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キキッーーーーー!!!!!
まずい、轢かれる__!
俺(拓)が幼稚園の頃__
「ねー!おかーさん!次またブランコやりたい!」
「拓―だめよー。純が風邪ひいてるんだから。ほら、早く帰らないと」
「えーうーんー。わかった。また来よう!」
「はいはい。」
俺はよく近所の小学校の校庭でお母さんと幼稚園が終わった後に遊んでいた。いつもは小学生の兄の純も一緒だったが、その日は風邪をひいていた。昨日お母さんが病院に連れて行ったらしいが、原因不明のようだった。
「ねーおかーさん!あの桜の木の下に誰かいる!なんかもや?みたいなのがかかっててよくわかんないけど。」
「人?いるわけないでしょ笑一人ぼっちでいるなんて…ヒッ、ね、早く帰ろう、拓。」
「えーなんでー?おれあの人に話しかけてきたい!」
「拓!だめ!もどってきなさい!!」
タタタタッ!
「こんにちは!くろいひと!おれ、拓!来年ここの学校に入学するんだ~!あ、おれのにいに知ってる?『純』っていうんだけど…」
ザワザワ!急に寒気が襲ってきた。当時の俺は、
「ごめんね!くろいひと!純がなんかしちゃったんだよね…?あやまる!あ、さっきおかーさんからもらったあめ!ね、これで許して!お願い!ここ、おいとくね。」
ーーーーーありがとうーーーーー
「ん?くろいひと!?どういたしまして!なんかあったら何でも言ってね!おれがぜーんぶ解決してやる!」
「拓!もどってきなさーい!!」
「くろいひと!ごめんね!もういかなきゃ!また来るね!ばいばーい!」
「ねえ拓。もうあぶないからここには来ないからね、入学するまで。分かった?それまでおりこうさんにできる?」
「え?ここに来られないの?くろいひともあえない?」
「うん、会えない。でも、それまでがまんがまんしてたら、かっこいいスーパーヒーローだよ!」
「わーい!ヒーローだ!!」
__ここから、事件が起こった。