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中学で出会った君へ
中学1年生で隣、名前は優。最初は正直陰キャだなと思った、でもそんな事なかった。
クラスに馴染んでいくと面白い担当!的なので皆を笑顔にさせていた。最初は目すら合わせてくれない、なんかオドオドしていて女慣れしてないのがすごく伝わってきて可愛かった笑
中学2年の最後に告白された。
すごく嬉しかった。高校も相変わらずくだらない事で笑わせてくれた、驚くことに倦怠期は1度もなかった。
高校2年生、私は妊娠してしまった。もちろん周囲にバレてしまった
「ねぇ。優、、私親に言いたくない。絶対怒鳴られて私たち引き離されるよ、、」
「絶対なんて言葉ないんだよ」
「え、?」
「絶対なんてないんだよ。俺だって絶対彼女できないなって思ってたのにできたし!絶対高校受かんないだろって思ったけど必死で努力したら受かった」
「でも、、 」
「俺は絶対逃げないし幸せにする。だから一緒に言お?親に言わないなんてこと出来ないよ」
「だって、、、うん、、う」
抱きしめられた。 今までの不安が溢れた
あぁ私この人で良かった、
「俺たち幸せになろ?」
「十分しあわせ」
「そうじゃなくてー、」
あ、そゆことか
「俺と結婚してください」
「もちろん!」
それから私たちは親に言い、無事お腹が大きくなる頃まで成長した時だった
優が倒れた、ガンだった
「優、優。」
泣きながらベッドにいる優の手を握った
「へへへー大丈夫だよー!」
どこがだよ、ばか
「ごめんね、妊婦さんなのになんも出来なくて」
「、、、もぉ、早く治してよね。」
そしてあっという間に出産の日になってしまった
「看護師さぁん、優と話したい、」
もうそこから記憶が無い
痛かったのだけ覚えてる
目を覚ましたら赤ちゃんが2人いた。
双子だった
「ゆう、!双子だった!!男の子と女の子」
「え、!まじでぇ、」
優は少し苦しそうに見えた
優に赤ちゃんを抱っこさせてあげた
「はあぁ!動いてる、ちっちゃい」
「あとは優だよ、早く一日でも治ってね」
「はは、キツかったろ?本当にありがとう、ごめんな、居て欲しい時にいてあげられなくて」
「もう!!これからはいっぱい汗水垂らして子供の面倒見させるぞー!」
「優さんー検診の時間でーす」
「じゃあね!子供たちよろしく。」
またね!
これが最後の会話だった。
優は子供たちが生まれて次の日に亡くなった
「僕のばか、」
きっと優は自分の子供たちの誕生日なのにお父さんの命日にしたくなかったんだね。ありがとう。大好きだよ!じゃあね優
…………
優が亡くなって4年たった
「ままぁお空すきだねぇ」
と息子が言った
「わたしも好き!」
「あぁ、ちょっとくせでね」
「くせ?」
娘と息子の頭にはてなマークが浮かんでいた
「あなたたちのパパがひょっこりこっちを見てないから見るのよ」
「わたし、ぱぱにあいたい!」
「、、、」
「会えないの、?」
「もう絶対会えない、でも、」
「絶対なんて言葉ないんだよ」
「えっ」
「ってトイレに書いてあった!」
「あ、名言日めくりカレンダーの事か、」
そうじゃん、私この言葉に救われたのに、
気づいたら泣いていた
「そうだね、きっと会える、会えるよ!」
「うん!!」
優、聞いた?!子供たちは優みたいに優しく育ってるよ
あぁ優に会いたい、この子達を2人で育てたい
優、また会おうね絶対だよ、
この言葉だけは本当に叶う気がした