テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
(任務実行の前日)
今日のお昼は翔くんが経営しているキッチンカーの新作メニューを食べている。理由は翔くんからDチャで『新作メニューを考えているから味見をしてほしい』と直々にお願いされたからだ。実は言うとこれは4日ぶりのご飯だった。いつもなら美味しく食べていたご飯だって、今は任務の内容が頭を過ぎりどうしても味がしなくなってしまう。不安と呪いの期限の焦り、そして恐怖。それが重なった結果だろう。なんなら睡眠すらまともに取れていない状況だった。すると翔くんが何かを察したかのように、『先輩。あぁ、なんつったら良いか俺もよく分かんねぇけど、あんまり考えすぎんなよ。それで体調崩したら元も子もねぇからな、』と、少し照れくさそうに頭を書きながら話す。その言葉に私は少し心が救われた。と言うより心配をかけてしまったという申し訳ない気持ちになった。するとまたも翔くんが『ん、これサービス。なに、気にすることねぇよ、笑』と言いながら飲み物を渡してくれた。あぁ本当に、…私の不安、恐怖、焦りが翔くんの優しさにより少し薄れていく。4日ぶりのご飯がいつも以上に美味しく思えた。あぁこんな毎日が続けばなぁ…そうとも思ってしまえるような、すごく心が満たされる日になった。今日翔くんと話せて良かった。そう思い明日への気合を入れるのであった。