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第21話、読んでいただきありがとうございました!


今日は、まぜ目線でお送りします!


第22話 まぜ目線



【化学反応】

(読み)カガクハンノウ(英語)chemical reaction

1物質を構成する原子間で組み替えが起こって変化する過程。

2(比喩的に)複数のものが組み合わされて、予想しなかった効果の生じること。


(コトバンクより引用)



沢山の本棚に囲まれた途方もない空間。

天井はガラス張りで色とりどりの星たちで埋め尽くされている。

俺はどこまでも続く巨大な書架の森にいた。


“アカシックレコード(宇宙の図書館)”だ。


俺はこの場所を昔から知っていた。


幼少期に火災に遭い、俺が死にかけていた時。

その際に一度この世界に来たことがあった。


今、俺の目線の先に床に座って本を読む小さな男の子。

小学生くらいだろうか。

海王星を思わせるような深く澄み切った青で全身が光っている。

彼の両脇には、どこからか持ってきたのか本が小高く積まれていた。


🪐?「ねぇ、君は、どうしてここにいるの?」


俺に気づいたのか、書物から顔を上げて立ち上がり、不思議そうに俺に歩み寄る。


ん?この子の目、どこかで見たことある気がする。


そして、奥から男の子がもう一人出てきた。

こっちは光っていない。


⭐️?「わぁ!!ここにいた!!」


そう言って、俺に駆け寄ってくる。

頬を膨ませるような笑顔で一目散に抱きついてきた。

この笑顔が、なんとなく小学校の頃に理科室で見かけた丸底フラスコと重なった。


水色に光っている子の方は、抱きついてきたこの男の子と俺を見比べた。


🪐?「君たち、知り合いだったんだね」


すると俺に駆け寄ってきた子は満面の笑みを浮かべて大きく頷いた。


⭐️?「うん!僕、この人を探しにきたの!」


俺はこの子を知らないはずなのに、なんでこんなに懐いてんだ。

僕に抱きついて離さない。

思ったより力強いぞ、こいつ。

子ゴリラかよ。


💜(「わりぃ、けちゃの顔がゴリラに見えてきてさwww」)


なんで今、この言葉を思い出したんだろう。


困惑している俺をよそに、青く光る方は話を続ける。


🪐?「君たちはここにいてはいけない、早くおかえり。」


⭐️?「そっか、じゃあ一緒に戻ろう。僕も戻らないと。待ってる人がいるからね」


子ゴリラのような男の子は、抱きついたまま俺を見上げる。

すると、青く光る子はその男の子の目線に合わせるようにしゃがんで、優しく微笑んだ。


🪐?「よし、そしたら良い子の君たちには、素敵なことを教えてあげるね。それは、『化学反応』っていう面白いお話。」


その途端、あたりは真っ暗になる。そしてその暗闇と同化するように、俺は目を閉じた。


目を覚ますと、俺はとある学校の教室にいた。

黒板には『化学反応』の文字。


理科の授業をしているのだろう、ふくよかな貫禄のある教師とみられる人が語り出す。


📕「ところでみなさん。『化学反応』のもう一つの意味がありますが知っていますか。

それは、複数のものが組み合わされて、予想しなかった効果の生じること。

人間、さまざまな人と出逢っていきますが、出会う人ごとに自分では想像もできないような関係性が生まれます。」


📕「時に、それは全てを超えた特別になることもあります。

星座占いも性格診断も当てにならないような奇跡的な関係性です。

そういう者に出会った時は、絶対に手を離すことのないようにね。」


いつの間にか、さっき俺を探しに来た子と手を繋いでいた。

ひょこっと脇から顔をだして、彼はつぶやく。


⭐️?「『化学反応』か、面白いこと聞いた。早速みんなに知らせないと」

💜「みんなって?」


男の子は繋いでいた手を離し、一歩前へと出た。

そして俺の方を振り返る。


⭐️?「それは、君がわかっているはずだよ?」


その言葉に反応するように、世界が真っ白く光り輝く。

眩しくて目を瞑ると、俺の部屋の天井が目に飛び込んできた。


俺はどうやら夢を見ていたらしい。

それにしても鮮明に夢の記憶が残っていた。


頭を傾けると、俺が寝ている横で、椅子に座って眠りこけているちぐがいた。

その時、夢で出てきた青く光る男の子がちぐに似ていたことを思い出した。


俺は彼に声をかける。


💜「ちぐ・・・?」

💙「・・・まぜ、たん?、まぜたん?!ちょっと待っていてね」


ちぐは目を覚ましたかと思ったら、椅子から急いで立ち上がり、慌てた様子ですぐに部屋を出ていった。

すると、部屋の外で彼が大声を出すのが聞こえた。


💙「みんなー!!!まぜたんが起きたー!!!!」


ハッとして、ベッドの脇にあるスマホに手を伸ばした。

迷うことなく、写真フォルダを開く。

ある写真に手が止まった。

けちゃおが前見せてくれた、けちゃおの幼少期の写真。


似ている。。。


俺をアカシックレコードの中で探しに来た小さな男の子。


それは、幼い頃のけちゃおだった。


あとがき


投稿しようと思ったら、寝落ちてました(無念)

楽しくなっちゃって睡眠時間削っていたのが祟ったみたいですw

ということで、寝ます!!!📣💜🩷❤️💛💚💙🌈

この作品はいかがでしたか?

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