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- ̗̀⚠︎ ̖́-
kyng × inm
フォロワー様200⤴︎︎︎記念 4番
これでフォロワー様200人記念のものは終了となります
続き書きたい欲が強いので明日予定がなければ書きます
獣人化、白狼の力についての捏造
輪廻転生など苦手な方はご注意を
inm視点
前世の記憶を持ったまま20年ほど生きてきたけど俺が会いたい人に会えない。
どうするべきかと悩んでいたらどうやらヒーローをやっているらしい。
それも西の地で。
今は俺も西生まれだしこれならいけるかも!
と思いその日から自分が前世からずっと気になっていた機械と言うものに触れ、機械を使い戦えるようにした。
それでも白狼の強さは俺が1番分かっているのだからそれだけでは足りないことなど一目瞭然。
機械を作ることに加えトレーニングの量を増やした。
そんなある日街を歩いていれば目の前には前世で付き合っていた大切な恋人がいた。
話しかけるべきか悩んだけど隣に居る人と楽しそうに笑っていて、俺の事なんて覚えてないかもしれないとマイナスな思いが頭をめぐり続くける。
もう既に新しい恋人がいるなら俺は仮にヒーローになれたとしても覚えてない振りをするしかない。
そう思って何も見てないフリをして横を通り過ぎて買いに来た保湿用品を買って帰った。
家に着いて今日買ったものを見ると余計に虚しくなってくる。
小柳にそろそろ会えると思って少しでも綺麗に、可愛くなりたいと思って頑張ってたけどこれも意味無いかも。
とも思ってしまう。
それでも不幸中の幸いか前世と俺の見た目は瓜二つだった。
これなら思い出してくれるかもしれない。
そんな淡い期待を持ち1週間後、俺が追加されるDyticaというグループの挨拶で会えることを楽しみにしていた。
kyng視点
今日はパトロール当番の俺と星導で街の見回りをしていると見覚えのある顔が横を通り過ぎて行った。
それにその顔は少し苦しそうに歪んでいてつい声をかけたくなるがライはきっと覚えていないだろうと立ち止まりかける足を無理やり動かした。
それでも俺が変なことに気づいた星導が声をかけてくる。
「何か気になる人でもいたんですか?」
「……いや、」
「それとも前会ったことある人とか?」
「…100年ほど前に死んだやつと瓜二つな見た目のやつを見つけただけだ。」
「追いかけなくて良かったんですか?」
「仮に生まれ変わりだとしても覚えてないだろ。それに知らない奴に声掛けられるなんて嫌がるやつの方が多いのに。」
「へぇ~、小柳くんはその人のこと大切に思ってるんですね~」
なんて言いながら急にニヤニヤしながらこちらを見つめてくる。
「、は?」
「そんな大切な愛おしいものを見る目をしておいて知らないは聞きませんからね。」
「……そうだよ、大切な人だったんだ。」
「へぇ。小柳くんがそんなことを言うなんて、明日は嵐かもしれないですね。
洗濯物は家の中に干さないと……。」
「喧嘩売ってんのか。」
「いやいやまさか!そんなことないですから!
すぐに抜刀しようとするのやめてください!」
「……はぁ、今度飯奢れよ。」
「嫌ですよ。なんで奢らなきゃ行けないんですか?」
「まだ怒りが収まらないから。」
「ふぅん。そうなんですね。
そういえば、小柳くんが熱心に見つめてたその大切な人の生まれ変わりさんにはきっと1週間もしたら会えますよ。」
「……胡散臭い占い師みたいな見た目してるやつに言われてもな。」
「はぁ?!俺の事胡散臭いとか言いました!!酷いですね!これでもヒーローなんですよ!」
「知ってるに決まってるだろ、あとうるせぇよ。」
そんなことがあった2年前を思い出していれば久しぶりに白狼の力が抑えづらくなっていることに気づいた。
やばい。
白狼の力が抑えられなくなる周期のようなものがあるんだがそれは不定期なもので、ここ数十年ほどなっていなかったのに急に来たことに驚きが隠せないがそれよりも早く拠点でも自分の家でもなく、白狼としての家に行こうと歩きはじめた。
が、そんな思い虚しくライと出会ってしまった顔も声も性格も瓜二つ。
双子かと思うほど似ている。
そんなライに声をかけられてしまえば頑張って押えていた白狼の力など抑えられるはずもなく別人なのだからと押えていた記憶が蘇り、とにかくライに人を寄せつけては行けないという考えが頭を巡る。
今はそれしか考えられなかった。
inm視点
珍しくロウが拠点にいるから声をかけてみれば目は赤に染まり髪と爪は伸び牙が生え、耳や尾も付いていた。
たまに来る白狼の力が抑えられなくなってしまう周期。
今も尚それに苦しめられているのだろうかと考えていればロウが俺の手を取りソファーへと腰を下ろした。
いつも隣に座っていたから今日も隣に座ろうとすればロウの膝の上に座らせられた。
「…ロウ、?」
そう声をかけても嬉しそうに喉をならし、目を細めしっぽを振るだけ。
眠くなってしまったのかそのまま眠りについていた。
それと同時に玄関から足音が聞こえたためそちらの方を見れば星導だったため助けを求めようと口を開くと俺が言葉を発するより早くロウの威嚇するような声が聞こえてきた。
「う゛ぅ゛〜〜ッ」
「…ロウ、?」
「……小柳くん、何があったんですか?」
「あ〜、嫌……俺も何もわかんなくて、ちょっと困ってるんだけど離してくれそうになくて…。」
嘘、昔ロウに教えてもらった。
「そうなんですね。俺も初めて見ましたこんな小柳くん。」
「ほんとにね、俺もびっくりした。」
嘘、大昔に見た事ある。
「小柳くん、100年前に大切な人がいたんですって。
今も大切なんだとか。」
「へ〜、そうなんだ。知らなかったわ。
案外一途なんだ。笑」
嘘、ロウが俺のこと好きなことくらい知ってる。
……前まで、こんな嘘なんてこと無かったのに。
ロウがまだ俺に囚われてるって考えたらどれだけ辛い思いをさせてしまっているのかと罪悪感が前より募っていく。
前まで罪悪感がなかったかと言われればそんなことは無いけれど、星導にそんなことを言われてしまえばもっとやり方があったんじゃないか。
なんて考えてしまう。
過去には戻れないし、選択を変えることも出来ないのに。
そう考えていれば今まで黙っていた星導が急に口を開いた。
「…ライは小柳くんとのこと”忘れたいんですか?”」
「……は、?何言ってんの?」
「そんな睨まないでくださいよ。」
「…嫌、睨んでないけど……」
「ライじゃなくて、小柳くんですよ。」
「え、?」
「俺ばっかり邪魔者扱いされてほんとに……」
なんて嘘泣きをしたあとコチラを見つめていた。
「……ライは、昔の小柳くんとの思い出を無かったことにしたいんですか?」
「……は、?なに、言って……」
「だって、ライは昔小柳くんと一緒にいたことも全部覚えてますよね?」
あれ?違いました?なんて呑気な声が聞こえてくる。
いつからバレていた?
そう頭をめぐらせていれば急に目の前が暗くなった。
目の周りが暖かいのできっとロウの手が俺の目を塞いでいるんだろうなと思っていれば今まで喋らなかった小柳が急に喋りだした。
「……俺のに手出すな。」
「手なんか出してませんよ。」
「困らせるな、近寄るな。」
「近寄ってませんよ。」
「どうせお前らも裏切る。また、またライは……。」
そこまでロウが喋ってようやくロウが俺の死を酷く引き摺っていることを知った。
「…ロウ、俺はここにいるよ。
俺はずっとロウの隣にいるよ。
大丈夫、もう居なくならないよ。」
そう声をかければ酷く安心したかのように抱きしめてきていた腕の力が少しだけ緩んだ。
「やっぱり、ライも小柳くんのこと覚えてたんですね〜。」
そう声をかけてきた星導に癪ではあるが今ここで先程のように助け舟を出してくれなければロウの気持ちに気づけなかったかもしれないのでお礼を言おうと口を開けると同時にロウが星導に対して文句を言っていた。
「ライは俺のだから話しかけるな。」
「小柳くん、少し横暴すぎません?
俺の話も少しくらい聞いてくれたっていいじゃないですか〜」
「うるさい。ライに話しかけるな。」
「ライは俺の……俺の、」
ロウの言葉はそこで止まってしまった。
やはり本人ではないと思っているのだろうからここは俺から言うしかないと腹を括った。
「俺はロウのお婿さんだからさ。
1回死んじゃったけど。」
「……ライ、きおく……。」
「ずっと覚えてたよ。言うの遅くなってごめんね。」
「いや、わかっただけで十分だから。」
先程よりも頭が回りつつあるのか話ができるようになっている。
今まで変に気にしてたところが無くなり安心したからか眠くなってきた。
まだ眠りたくないのにと眠気と戦っていればロウが頭を優しく撫でてきたので眠気にさからえず眠りについた。