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「あ、凪さんとセラさんじゃん」

「あ、小柳くん」

凪ちゃんと一緒の仕事があったから事務所にいたら小柳くんに話しかけられた。隣にはるべくんがいたんだけど、、。

「ちょ、小柳くん、、、」

「ぁ、やべ。ついいつもの癖で、、」

なんか、やってしまった〜みたいな顔をしてる。何かあったのか?

「すいません、今こいつ記憶喪失で、、」

俺と凪ちゃんは顔を見合わせた。

「「は?」」


色々と説明中〜〜

「要は、ご都合バグというわけですね」

「その通りです、凪さん」

困ったもんで〜と困り顔をする小柳くんの隣には警戒心MAXのるべくんがいた。

「で、謎に俺だけ覚えてたんすけど、俺仕事あるしでもこいつ一人にできないしってことで連れてきてる状態なんすよ」

「ね、ねぇ小柳くん。離れようよ」

「はぁ?なんでさ」

小柳くんの服の袖を掴んで俺たちから離れようというるべくん。

「だって、ずっと殺意あるんですもん」

「、、、あ〜」

小柳くんはこっちを見て納得したような顔をする。

「セラ夫、殺意隠しなさい」

「凪ちゃんもねぇ」

まるで自分はやってない、みたいな顔しやがって。俺から見たら凪ちゃんもだいぶなんだけどなぁ。

「ついでなんですけどぉ、ちょっと頼み事があって〜」


「だからって、先輩に記憶喪失中の同期を任せる奴がいるかっての!!!」

「まぁまぁ、、」

小柳くんはこれから会議のようで、会議にるべくんは連れていけないようなので、仕事が終わってラーメン行く?みたいな話をしてた俺たちがるべくんを引き取ったわけだが。

「殺しはしないから、安心したら?」

「殺意むき出しのくせに、、」

それはごもっともだなぁ、と思いながらも凪ちゃんを宥める。凪ちゃんは最近BL本の新刊を買いに行ったところ特典終了してて情緒不安定なんだから、、大変だよ全く。

「まぁ、小柳くんがあんだけ親しくしてんだからある程度は信用してますよ。でも、あなたの懐にナイフがあるようじゃ警戒しますよそりゃ。ついでにその人も」

「ついでってなんだゴラァ!!」

「凪ちゃんってばぁ」

まぁ、凪ちゃんがついでな理由はよくわかる。俺も凪ちゃんを殺そうと思えば殺せるし、ナイフの位置も取りにくい位置にある。警戒するほどではないだろう。俺と比べたらね。

「ところで、どこかで会ったことありますか?」

「会ったことあったら、君俺のこと信用してくれんの?」

「別に。ただ、声だけは聞き覚えがあって」

「あんた、どこまでの記憶があるんですか?小柳のことは覚えたようだけど?」

若干キレ気味で、腕をくみながら問う。普通の人が見たらガチで怖いんだろうなぁと他人事として眺めていた。

「よくわからない。なんか、とある学校?みたいなところに入学するところなのかな。わからないです」

「学校、、あぁ」

俺と凪ちゃんは納得した。学校というのはVTAのことだろう。きっと、るべくんはVTAのことで俺たちの声が聞き覚えあると言ったのだろう。

「でも、小柳くんのことだけはずっと頭にあって。声も顔も全て覚えてる。不思議な感じです」

「相手がいない間にてぇてぇ出すなって。そういうのは配信中でやるもんだろうがって」

「逆ギレはダサいよ凪ちゃん」

はぁ、とため息つきながらるべくんの方をよく見るとなんだか、VTA時代の彼に似ていたように思えた。

「もう、覚えてないもんね」

VTA時代に、ダンスや歌のレッスンを一緒に受けていた後輩は、もう覚えていない。ただの後輩なのだ。悲しくないと言えば嘘になる。

「、、美園先輩?」

「、、ぇ」

「お久しぶりです」

俺は驚きで声が出なかった。何年ぶりだろうか、彼の口から、美園先輩との声が聞けたのは。その緩やかな微笑みは、なんでかあの頃の彼を思い出させる。姿は今のるべくんなのに。

「うん、久しぶり。晶くん」

もう、呼ぶことのなかっただろう名前をよんだ。今は星導ショウだが、あの時は星導晶だったのだ。そして、久しぶりに涙が出た。

凪ちゃんは後ろで腕を組んで、良かったですね。と小さく呟いた。彼は、特にるべくんの記憶がなくなったことについて深く思ってないんだろうが、俺は違った。

美園聡だった時代、初めての後輩。もう俺は美園じゃないけれど、違うけれど。それでも、あの頃唯一と言ってもいだろう仲良しであった後輩が記憶を無くしたら悲しいものなのだ。

「って、なんでセラフ先輩ないてるんですか!?」

と感動していたらどうやら記憶が戻ったらしい。

「ぇ、これもしかして俺が泣かしたパターンすか!?ぇ、すんません!!」

記憶が戻ったらいつものるべくんで。なんだがちょこっと安心した。俺は涙が吹っ飛んだ。

「うん、ショウくんに泣かされた」

もう二度と晶くんとは呼ばないだろうけど、いいんだ。彼が、俺の後輩であることには変わりないから。



後日談

「へぇそんなことが」

「まじお前大変だったんだぞ」

大変だったと言われても、バグだからどうしようもないんですよ、と返すと小柳くんは口すらもこぼしてくれねぇのかと逆ギレしてきた。意味がわかりません。

「まじ先輩にお礼言っとけよ」

「せん、ぱい?」

「は?お前記憶戻った時セラさんと凪さんいただろ?俺が会議中お前見てもらってたんだよ」

「ぁ、確かに、、」

「何忘れてんの?認知症?」

「小柳くん、それはバカにしすぎでは??」

と小柳くんに鋭いツッコミをかましつつ、脳内でははてなしか浮かんでいなかった。

俺の記憶の中では、周りにいたのは少し赤色味のある茶髪で髪と同じ色をしたなんかの制服を着た人と、髪色と瞳の色がダークネイビーみたいな色のやけに身長の高いさっきの人と同じ制服を着た男の人しかいなかったのだ。

「確かに、目が覚めたらセラフ先輩と四季凪先輩がいたけど、、」

あの姿はなんなんだ?

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オォッゥ()致命傷エグゥイ←

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