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※亘清×速水
こうはやです…
男前な速水くんに夢見てます…
俺の名前は工藤亘清。
『じゃあ工藤くん
次は〇〇丁目の喫茶店を回ろっか』
『はい!』
今、速水の兄貴とミカジメ料を回収中の若手構成員だ。
普段、速水の兄貴……
泰輝さんは小林の兄貴とコンビを組んでたり情報収集で忙しく、 こうして一緒に行動することはド新人の頃より減ってきた。
『(お付き合いを期にさらに減ってきたような…)』
だから、仕事中とはいえふたりっきりなのは嬉しい限りである。
『なんだか…久しぶりだねこうして一緒なの
…えへへ、なんかデートみたい//』
『ッ////(可愛い”ッ)』
野田の兄貴のヤキ以来、想像でも思い浮かばないようにしたワードをこの人はさらりと…
でもはにかみながら言うのだから敵わない。
『…// そうっすね…』
『あ、でもニヤニヤしちゃダメだよね
野田の兄貴にシめられちゃうやっ』
自分の頬をふにふにと押すこと可愛い過ぎる生き物は…なんだろう。
絶滅危惧種?ワシントン条約に保護されてるか⁇
『…っ、あ!次の回収は俺が行きますので速水の兄貴は外で待っててください!//』
『あ、え…うん、じゃあお願いね』
情け無い俺は真っ赤な顔を隠すように、
喫茶店の中へ駆けた。
無事にマスターから回収して泰輝さんの元へ向かおうとするが…
『……あれは…』
『君可愛いね?
何してんの♡』
『俺らとクラブ行こうよ〜』
…喫茶店が空龍街でも治安が悪い場所に位置する為、こうゆう輩も多い。
だからマスターにミカジメ料を頂いてるわけだが……
あいつら!
泰輝さんに声をかけやがってる‼︎
『…あのぉ…俺男ですよ?どう見ても』
『えー知ってるよぉ?
俺ら可愛かったらどっちでもイけるから笑』
『はぁ…』
『つか君もイける方でしょ?
さっきの紫色のシャツの奴彼氏?』
『ああいう田舎クセェのタイプなの?笑』
『あ、思ったわぁ笑
昭和だよなぁなんか…』
『おい、てめぇらッ』
俺は我慢ならずに泰輝さんの前に出た。
『この人に気安く近づくんじゃねぇよ…』
『お?やっぱ改めてみるとダッセェなこいつ笑』
極道は舐められたら終わり。
その教育は充分組で叩き込まれている。
なにより…惚れた人の前で無様なとこは…
『……あ”⁇』
ヒンヤリと辺りが寒くなったような…
底から這い上がってきそうな圧を秘めた声。
よく、うちの凄い兄貴達から聴くことがある威嚇の唸りは意外な人物からした。
……俺の愛らしい恋人から…
『は、速水の兄貴…っ?』
背後の泰輝さんのお顔を伺うと、
普段は表情豊かではつらつとした…
愛くるしいお顔を見せる泰輝さんは今は氷のように冷たい無表情を浮かべている。
……香月の兄貴も外道にこんな顔するなぁ…
温度がない冷え切った目が目の前のナンパ男らを見据えている。
『どう考えてもおまえらより亘清くんの方が一千倍カッコよくて男前に決まってんだろが
ダッセェのはてめぇらだろがボケ
俺の亘清くんをバカにしたら 殺すぞ』
淡々と話してはいるが……
明らかに怒ってる速水の兄貴。
初めてこんな一面を…見た。
『ヒッ…』
『あの、その…ッ』
『おまえら一応カタギだから見逃すけど…
次天羽組に茶々いれたら……』
『ひいいいいいいいッ⁉︎』
『すいませんでしたあああ‼︎泣』
ナンパ男達は悲鳴をあげながら逃げていった…
『よし、じゃあ次のところ行こうか亘清くん!』にか
俺に見せるいつもの泰輝さん…
『全く失礼だよね!
亘清くんはこんなにカッコいいのに…』
ぶつぶつ文句を言う泰輝さんはあの愛らしいお顔だ。
先程の氷のような鋭くも美しかった顔は…微塵もない。
美人は怒らせると怖い
…誰か言ってたなぁ
でも………
『(めちゃくちゃ…男前でかっこよかったです泰輝さん…//////)』
つい、ドキドキしてしまった俺だった…
おしまい!