コメント
2件
こ、このお話を初めて見た時はにわか過ぎた為知らなかったのですが、🎲の「起きてぇ!」の台詞って数年前のポケ○ン配信での目覚ましボイス(?)が元ネタのものだったんですね…!?!?最高に愛を感じてよりこのお話とyさんが大好きになりましたありがとうございます…っ!!!(((
めっちゃ好きです!! フォロー失礼します!!!
『』叶
「」葛葉
叶side
それは葛葉とのんびりテレビをみていた時の事。
ディズニーランドのCMが流れ、キャラクター達が画面の中で踊っている。僕も葛葉もぼーっとそれを眺めていた。
「・・ディズニーランドって最後に行ったの何年前だろ・・」
僕の膝の上に頭をのせている葛葉がCMをみながら口を開く。
『いやー・・僕はもう何年も行ってないなぁ。新しい乗り物とかもはやわからないし。』
「ふーん・・まぁ俺も全然行ってねーや。」
そういいながら葛葉の目は画面に向いている。
・・葛葉行きたいのかな。でもなぁ、僕人混みきらいだしなぁ・・・でもそうか、ディズニーに行ったらペアのカチューシャとかつけてくれたりして・・
『・・今度ディズニーランド行く?』
「は?叶混んでるとこ嫌いじゃん。混んでるよーーー絶対」
『いやまぁそうだけど。でもたまにはいいかなって。葛葉と付き合ってからあんまそういうテーマパークとか行ってないし。』
「いやでも、だるくね?」
そう口では言うものの、画面をみつめる葛葉の目は少しキラキラしていた。
・・葛葉行きたいんだな、これは。
『いや、行こう葛葉。僕久しぶりに行きたくなっちゃった』
「えーーー・・お前絶対疲れるって。やめとけって・・」
『いや、行こう、それとも葛葉は行きたくない?』
「いやまぁ、叶がどうしてもっていうなら?ついてってもいーけど・・」
『じゃぁ決まりね!』
「はいはい・・」
(出発の前日)
『葛葉~・・準備したぁ?』
「うーーんまだ・・」
『ちゃんとしなよ~?明日早いんだから。』
「おー・・」
そういいながら携帯をいじり続ける葛葉。
葛葉のウソつき。準備全部終わってるの知ってるんだから。昨日深夜にごそごそリュックにつめてたの僕見たもんね。葛葉楽しみにしてくれてるんだなぁ。かわいいなぁもう。
(叶準備中)
「叶~?悪いけど俺眠いから先寝るわ。」
『はーい・・ってまだ22時だけど』
「なんかねみーんだよ・・おやすみ」
『はいはい、おやすみ』
明日朝寝坊しないように、かな?でも普段こんな時間に寝ないしさすがに寝れないんじゃないの?まぁいいか。
(0時 叶も準備が終わり寝室へ)
葛葉もう寝てんのかな?そう思い静かに寝室のドアをあけると、あろうことか葛葉はもう寝息を立ててぐっすり眠っている。
・・・爆睡じゃん。目覚ましちゃんとかけたんかな、まぁいいや、どうせ僕が先に起きることになるし・・おやすみ葛葉。
(翌朝)
「・・なえーーー」
なにかに呼ばれた気がして目をうっすら開ける。
すると座りながらこちらをのぞき込む葛葉が。
「起きてー。起きてぇ!叶寝すぎ。今日ディズニーランド行くって言ったじゃん!」
見るとすでに服も着替えた葛葉がちょこんと僕の横に正座をして座っている。
『・・・葛葉はやくない?まだアラーム鳴ってないけど・・』
「・・・はやい方がいいじゃん、着替えろよー叶。」
なんだこの小学生みたいな生き物。と寝ぼけた頭で考えながら半ば強制的に葛葉に引っ張り起こされ支度をはじめる。
洗面所で顔を洗っていると隣に来て自分のヘアセットをしはじめる葛葉。いつも使うワックスにのばした手がひっこむ。
「あー。。」
『ん?葛葉ワックスとったげようか?』
「いや、今日はワックスいいわ・・」
『?あ、そう?』
「ん。朝ごはんコンビニで買ってこーぜ。」
そういいながらバタバタとリビングの方へ戻ってしまった。
顔を洗うと頭もはっきりしてきて、はしゃいでいる葛葉が愛しくてたまらなくなった。
よし、支度も終わった、いざ出発だ。
「叶ーはやくいこうぜー!!」
『はいはい、お待たせ、行こう』
(ディズニーランドに到着)
駅からすでにディズニーの曲がかかり、僕たちのテンションもあがる。
『うわめっちゃ楽しみになってきた!!』
「叶さんわかりやすくテンションあがってきましたねぇ~」
そういう葛葉だってスキップしてるじゃんか、と心の中で思いながら今はだまっておく。
パークに入り、さて本題のカチューシャを葛葉にどうつけさせるか考えていたところ
「叶!頭になんかつけようぜ!!」
・・まさかの葛葉からの提案。これはきた、きたぞ!
『いいよ~なににする~?』
心の中の興奮がばれないようになるべくいつも通りのテンションで葛葉に返す。
(スーベニアショップにて)
わぁ、こんなにたくさんあるんだ。カチューシャだけかと思ってたけど、帽子みたいなやつとかサングラスとかもあるんだ。あ、サングラスならおそろいでも葛葉嫌がらずにつけてくれそう・・・
「叶ーこれは~??」
見るとオーソドックスなミニーの赤いリボンの耳カチューシャをつけて鏡を凝視している葛葉。
んんっ!!かわいい!!!
心の中で叫びながら近づく。
『似合ってるよ、色も赤だし葛葉っぽくていいんじゃない。』
「やっぱ?じゃ、俺これにしよー」
『いいじゃん、僕どうしよっかなー』
そういいながら葛葉から遠ざかり自分の被り物を探す。ほんとはミッキーにしてペアにしたかったけど、絶対葛葉嫌がるだろうし・・・うーん・・・
そう思いながら店内をうろうろしていると、突然横から現れた葛葉。
「叶これはー?」
見ると僕がさっきいいなと思っていたミッキーの帽子の耳カチューシャを差し出している。
えっ・・葛葉さん、いいんですか、僕たちペアになりますけどいいんですか。。
『あ、いいね~色も青で僕っぽいしそうしようかなー。』
なるべく普通のテンションで葛葉からカチューシャを受け取りお会計をする。
お店から出て鏡を見ながらお互いカチューシャを付ける。よし、もう買ったしそろそろいいか・・
『葛葉、ぼくたちおそろいであきらかにカップルですって言ってるようなもんだよ』
にやにやしながら葛葉に言う。いつもみたく照れてなにも言えなくなるだろうと思っていたその時、
「・・別にいいんじゃね、だって夢の国じゃん・・てかおそろいにしようと思ってたし・・」
最後の方は声がどんどん小さくなる葛葉。
葛葉お前・・だから朝ワックスつけなかったのか、、
朝の行動を思い返してさらに葛葉への愛情が増す。
『くずはぁぁぁ!!!!!!』ぎゅっ
「なんだよ!離れろ気持ちわりーな!!!」
突然抱き着くと普通に押しのけられる。それでも葛葉の全てが愛しくなってまた手を伸ばしてしまう。
葛葉の手を軽くにぎると、一瞬びくっとしたが特に振り払われたりはしなかった。
『さぁ葛葉、どこから行く?』
「・・スペースマウンテン。」
顔を赤くしながら答える葛葉。あきらかに照れているが葛葉の右手は僕の左手をしっかり握り返している。
『よし、行くか!』
「・・行こーぜ!」
こうして僕たちは手を繋いで走り出した。
おしまい