あ、おきたぁ?♡おはよ、きんとき♡」
「な、なか、む、、♡♡」
「ダメじゃんきんとき。勝手にトんじゃあ。」
ごりゅッ♡ごりっ♡
「あ″ッ♡おぉ″ほッ♡♡んぉ″♡♡あひッ″♡♡♡」
「ははっ!きったない声!」
「だ、だめッ♡♡いくッ♡イくからぁッ♡♡なかむッ♡やめッ♡♡」
「イっちゃえば?」
「ひッ⁉︎♡♡あッぁ″♡♡ッーー♡‼︎」
ディルドをさらに奥へと押し込むと、きんときの体は面白いくらいにはねた。
あんまりやるとまたトんじゃいそうだから、玩具の電源をOFFにする。
OFFにした途端、きんときの体は脱力してベッドに沈んだ。ディルドを抜くと、質量を失ったアナルがヒクヒクといやらしく動く。
「あぁッ…♡あ…♡ぅ…♡♡」
きんときの体は、絶頂の余韻のせいかビクビクと震えている。
「はぁ…ッ♡はぁ♡」
「きんとき、大丈夫?」
「お、おまえのッ♡せい、だろうが…ッ!」
「あれ?まだ喋れる?流石だね〜!」
「だ、まれ…ッ」
そういうきんときの瞳は、悪態をつく口とは違い、飴玉のようにトロトロに溶けている。
その瞳を見れば、彼が快楽に溺れていることは目に見えて分かった。
「ねぇ。玩具、気持ちよかった?」
「…べつ、に。」
「…ふーん。」
あんだけ喘いでいたくせに、強情なきんときは俺の問いかけを否定して目を逸らす。
うーん、やっぱり元の素直なきんときに戻すには、もう少し必要かなぁ。
「じゃあさ、きんとき。」
「…本当に気持ちよくなかったなら、」
ガシッ
「え…?」
くびれのある細い腰を両手でがっしりと掴むと、きんときは困惑したような顔で俺を見上げた。
(あ、やっと目が合った♡)
上目遣いで俺を見上げるきんときの瞳は快楽に濡れていて、その瞳を見た途端、我慢していた欲が一気に溢れ出すような感覚がした。
「まだ、イけるよね?♡」
勃ち上がった俺のソレを、ぐちょぐちょになったきんときの後ろの入り口に、ピタリと押し付ける。
「えッ、え、ッ?」
「大丈夫、痛くはしないよ。」
「な、なんでッ、も、もうむりッむり、、おねがいッ、なかむ、、おれッ、しんじゃッ、、」
察しのいいきんときは俺がしようとしたことが分かったのか、絶望したような目をして、ふるふる、と首を振った。
「そんな可愛い顔してもだーめ♡」
可愛いけど、あんまり甘やかしすぎるのもよくないよね?
躾もちゃんとしなきゃ。
大丈夫!俺、できる彼氏だから!
「きんときのだぁいすきなキモチイイコトだよ?」
「むり、むりッ!いらなッ…」
「いくよ?せーのっ♡」
ば″ちゅんっ♡
「あッ゛♡あぁ゛ッ゛ーー♡♡♡」
「はッ♡やば、すげぇ奥まで入った♡♡」
一気に奥へぶちこむと、きんときのナカはギュウッ♡と歓迎するように俺のソレを締めつけた。はねるきんときの体を押さえつけて、正常位で奥を責める。
「あ、あ、ッ″♡♡むり、むいッ″♡いくッ♡いぐ″ぅ♡♡」
「あっはッ♡気持ちよさそうだね?きんとき。」
「んおッ⁉︎♡お″ッ♡♡い、イッてるッ♡♡イっへぅ″♡♡♡」
「頑張れ頑張れ♡」
「だめッ♡やめへ″♡♡」
「きんとき気持ちいい?♡奥気持ちいい?♡♡」
「あッ″♡ぁッ♡♡よ、よくなッ♡♡」
「うそつき♡」
ぐぽッ♡♡
さらに奥に押し込むときんときの体から、人間からしちゃいけないような音がした。無理矢理こじ開けたそこは、あったかいのに比べ物にならないくらい締め付けてくる。所謂結腸というやつに入ったのだろう。
「ッおっ″♡♡♡♡んお″っ″ほッ♡♡♡」
「ちょッ、締めすぎッ」
ただでさえ、焦点の合っていなかったきんときの瞳はさらに上を向いて…あ、アヘっちゃった。
「おッ♡おッ″♡あッへッ″♡♡あぁ″♡ッー♡!」
「ッかわいいよ♡きんとき、♡」
「ぁあ゛ッ♡♡あ♡、ん″ぉ゛、♡♡お゛♡♡、ッ″♡♡♡」
「はッ♡」
「お゛ッお゛ほ♡♡♡、んほ、ぉ″♡♡♡♡」
あぁ、かわいい。
だらしなく舌を出してぐっちゃぐちゃになっている顔も、
いつもの綺麗な声とは違い、快楽に溺れた甘い声も、
俺に媚びるように締めつけるナカも、、
全部かわいい。
「ねぇ、きんとき。」
「ッ?♡んッあッ、ふ、ッ?♡♡」
「俺ね、ずぅっと前からきんときのこと大好きなんだよ?」
「あッ″♡お゛ッ♡あひッ゛♡♡」
自分より人を優先する君が好き。
太陽みたいに明るく笑う君が好き。
楽しそうに歌う君が好き。
笑顔で話しかけてくれる君が好き。
どんなきんときも、大好きなんだ。
俺の下で、快楽に溺れるきんときを見下ろす。
「好き。大好きだよ、きんとき。」
どんな君も愛してる。
「だからさ、」
きんときの顔を両手で包み込んで、耳元で囁く。
「俺に堕ちてよ♡」
はやく、俺のモノになって。
×月×日
今日は、先日の雨が嘘かのように空は快晴だった。
ガチャ
「おはよう、きんとき。」
俺が声をかけると、部屋の奥からガシャガシャと物音が聞こえる。
「おはよう、なかむ!」
「おっと、」
すると拘束具をガシャガシャと音を立てて、笑顔のきんときが俺に駆け寄って抱きついてきた。
「いい子にしてた?」
「うんっ!」
俺が問いかけるときんときは、子供のように無邪気な顔で笑った。
…アレからきんときが堕ちるのは早かった。
そして今ではこんなに俺に従順になっている。ちょっと精神は幼くなっちゃったけど、このくらいは想定内だ。
「なかむ、なかむ!」
「ん?どうしたの?」
「おれ、いい子にしてたから、ごほうび!ほしい!」
「ふふっそんなにご褒美楽しみだった?いいよ、あげる。」
「やった!」
嬉しそうにふわふわと笑うきんときを抱き上げて、ベッドに向かう。
「ねぇ、きんとき。」
「ん?」
「きんときは俺のこと好き?」
「?うん、大好きだよ!」
「…そっか。」
ずっと頭の中で思い描いていた理想が、今、目の前にある。
これほどまでに贅沢な事があるのだろうか。
「なかむは?」
「俺もきんときのこと好きだよ。」
大好きだよ、きんとき。
もう、誰もきんときには近づけさせないから。
「きんとき。」
愛してるよ。
あとがき。(長め)
先日、受験の全日程を終了しました。これでやっと自由の身です。
それと、お休みさせて頂いている間に フォロワー様が増えました。こんな拙い文章を好いてくださってありがとうございます。小説のご感想も大歓迎ですので、よければ気軽にコメントしてください。 皆さま本当に大好きです。至らぬ所が多いですが、これからもよろしくお願いします。
コメント
4件
今日偶々この作品に会いましたがとても良いです… フォロー失礼します
初コメ失礼失礼します! 少し前から作品を読ませていただいてます! いつもほんとにさいっこうの作品をありがとうございます!