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【 6 farces .】

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【 6 farces .】

1 - 1th.

♥

200

2024年10月25日

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【 6 farces . 】


これは遥か昔。


とあるバケモノと名を広めていた女が六つ子を産んだことが始まりとなる、ファンタジー。


一人の女から産まれた六つ子は、異なる能力を持ち合わせていたため、のちにバケモノの子として名が広まったそうな。


ヴァンパイアにパントマイム、化猫と魔法使いのハーフ、ミイラ男、狼男、キョンシー。


これらの男たちの物語である。





「ひぃ…ッ、」


「ヤァ、そんなに怯えることはないだろう?俺は、ちょっとばかりお話をしたいだけなんだ」


「そ、んなことッ」


暗い洞窟の中。微かに光るランプによって見える、恐怖で顔を青ざめているのは、一人の人間だ。


目の前には、異国の血を引いた紫色の髪に、深い夜の瞳を持つ、オトコ。


「君はッ、ヴァンパイアだろう…ッ、はやくここから出してくれ…ッ、」


そう、異国の血を引いた紫色の髪に、深い夜の瞳を持つオトコはヴァンパイアであった。


ひどく恐怖を訴える人間に対し、いやでも、と意見を述べようとする。


「君なにか隠してるだろう」


「ッ…」


先程から手を後ろにまわしているものだから、なにかを守っているのだろうか。


「…それが、なんだッ」


「見せておくれよ」


「…いっとくけど、君のようなヴァンパイアに見せればとんでもないことになるぞ?」


「えー、どんなこと?」


興味津々なヴァンパイアに、人間が1歩引く。


「ど、どんなことって…灰になったり、とか…」


「え、そうなの__」


バッ、


「おっと」


「ッ…、( 目 瞑」

「……いやぁ、君これどこで手に入れたの?」


「ッ、え……?な、なんで…」


人間がヴァンパイアに向けたのは、十字架。

よく、ヴァンパイアや吸血鬼は十字架が苦手と言われているためか、人間は思わぬ展開に驚く。


「ふふふっ。あいにく、俺に十字架は効かないよ」


それに十字架大好きだし、なんてニコニコ笑顔なヴァンパイアを見た人間は先程より、より一層顔を青ざめた。


「ッぅ…!」


終わった。

そう人間が思った時。


「あれー!?これ以上向こうに行けない!」


聞こえてくるのは、オトコのめちゃくちゃデカい声。


オレンジ色の髪に、緑の瞳。こちらも完全に異国の血を引いている。


それに、顔に白粉でもつけているのか、真っ白で、ピエロのような格好をしている。


「ふっはっは!たっのしー!」


もう一人、声が聞こえてくる。

水色の髪に、水色の瞳。

包帯らしきものを身体中巻き付け、暴れ回っている。


人間はふと気づいた。

ふたりとも、髪や瞳の色は異なるが、輪郭などは似ているのである。


そろ…、と近くのヴァンパイアを見ると、このヴァンパイアもふたりに似ている。


人間が、なんとなく勘づいた頃、賑やかな声が聞こえていた。


「うわぁーん、ニキビできたァ!」


「エェッ、はやく直そ!ここら辺に人間の血があればすぐ治るはずだし!」


ひっ、と人間が再び青ざめる。

なんとなく嫌な予感がしたからだ。


「…人間の血、すぐ近くにある」


「え、ここ古い館だよ?いないって」


「…人間の匂いがする」


「へ」


「近くにいるよ、人間」


とりあえず、人間は考えた。

これは、逃げるしかない。

なんか十字架推してるヴァンパイアに、ものを預け、走る。


元きたところへ帰っていると、隣から声が聞こえていた。


いや、これはまさか。



「ねぇねえ、こんばんわ」


「ひぃっ!」


ひたすら走っていたのに、隣にはぶかぶかした服を着ているオトコ。

金髪に、少し焦げた金色の瞳。まるで、絵本に出てくる王子様とそっくりだ。服を取り除いて。

そして、御札をつけた…キョンシー?


「うふふっ、怖がらないでよォ」


…そういえば、キョンシーは人間の言うことを聞くとかなんとか。

そんな根も葉もない話を思い出し、キョンシーに命令を出す。


「キョンシーとまれ!」


「なぁに?とまる必要ないよ。このまま、三階に行くつもりだし」


「さ、三階ぃ!?」


結局、根も葉もない話は完全にウソだということがわかる。

そう思っておく。


それ以上に、一階向かっているはずなのに、三階だなんて…。


「にゃぅ…」


「へ?ネコ?」


聞こえる鳴き声はどう聞いてもネコ。

よくよく見ると、ふんわり桜色の毛並みに、青色の瞳。

思わず吸い込まれそうになった俺を他所に、キョンシーは飛びついた。


「さとにゃん、お元気でちゅかぁ、」


あっまあまな声を出し、ネコを誘惑しているのだろうか。

ネコをなでなでしているキョンシーに対し、ネコは不機嫌そうに動いた。


その途端、ぼふんと音がなり煙の中からオトコが出てきた。


「さとにゃん呼びすんな、ばぶちゃん」


「もぉ、だからこのまま人にならないでー!重いよー!」


重い、なんていいつつも軽そうに持っているキョンシー。


なにがどうなっているのやら。







「…結局、あの後その人間は帰ることが出来たそうだ」


「へぇ、でもおじいちゃん、その六つ子って日本に住んでるってウワサなっているよね」


「…もぅ、いいんじゃが…」 


 





𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡200


るぅとくん 

‪🎉♥︎ ᕼᗩᑭᑭY ᗷIᖇTᕼᗞᗩY ♥︎🎉



ということで連載開始です!

まぁ、投稿頻度は亀レベルかもしれませんが、出来る限り早く出すので是非見てください。


では、また!

この作品はいかがでしたか?

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