TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

半間修司さんと会ってしまったよ…。

………まだ、転生したという実感が湧いていない。だって、1ヶ月前まではこの世界を「東京リベンジャーズ」という作品として観ていたのだから。

だけど、今は「作品」じゃなくて「世界」で、その世界で私は生きている。

それに、何で私が転生できたのだろうか。作品への愛がすごいから?それは納得できるけど。

あれ、着信音が鳴っている気がする。

「はい」

「舞、こんな時間までどこ行ってたの」

着信音の正体は怒った万次郎からの着信だった。

怒ってる声聞くの初めてだな、なんで怒ってるのか知らないけど。というか何故今帰ってきたことを知っているのだろうか。

「あー、家に帰ろうとしたら迷子になっちゃって……」

「2時間も迷子になってたのか?」

「1時間は迷子で1時間は送って貰ってた」

「は?送って貰ったァ?だれに。男じゃねぇよな?」

「いや関係ないじゃん…男の人だけど。送ってもらっただけだから」

「は?関係有るじゃん。ケンカ売ってんの?てかソイツだれなの、おしえろよ。1時間かけても送るのはゼッテェ下心あんぞ」

なんで万次郎に怒られないとダメなの。

「わたしが誰に送ってもらおうと勝手でしょってこと、喧嘩なんて売ってないし。」

「てかなんでオレに連絡してこなかったの?お前はオレのだろ、勝手に男に送られんじゃねぇよ」

「いや万次郎のものになった覚えないんだけど。」

「は?何言ってんの?」

「いやこっちこそなんだけど…もういい。」

完全に血がのぼった私はその言葉を最後に電話を切った。私は万次郎のモノなんかじゃないし、人間だし。

明日会うのが怖いけどもう寝よう。






目覚めるともうとっくに外は明るくなっており、お昼の12時だった。

昨日は万次郎と喧嘩しちゃったんだっけ。言い過ぎた、って謝ろう。というかこの年からスマホあるんだなぁ、まだカメラとかはついてないけど。2003年とかだと思っていた。

わ、ヤバ……

万次郎から大量のメールがきていた。

えっと……とりあえず「ごめん、昨日は言い過ぎた!勝手に電話切ってごめんね」

すると1分も経たずに返信が来た。

「は、舞の家向かってるからそこで話そ」

「えなんで家に向かってるん?」

相変わらず謎すぎる……

するとピンポン、とインターホンの音が響いた。

早くないか…と思いながらも恐る恐るドアを開けると、案の定不機嫌な万次郎がドアの前に立っていた。

「万次郎……ごめんね?」

「なぁ、舞は俺の事どう思ってんの?」

急だな……

「えーっと……す、すきだよ?(幼馴染として)」

「!なら舞はオレのものだよな?ほんとに好きなんだろ?彼「いやごめん多分勘違いしてる…」

「幼馴染として、好きです。」

「は?何で、オレは舞のこと愛してるのに。なぁなんで?」

いや怖いな…ヤンデレか……?

そうだ、万次郎には‘黒い衝動’があるんだ。考察班の人たちが色々語ってたよね、黒い衝動について。相互さんに考察ガチ勢の人がいて「考察ガチ勢すぎて草w」とか笑ってたなぁ。普通に当たっていたことや納得できることが多かったし。未だになんで相互になれたのか謎…フォロワー5万人以上いてフォローは30人くらいしか居ないのに。あーそうそう、確かその相互の人は「呪い」とか言ってたよなぁ……。スペでめっちゃ語ってたのを覚えている。

「いや怖いよ」

「なぁ?」

「私は幼馴染として好き…だから。」

でも私は原作とは全く関係ないただの限界ヲタクだから、本当はこうやって関わるのもいけないと思う。

けど幸せになってくれ……本誌辛い……というヲタクの思いで勝手に関与している。だから、救済が終わりみんなが幸せになれたら私は関係ない人として消える。ので私より万次郎には違う人と幸せになっておくれよ…

「あと昨日のことで言いたいことがあるんだけど、私は万次郎のものじゃないよ。ニンゲンだよ、キミと同じ。」

言い忘れるところだった。

「同じ……」

「なぁ、舞はオレのこと……叱ってくれるのか?」

「叱る…?納得いかないでむかつくことがあれば昨日みたいに怒っちゃうかも。」

「……そうか」

なんでそんな笑みを浮かべるのだろう…?怒られるの好きなのか??

「どした?」

「なんでもない。仲直りだネ」

あ、なんか仲直りできたっぽい。よく分からないけど良かった。

「あー、うん。仲直り」

「でも俺は舞のこと愛してるから。……仲良くしよう、な?」

圧を感じるな……。

「うん、仲良くしようね。」

幸せになるまでは。




よし、万次郎と仲直りも出来たから散歩にでも行こうかな。

「ちょ、え、舞どこ行くんだ?」

「散歩……」

「普通そんな……まあいいや、一緒に行こ」

「一緒に?まあいいけど。れっつらご〜」



そうして万次郎と一緒に近くをぶらぶら歩いていると誰かが話しかけてきた。

「マイキーと舞じゃん!」

「あ、圭介と三途くんかぁ。」

「おう!」

「マイキーは何してたんだ?」

敬語じゃないちよ!レア!そういえばいつから敬語ちよになったんだろう?公式よ早く情報をくれ……。まぁ今出ても私には確認する術がないんだけどね。

「舞と散歩♡」

「へ〜…マイキーは何でそんなに舞と一緒にいるんだ?」

あ、たしかに。それは私も気になる

「愛してるから」

「おぉう……」

刺激が強いよ万次郎。

「ふーん、……愛してる、か。」

三途くんは何か疑問に思っているみたい。何か引っかかることがあるのだろうか?まぁ平凡な女がずっと王の近くにいれば引っかかることだらけだろうけど。

原作でも三途くんって結構謎が多いキャラだったよね。さっきも言った相互さんや、他の考察班の人たちも三途くんは謎の多いキャラだから考察心が疼くのかよく考察をしていた。特に「タイムリープ説」をよく語っていたよね。




……本当にタイムリープをしていたなら。

きっと今までの世界軸で私は「存在していない」のに今の世界で急に現れた私に万次郎がべったり…なんて疑問に思うに決まっている。

三途くんがタイムリープしていたなら。

今までいくつの世界を見てきたのだろうか?そもそも、どうして「タイムリープ」をするのかも謎だ。タケミッチがタイムリープをしたのは恋人である橘日向を助けるため。でも三途くんは?

誰か、助けたい人がいるのだろうか。


……直人も、タイムリープをする度に「トリガー」として色々な世界線での記憶を持っていたよね。

三途くんのトリガーは誰なのだろうか……

いや、三途くんがトリガーである可能性もあるよな。それでも「助けたい」という気持ちがないとトリガーとしての力はでない。

だからどちらにせよ三途くんがタイムリーパー、またはトリガーなら「助けたい」と強く思っている人がいるはず。



……三途くんがそこまで好意を抱いている様な相手は1人しかでてこないのだ。
















佐野万次郎。


…万次郎に何かが起こるのか?それなら、私はどうするべきか。

転生少女は救済していく

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

13

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚