テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
皆様はじめまして。この小説を書かせていただく者です。
今回において注意事項を以下に書きますのでよく読んでいただけると嬉しいです。
・作者は🌈🕒️にハマって約4〜5カ月のオタク
・キャラの口調が曖昧
・文章の破綻
・今話はrtの登場なし
・展開が早い、急
・ttの嘔吐表現あり
・rtttが付き合っていない
・最後に中途半端な再現(?)文章
・捏造まみれ ←一番重要
などなど…とにかく、
なんでもいけるよ!という方向けのお話になっております。
地雷などがある方は今のうちにブラウザバックをお願いします。
スクロールすると本文が現れます。
tt side
いつからか、俺は花を吐くようになった。
片思いを拗らせた状態で花を吐いてしまう病気…所謂花吐き病にかかってしまったのだ。
心当たりは一応ある。
ある日の任務中に足を怪我して歩けない状態の一般市民を支えて避難所に行っている際、不意に顔色を悪くしたその人が耐えきれず口から花を零した。俺は反射でその花を手に乗せてしまったのだ。
その時の俺は花吐き病に関してほぼ無知な状態だったため吐き出された花を見た時点でフリーズしたが、吐いてしまった人が真っ青な顔をして半ばはらうように俺の手に乗った花をどかした。
無事に避難し終わるまで平謝りされたが、当時の俺はそれほど重要なこととは思ってもみなかったのでなんとか宥めた後Oriensの皆と合流した。本部への諸連絡を済ませた後に各々解散し何事もなくその日が終わった。
その数日後である。俺はついにだいぶ前から抱えていたリト君への恋心が膨らみに膨らんでしまい、花吐き病にかかって花を吐いてしまったのだ。
その時は自宅だったためバレずにすんだが、心配されたくないがためにOriensの皆には伝えずに毎日を過ごしていくことになった。特にリト君にバレる時なんかが来てしまったら、俺は一生それを引きずって無限の命を生きていくことになるだろう。
それにリト君だってまさか同期の男にこんな感情を向けられているなんて知りたくないはずだ。だからこれからも俺はきっと隠して生きていく。
はずだったのに。
「…テツ」
「マナ君…それにウェン君もどうしたの?」
花吐き病にかかっておよそ半年。リト君だけが任務でいないアジトで俺はマナ君に声をかけられた。後ろにウェン君もいる。
あまりに真剣な表情と声色に戸惑いながらも、座ることを促され共有スペースのソファに一人腰掛けた。向かいのソファにはマナ君とウェン君が2人で座った。
「疑うのは良くないって分かってるんだけどさ…
テツ…僕達に隠してること、ない?」
「…な、なに、言って」
「ごめんなぁ、テツ。俺が昨日見てもうたんよ
テツが…花をゴミ箱に捨てたところ…」
息を呑んだ。つい気が緩んでしまったのだ。昨日は一日中アジトで書類整理の仕事をしていた。
もちろん他の面子もいたので吐くわけにはいかないと喉奥までせり上がってくる花を無理やり飲み下すのを繰り返していた。
そこで一緒の部屋で書類整理をしていたマナ君がお手洗いにいった時を見計らい、今度は少し嘔吐きながらも花を吐き出し急いでゴミ箱に見えないように隠しながら捨てた。
きっとその時に見られてしまったのだ。
「…別に、特になにもないよ…」
「嘘だ、だってテツ前にちっちゃい子にもらった花、
花が咲いて種ができるまでちゃんと育ててたじゃん!」
「よっぽどのことがないと捨てたりせんやろテツは。
何かあったとしか考えられへん」
話さないといけない。いつかきっとバレるかもしれないことは自分でもわかっていた。でもその時がいざきたらこんなにも怖い。話したらどうなってしまうのだろうか。軽蔑されることはまずないだろうがまた心配をかけさせてしまう。
ただでさえ任務中がそうなのにこれ以上迷惑をかけるわけにはいかないのだ。
「…また迷惑かける〜とか、考えてないよね?」
「…ぇ」
「そう考えてんなら許さへんよ!俺らがどう思っとるかは
テツが決めることやないんやから」
「テツの力になりたいから今こうやって話聞きたいんだよね。
だってマブじゃん?僕ら」
「せや、友達の力になりたいって思うんは
なーんもおかしなことちゃうやろ?」
二人は優しく笑ってまっすぐ俺を見つめた。それが俺が心の中で無意識に作っていた壁をじわじわと壊していった。
決壊したその壁からはずっと吐き出す場所のなかった想いが溢れて止まらなくなった。
「…ぅん、ありがとうマナ君、ウェン君…」
「ちゃんと、二人に話すよ」
「俺、花吐き病って病気にかかってるんだ」
そう話を切り出すと、二人は驚いたように目を大きく見開いた。それでも話を聞こうとしてくれていることが嬉しかった。俺は花吐き病のことやそれにかかった経緯をなるべくわかりやすいように伝えた。
話をし終わると、それまでずっと黙って聞いていたマナ君とウェン君が口を開いた。
「ずっと気づけなくてごめんなぁ、テツ…
一人でよう頑張ったな…」
「ほんと。友達としてもヒーローとしても
不甲斐ないよ」
「いやっ、それは俺が隠してただけだから…!」
慌てて言うと、二人はこれからは何かあったら頼るようにと言ってくれた。俺がリト君を好きなのは花吐き病以前にバレバレだったらしく、だがリト君本人は恐らく気づいていないから安心していいらしい。
「でも…テツ、本当にそれでいいの?」
「…何が?」
「バレたくないって気持ちもわかるけど…
その”好き”をずっと黙ってるのも絶対辛いよ」
ウェン君は爬虫類を思わせる瞳を揺らし、俺を見つめてきた。心の中まで見透かされている気がして、思わず目を伏せ、目線をそらした。
「いいんだ。リト君だってこんな感情
同期に向けられてるってこと、
知りたくないだろうし」
「それに、リト君にはもっといい人がいるはずなんだ。
俺は…俺の気持ちよりリト君の幸せを優先するよ」
「…そっか」
ウェン君の表情は見えなかったけど、なんとなく悲しそうな表情をしている気がした。なにか間違えたことを言ってしまったのかもしれない。
謝ろうと口を開くと、急にあの吐き気が襲ってきた。喉奥まで物体がせり上がってくる気持ち悪い感覚。俺は思わず口を片手で覆った。
「…っ、」
「テツ、テツ?大丈夫か?!」
「マナ、僕袋とか持ってくる!」
「頼むわウェン!」
ウェン君が何処かに駆けていく音が遠くにこもって聞こえたような気がした。マナ君は俺に寄り添い背中を擦ってくれた。
でも絶対に花を触らせたくないので、口元を覆った手はそのままに、顔ごと目線をマナ君に向けて首を振った。
それだけで察してくれたらしく、こくこくと黙って頷くだけするとそのまま気をつけて背中を擦ってくれる。
「一旦袋、持ってきたけど…」
「ぅ”、…ん”ぐ…ぁ、」
ウェン君が黒いビニール袋を持ってきて俺に渡してくれた。でも今までずっと仲間の前でも吐くことにセーブをかけてきた俺は、話した後にも関わらず無意識にも花を体内に押し戻そうとした。でも簡単には花も引っ込んではくれず、苦しい時間が続く。
「テツ、大丈夫や
テツのことを否定するやつは
今ここに誰もおらんよ」
はっきりと優しく包むようなマナ君の声が、苦しいしか感知しなかった脳内にクリアに響く。
途端、あ、俺、今は頑張らなくていいのかと思い出した。
「あ”、う”ぉえ”、ぁ…ぉえぇ”、」
俺は袋の中に花を吐き出した。皮肉なほど色鮮やかで綺麗な一輪の花がボトリと落ちた後も何弁かの花弁が喉を通りひらひらと舞って袋の中に収まった。
ウェン君が差し出してくれた残りのペットボトルの水をヤケクソでぐいっとすべて飲み干すと、丁寧に口を縛ったビニール袋とともにゴミ箱に捨てた。
苦しいほど嫌になる。よりによって今回は一番最初に吐いたときと同じ花を吐いた。
黄色いチューリップ。花吐き病にかかったばかりの当時未だどこか他人事のように考えていた俺は、興味本位でその花の花言葉をよく調べたものだった。いつの日か、調べるのをやめてしまったけど。
リト君をどこか彷彿させる花が入っているであろうゴミ箱を苦しげに一瞥すると、俺は二人が待っている共有スペースへとどこか重い足を運んだ。
🔍️ 黄色いチューリップ 花言葉 🎙️ 📷️
チューリップの花言葉を紹介!色の…
黄色いチューリップの花言葉は、
「報われぬ恋」 です。片思いの人に…
スクロールお疲れ様です!
どうだったでしょうか!
文章が破綻してたりしないかとても不安です…
次話もなるべく早めに投稿できるよう頑張るので、
気長に見守ってくれると嬉しいです。
(後下の・3個、消し方がわからず結局放置に…😭)