テラーノベル
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「おはようございます。失礼しますね〜」
そんな声が聞こえて、目が覚める。ふと横に置いてある目覚まし時計の針を見る。5時半…早い…早すぎる…。
こんな時間に誰だよと思いながら目を擦り、重い体を起こす。
「mm…さん」
まさかのmmさんだ。こんな時間にこんな俺に何のようなのだろうか。もしかして俺なにかやらかした?
「あの、今日の朝はrimrさんとItさんがここの町を案内してくれるらしいので、行きますか?」
そう言いながらmmさんは今日の服と思われるものを二着、白いテーブルの上に畳んでおく。
カーテンが閉めてある窓の方からは薄ら明るい光が漏れているが、まだ部屋の中は暗い 。
けれど、ちょうど外のことは気になっていたので絶好の機会だ。これは行くしかない!やっぱり知らない場所を冒険するのは少し心がくすぐられる。
「行きたいです!」
そう言うと、mmさんは「では、6時頃に一階のロビーに集合してくださいね〜」なんて言いながら部屋を出ていく。…つまり集合まであと20分も無い。
早くmtwを叩き起さないと俺の夢が一つバラバラに砕け散るというわけだ。これは大変、mtwを早く起こそう。
「おい〜!mtw!起きろ!」
寝相が悪すぎて枕に足が乗っているmtwの頬をペチペチと叩く。…まあペチペチより実際は少し強いかもしれないけど。
「まだ寝たいんだけど〜…」
すんごい不満そうな顔でこちらを睨みつけてくるmtw…まあそうか、俺もさっき起こされた時少し不機嫌だったし。
「外をrimrさんとItさんが案内してくれるんだって〜!行こう!」
ここで諦めてそのままmtwを夢の中に送り込む訳にはいかない。意地でも起こす!
「…はいは〜い」
ここは案外素直に起きてくれるようだ。じゃあ次は着替え。mmさんが置いていってくれた服をmtwに着させないといけない。
「これ、着て」
「ん〜、おっけぇ〜」
素直である。こいつ本当にmtwか?もしかしたら寝てる時に入れ替わってたり…
「mtwも外気になってたんだよねぇ〜」
あ、そうなんだ。普通にね?さすがにそういうことか。うん、よし、俺も早く着替えるかあ。
というか、案外色んなことに興味があるのかもしれないなこいつ。
「お前自分から頼んでおいて来るの遅すぎ」
怒られたのである。集合時間の5分前には集合場所に着いたはずなんだけどなあ…。
けど目の前のItさんはご機嫌ななめのようで、腕を組んでこちらを見ている。
…というか自分から頼んでおいてって、俺はmmさんからrimrさんとItさんが案内してくれるって言ってたから、じゃあって言ったはずなんだけど…。
「すみません…」
「…まあいいよ。どうせmmさんがまた勝手なこと言ったんでしょ?」
読めていたようだ。さすがプロ。rimrさんもうんうんと頷いている。mmさんも案外真面目じゃないのかもしれない。
rimrさんがポケットからなにかカードのようなものを取り出すとこちらに差し出してくる。黒に金色のライン…めっちゃ高級感溢れるデザインと配色だ。
「これは?」
「これなんか買い物できるカード、これ出せば大体なんでも買えますよ〜」
「買えないものもあるんですか?」
「危ない薬とか人?」
ポンポンと会話していくが、買えないものが本当に怖すぎる。逆にそれ以外は全て買えるんだ、と思わず引いてしまう。これがお偉いさんの力。
使っていいのか?という目線を向けると、「ああ、欲しいものがあれば買っていいですよ〜」なんて言ってくる。怖すぎるのである。こんなひよっこにこんなもの自由に使わせてしまっていいのだろうか。
「それじゃ、行こ」
Itさんがテキトーに机の上に置いてあったカバンを肩にかけると、こちらに手招きをし、扉を開ける。
俺はそのままテクテクと歩いていき、その扉を通る。
空には明るすぎる太陽がさんさんと輝いていて、眩しくて思わず目を瞑る。
昨日部屋の中から聞こえていたあの賑わいは朝だろうが昼だろうがという感じらしく、今も耳に騒がしさが響いている。
「ほら!こっちですよ〜!」
rimrさんが少し離れたところで手を振っている。目を瞑っている間に少し置いていかれたようだ。
少し早歩きで追いつき、辺りを見回す。色んな服を身にまとった人がそこら辺を歩いている。基地の中には隊服を着ている人しかいなかったから少し新鮮だ。
そういえばこの人達はどうやってこの雲の上に来たのだろうか…。
「ん〜、iemnたちはまずは武器買いに行った方が良いかもね」
ここに来てもやはり物騒である。Itさんに引きずられて連れてこられてきた店には、大小様々な武器…斧にナイフ、刀…銃。なんならブーメランみたいなのまであった。
逆になんかクリティカル率を上げてくれそうなネックレスやイヤリング等、武器か怪しいものも結構ある。
「お〜、すご〜い」
その様子を見てmtwが少し楽しそうにしている。…まあ本人が楽しいならいいか。
そこで俺は見つけてしまう…。ここの店の奥…つまり会計をする場所…そこに立ってる人ゴツすぎない!?褐色の肌に、今にも引きちぎれそうなTシャツに短パン…髪の毛は爆発してて、目はもうギランギランしている。もう獲物を狩るライオンだ。
「これとかおすすめですよ」
あまりの恐ろしさに震え上がっている俺にニコニしながらrimrさんがおすすめの武器を紹介してくれる。
それどころじゃないんだけど…と思いながらrimrさんが手に持っている武器に目をやる。
刀身がギラギラと輝いている黒色の刀…なんだか禍々しいオーラを放っている気がするが、手にしてみると案外しっくりくる。
「前回の活躍、聞いてますよ。だから刀向いてるんじゃないかなって」
確かに前回upさんいわく、俺が刀を握った瞬間覚醒したみたいに暴れ回っていてすごかったらしい。…なら、刀なら俺もupさんたちの力になれるかもしれない。
「mtwは能力あるしいいかな〜」
俺がその黒い…刀(よく見たら日本刀っぽい)を眺めている横で、mtwがそう言う。確かにmtwの能力はよくは分からないが、液体を硬くして武器にして飛ばしていた気がする。
「iemn〜、買うの決まった〜?」
突然横から声が聞こえて驚いて見る。Itさんが手の上でナイフをくるくると回しながらこちらを見ていた。
「あ、決まりました」
そう言い、刀身の黒い日本刀のような刀を見せる。(rimrさんに聞いたら日本刀だった)
「へー、いいんじゃない?」
そう言い、Itさんは俺の手を持ち、店の奥…レジの方へ引っ張っていく。…つまりここからあのめっちゃ怖そうなおじさ…お兄さんに話しかけて…会計をしなくちゃいけないわけだ。
…今から入れる保険ってないのかなぁ
コメント
6件
日本刀か!!あっすーセンスいいねぇ~~~~♪
保険?…ないですよ?そんな物、自分の力で頑張って下さいねiemn彡、案外優しい人かもしれないですし