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#学園パロ
鼻血
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#潔嫌われ
ま-ん-て-ん
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第3話「潔 世一の、致命的な鈍感さ」
翌日の昼休み。
潔が食堂に入ると――
「潔!」
「潔、こっち」
「潔、隣空いてるよ」
「潔、飯持ってきた」
「潔、俺の隣」
四方向から声が飛んできた。
潔「……え?」
潔はキョロキョロと周囲を見る。
そして、納得したように頷いた。
潔「なるほど」
凛「……何がだ」
潔「みんな昨日の練習で疲れてるんだな」
凛「…………は?」
潔「だから一人で飯食うの寂しいんだろ?」
凪「違う」
潔「え?」
凪「潔と食べたい」
潔「……ああ!」
凪「?」
潔「昨日一緒に練習したから、その流れってことか!」
凪「…………」
玲王が頭を抱えた。
玲王「違う。そうじゃない」
潔「?」
玲王「……いや、もういい」
席に着くと、玲王が自然に潔の隣へ座った。
「ほら、潔」
「ん?」
「これ、お前好きだろ」
「え、いいの?」
「もちろん」
潔は嬉しそうに笑う。
「ありがとう、玲王!」
玲王「……っ」
一瞬、玲王が固まった。
しかし潔は気づかない。
潔「玲王って面倒見いいよな」
玲王「……それだけ?」
潔「え?」
玲王「いや、何でもない」
潔「?」
――伏線①
潔は「自分だけ特別扱いされている」という発想そのものを持っていない。
誰かが優しくしてくれたら、
「あいつは優しい奴だから」
で終わる。
少し離れた席では、凛が潔を見ていた。
潔が玲王からもらった料理を食べる。
「うまい!」
その瞬間。
凛の眉が動く。
凛「……」
千切「凛」
凛「何だ」
千切「さっきからずっと潔見てるけど」
凛「見てない」
千切「いや、見てる」
凛「……」
千切「潔のことになると分かりやすいな」
凛「黙れ」
その会話を聞いていた潔が振り返る。
潔「凛?」
凛「……何だ」
潔「俺のこと呼んだ?」
凛「呼んでない」
潔「そっか」
潔はすぐに前を向いた。
凛「…………」
千切「……今のも気づかないのか」
さらにその日の午後。
練習中、潔が少し足を滑らせた。
「危ない!」
真っ先に蜂楽が腕を掴む。
潔「お、サンキュー蜂楽!」
蜂楽「へへ。潔、俺がいないと危なっかしいね」
潔「確かに!」
蜂楽「……」
潔「?」
蜂楽「……まあ、いっか」
潔「?」
――伏線②
潔は「距離が近い」「触れられる」「自分だけに向けられた言葉」を、
仲間同士のスキンシップとして処理する。
だから、誰かが一歩踏み込んでも――
「仲間だから」
で終わってしまう。
そして夜。
潔は一人で部屋に戻る。
ベッドに寝転びながら、今日一日のことを思い出した。
「……そういえば」
凛が妙に自分を見ていた。
玲王はいつもより世話を焼いてきた。
凪は何度も隣に来た。
蜂楽はずっと近かった。
千切も妙に優しかった。
カイザーに至っては、練習中ずっと自分を気にしていた。
潔「……」
しばらく考える。
そして――
潔「みんな、最近めちゃくちゃ仲良いな」
結論、それ。
潔「チームワーク良くなってきたってことか」
満足そうに頷く。
潔「よし。明日も頑張ろ」
そして眠る。
一方、その頃。
廊下では――
凛「明日は俺が潔と組む」
玲王「勝手に決めるな」
凪「俺が先に約束した」
蜂楽「潔は俺と遊ぶの!」
千切「お前ら、本人の前でやれよ……」
カイザー「フン。くだらん」
ネス「では、カイザーは潔を諦めるんですか?」
カイザー「……誰がそんなことを言った?」
全員「…………」
カイザー「明日、潔の隣は俺が取る」
静かな火花が散る。
――その中心にいる本人は、
何も知らずに眠っていた。
そして、この鈍感さが――
いつか全員の我慢を限界まで追い込むことになる。
コメント
3件
もう潔の鈍感さが可愛くて仕方なかったです!「みんな仲良いな」で締める潔の脳内、最高に笑いました。玲王が「これお前好きだろ」って差し出すシーン、思わず「そこは気づいてあげて!」ってツッコミ入れちゃいました。それぞれの距離感の違いが丁寧に描かれていて、今後の展開が気になります。このままみんなの我慢が爆発するのかな…楽しみです!