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主人公中心に回る世界

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主人公中心に回る世界

8 - 日常編

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2025年10月16日

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番外編ならぬ日常編です





『仁人〜おはよ、、』


校門前で一番に手を振ったのは勇斗。

その後ろから、太智、柔太郎、舜太が順番に現れる


山中 『ちょっと、勇ちゃん。今日は俺が迎えに行く予定だったのに』


佐野 『早い者勝ちです〜笑』


曽野 『仁人、誰と一緒に行く? 』

4人の視線が一斉に集まって、仁人は固まる。

吉田 『、、勝手に決めんなよ笑』

塩崎 『えー、でも誰かは選ばないと〜』


吉田 『選べねぇよ』


結局、仁人は柔太郎に腕を引かれて歩き出す。

しかし後ろから太智と舜太がくっついて、勇斗がさりげなく前に出る。


まるで護衛隊。


吉田 『、、何お前ら、俺を護送してんの』


曽野 『恋人護衛任務やから笑』


吉田 『ちげぇよ』


でも口元は少し緩んでいた。





昼休み。


仁人が弁当を開けようとした瞬間ーー


塩崎 『仁人、あ〜んして』


吉田 『お前何言ってんのッ///!?』


山中 『俺がやってあげる。ほら仁ちゃん口開けて』


吉田 『お前まで何してんのッ///!?』


勇斗が間に割り込んで、『仁人は俺の隣〜』

と宣言し、舜太が笑顔で箸を差し出してくる。


曽野 『、、はい!仁人、卵焼き』


吉田 『……舜太お前まで、、』


机の上には仁人のお弁当+4人の手作り弁当が並ぶ。


吉田 『……誰がこんなに食うんだよ!』


佐野 『愛の量に比例してる笑』


吉田 『お前らマジでバカっ!』


顔を真っ赤にしながらも、全部少しずつ食べてあげる仁人。

それを見て、みんなが嬉しそうに笑った。




放課後。仁人がクラスメイトの男子にノートを貸していたら、

教室の外から複数の視線。


廊下に4人がズラリと立っている。


吉田 『、、おい、お前ら何してんだよ』


佐野 『見守ってる』


吉田 『”見張り”の間違いだろ!』


仁人が戻ると、柔太郎が自然に肩を抱く。


『気にしなくていいよ。ただ、他の人と仲良くしてる仁ちゃん見ると…少し、妬ける』


『……お前までそんなこと言うなよ』


頬が赤い。

でも拒まない。

勇斗の視線と一瞬だけ交わると、仁人の胸が、、跳ねた。


(……あいつら本当ずるい///)





寝る前の恒例ーー5人での通話。


曽野 『仁人、今日も可愛かったー!』


塩崎 『俺も言おうと思ってたのにっ!』


佐野 『おい、被せんな!』


山中 『……みんな声大きい、仁ちゃん、疲れてるでしょ』


吉田 『……別に平気だし、、』


山中 『じゃぁ、おやすみのキスして』


吉田 『お前な…しねぇよ!画面越しだろ!』


曽野 『想像キスでもいいよ笑』


吉田 『しねぇよ笑』


でもその後、小さな声で


『……おやすみ』


『『『『おやすみ、仁人』』』』


静かな笑い声が重なって、画面の向こうに暖かい夜が広がる。




恋人が4人なんて、普通じゃない。

けど、普通じゃなくていい。

笑って、喧嘩して、照れて、ーー

それが仁人の”日常”になっていった。


放課後の教室、夕焼けに照らされながら仁人がぽつりと呟く。


『……なんか、毎日楽しい、、』


4人が一斉に微笑む。


曽野 『それ、最高の言葉やな』


佐野 『俺達の勝ちだな笑』


仁人が笑っている限り、この恋はずっと続いていく。





END


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