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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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教室に着くと始業式は今日だったというのに早いもので打ち解けた人らはどんどんグループを作っている。

勿論私は望んで1人になっている。決してぼっちとかそういうのでは無い

教室を見渡すと例の彼が居ないことに気が付いた。

まさか迷っているのかとでも思い来た道を辿るようにして廊下に出ると何人かの女子生徒に声をかけられて足止めされている。あぁ、そういう事ねと1番納得する解が現実で起こっているのだ。別に私は彼の事を何とも思っていない。ので、面倒事に絡まれない内にその場を去ろうと思った矢先に彼が私の存在に気が付いたのか助けを求めるような目を此方に送ってくる。

流石に私も鬼では無い。その目に押されて女子生徒の方に近付こうとした時。丁度担任と思われる者が通りかかった。

「何してるんですか?」と何処かで聞いたことのある声で其の声を掛けたのは駅にいたサラリーマンだった。偶然にも程があると思い男子生徒を横目で見ると彼も同じ反応のようだ。

その声を聞いた女子生徒はそそくさと教室へ逃げるように入っていった。

「奇遇ですね。」サラリーマンと思われる男は先程のどこかよぼよぼしい姿とは打って代わり清潔感のある、そんな姿だった。そのどこか胡散臭い一言だけを言うと教室に当たり前のように入っていった。

まるで私達と会うのが決められていたかのように_

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