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続きでっす
side fm
天界には残酷なルールがあった。
天使は天使族以外に感情を持たないこと。
万が一感情を持ってしまえば、堕天する。
悪魔になる。悪魔になって仕舞えば地獄が待っている。
俺は、そのルールを破ってしまった。
健人に、恋愛感情を。
堕天する前に、健人に、
今日は雨だった。
傘を忘れたため、雨宿りしていたところ、健人がきて相合傘しようと来た、
fm「なんで俺にやさしくすんの?」
kn「別に。」
fm「俺が怖くないの?」
kn「怖くないよ。むしろ、」
健人は何かを言いかけやめた、
fm「むしろ?」
kn「す、すきだよ」
fm「…え?」
kn「何回も言わせんな好きだって。」
kn「ごめん。俺のせいだ。」
fm「ううん。こっち向いて?」
チュ
kn「は?」
fm「///」
kn「ふっ、自分からやったのに照れてんの笑」
fm「うるさい…」
kn「これからは俺がそばにいる。」
それは、もうできないんだよ。
fm「おう。」
俺はその夜、寝ている健人を起こさぬよう家を出て行った
(2人は同棲してます)
side kn
ピロリロリーン
アラームが鳴った。
俺は起きた。いつも隣にあるはずの温もりが今日はなかった。
おかしいと思い、家の中を探したがいなかった。
机の上を見た。紙が置いてあり、そこには
「ばいばい、俺お前の隣にいちゃダメっぽい。好きだよ健人 風磨」
kn「ざっけんな」
俺は今日学校を休み、風魔を探しに行った。
心当たりがある場所片っ端から行った。
2人で初めてキスをした、あの交差点。
手を繋いだ浜辺。好きと告白した学校裏。
思い出の場所は多く、探すのが大変だったが、健人は探し続けた。
最後は、2人で閉じ込められた学校倉庫ーーー
開けてみたら、いた
kn「風磨っ!」
一瞬見た目が変わってしまった風磨に戸惑ったがそんなことどうでもよく、泣いていた風磨
を抱きしめた。
fm「なんで、ここに?」
kn「なんだっていいだろ、」
fm「俺、変わっちゃったよ?もう、健人が好きな、天使の風磨じゃなくなっちゃった。」
風磨は、金色だった目は黒に変わり、髪も黒に染まっていた。羽も、天使のような羽ではなく、
悪魔の羽だった。
kn「それでも、俺はお前と一緒にいたい。」
fm「ほんとに、?」
kn「あぁ。」
この会話を交わした後、2人は一緒に家に帰った。
そこから数ヶ月後。
風磨は健人に親に会ってくるといい。健人は承諾。
風磨は天界へといった。
side fm
見張の門番は驚いたような目をしこっちをみて、父は汚れた目で見て来た。
まぁ無理はないだろう。純粋で綺麗だった息子がこんなにも汚れてしまったから。
父「風磨、なのか?」
fm「あぁ、そうだ。」
父「ふざけるな!我が家の血が汚れるじゃないか!」
fm「俺は、それでも一緒にいたいやつができた。さようなら。」
父「もう二度と帰ってくるな。」
風磨は、人間界ではなく魔界に向かった。
今の自分は悪魔だ。
人間と過ごすには人間になる。
風磨は、この羽を捨てに、魔界の神に会いに行った。
「ようこそ、愚かな、天使から堕天した悪魔よ」
「要件はなんだ」
fm「神殿、我が羽を奪い、人間にしていただきたい。」
「ふっ、愚かな。いいだろう。ただし、ただでとは言わない。」
「あそこに行って、試練を受けてもらう」
天界と魔界の狭間にある、天魔界だ。
そこでは、試練を乗り越えたもののみ、人間、悪魔、天使どれかを選びなることができる。
風磨はすぐに向かった。
「ようこそ、君も試練者かい?」
fm「はい。」
「じゃあ早速始めてもらう。」
出されたのは偽物の健人だ。
「風磨気持ち悪いよ。そんな羽の色。」
「天使じゃない風磨のどこに需要があんの?」
苦しかった。耳を塞ぎたかった。
でも、
fm「健人はそんなこと絶対に言わない。」
「ふっ、合格。」
風磨は羽を引きちぎられ、小さな村に落とされた。
代償は大きかった。記憶を忘れ、自分が誰かさえもわからない。
そんな風磨は目を覚ました。
「起きたか、少年。」
fm「あぁ、はい。」
倒れていた風磨を助けたのは診療所のおじさんだった。
「名前は?」
「覚えてないです。」
「じゃあ、風磨。」
fm「風磨、ですか。いいですね、そんな感じで呼ばれていた気がします。」
まだ続きます!