テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
恋愛短編集
始まり~
ーー純愛ーー
『ねぇ、僕の事好き?』
「………」
気不味そうに目を逸らす君に
腹の底からイラッとした
即答してくれない君に
悠々とした態度はとれない
『躾しなきゃ』
ビクリと此方を見上げる君に
少しの苛立ちと
ゾクリとした感情が
湧き出てきた
『何?嫌なの?躾』
「………」
ガリガリに痩せた痣だらけの身体
小さくてか弱い声
全部僕のせいで
全部僕のおかげ
小刻みに揺れる肩は
僕に対しての恐怖心
恐怖していても
僕が居ないと生きていけない
そんな君が好きだ
『もう一度聞いてあげる』
『僕の事、好き?』
即答はしなかった
少し考えた後に
君はこう言った
「俺を、痣だらけにして」
「俺に苛立って」
「俺の為に泣いて」
「俺の細かな動作を見て」
「俺に尽くすお前が好き」
堕ちた?
なんで?
ごめんごめんごめんごめん
ごめんごめんごめんごめん
ごめんごめんごめんごめん
焦った
酷く君を扱った僕なのに
飴と鞭の飴を一切もやらなかった
僕なのに
愛してくれるの?
『一生一緒だよ♡』
「うん、そのつもり♡」
愛の重さは同じでなくちゃ
何故なら
天秤に掛けた時に
何方を優先しなきゃいけないから…
同じ量を
同じ回数
毎日
注がなきゃ
枯れてしまうから
ーー純愛ーー
話が短いのは短編集だからです
すみませんね
長々と書けないタイプ でして
また次の話で
なう(2025/09/10 19:07:10)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!