nksr
お付き合い済・要素薄め(ニキ+しろ 寄り)
しろせんせーside
「あ゛ーー…」
最近ずっと悩んでる
なんというか、色んなことに
何に悩んでるかって言われたらまた難しい、
YouTubeの伸び悩みだったり、
他のやつらに追い越される焦燥感だったり、
ニキに、置いてけぼりにされる感覚だったり
本人には絶対に言いたくないけどあいつはすごいやつだと思う
尊敬と共にその才能に心底惚れてる、だからこそ、こんなにも嫉妬してる
俺はあんなに努力できない、
あんなに面白くない、
どんどん、ニキとの間の数字が広がっていく、
俺は、あいつらと、あいつと一緒にいていいんだろうか、最近ずっとずっと、気持ちが焦ってる
「ニキは俺がおらんくてもええんやろなぁ、」
一緒に100万人行くっていう夢
ニキなら1人で叶えることが出来るだろうし、
まずアイツのことやから覚えてるかもわからんな、笑
いつもなら思わないネガティブな事もずっと頭をぐるぐるして、
ニキは俺の悩みなんて知らない、みたいな楽しそうな顔をしてる
そんなニキを見て自分の心の狭さを痛感して胸が苦しくなる
「俺は、このままだったらいつかニキに捨てられるんとちゃうんか、?」
だってあいつはおもんないやつ嫌いやし、
俺以外にもニキの周りには沢山人が居る
俺じゃなくていいんじゃないか?
俺は居なくてもいいんとちゃうか?
実際アイツは優しいからこんなこと考えてない事は頭では分かってるはずなのに、なのに、
「ごめんにき、、」
こんな感情になるくらいならもう全てをやめてしまいたい。
「…とりあえず編集すっか、、」
なにかに没頭してる時だけはこういうこと考えなくていいから楽、という安直な考えで編集を始める
ピコっ(入)
【精神と時の部屋】
「おわ、おぉニキおつ〜、 ニキだけなんやな」
(気まずいな、)
「あぼびー、おつかれ〜
そうそうだれも来てくれなくて暇だったから来てくれてたすかったわ〜 」
「おーん」
・・・
「ねぇボビーこの時のさぁ、——— 」
「あぁそれならー、、」
-
「んでそんときりぃちょがさぁ、、笑笑」
「ww」
-
「あそうそうあの動画300万再生いきそうなんだよね!」
「…まじ?よかったやん」
・・・
ニキと何気ない会話をしながら俺はエゴサをしていた
エゴサをするとうれしい言葉をもらえると同時に、客観的に自分がどう見られているのかを知れるからよく見てしまう
その時とある文が目に入った
「しろせんせーって別にそんなおもろくなくない?女研にいらなくね?」
今俺が1番思っていることを指され、 ぐらぐらだった俺の心をついに折った
「…っ……すまん、ちょっとミュートにするわ、」
「あいよー」
最初の頃はアンチなんて気にしてなかった
俺が1番面白いって心の底から信じていた、
あぁ、俺はこんなにも弱くなってしまったのか
あーもう、きついなぁ、
もう居なくなってしまいたい
自分の中の嫌な感情が溢れ出てくる
「ぐすっ、、うぅ、」
自分では抑えようのない鼻をツンとするような感覚と共に涙が流れた
「…ぼ、ぼびー?」
なさけないな、なんて思っていたら戸惑いの色が乗ったニキの声が耳に届き
はっとして画面を見るとさっき押したはずのマイクボタンがオフになっていない事に気づいた
「はっ、、?」
「な、ないてんの?なに?どうした?」
ピロン(抜)
ニキside
ボビーは色々溜め込む癖がある
しかもそれをプライドが邪魔をするんだろうか、俺を含めて誰かに話すことも少ない
そんなボビーを分かってるから別に深く俺から探りを入れることもない、けど
「今回ばかりはなぁ、、」
最近、様子がおかしいとは思ってた、
「なぁボビー?」
「…」
「ボビー??」
「…」
「ボビーー!!」
「うぉ、なに?」
「もー!何回も呼んでんのに全然返してくれんやん、なに 疲れてんの?」
「ぇ、あごめん、全然聞こえてなかったわ」
何かを考え込んでいるような感じでよくぼーっとするようになったり
少し前より暗くなった気もする、
それに俺に対して距離を感じることがちょくちょくあった、
最初はそんなに気にしてなかった、
でもディスコでお互い編集しながら軽く雑談してたら
「すまん、ちょっとミュートにするわ 」
「あいよー」
適当に相槌を打った、直後
「ぐすっ、、うぅ、」
泣き声が耳に届いた
「…ぼ、ぼびー?」
「はっ、、」
「な、ないてんの?なに?どうした?」
ピロン(抜)
泣き声が俺の耳に届いて、困惑した声で話しかけるとボビーはしまった、というような声を最後にディスコから抜けた
「さすがにそろそろ見過ごせないかなあ、、」
ボビーが泣くなんてよっぽどやられてるだろう
なにを悩んでるんだろうか、
彼氏なのに不甲斐ない、というか彼氏なんだから相談くらいしてくれてもいいのに、
なんて思考を回しながらボビーに電話をかける。
きっと1回目では出ないだろう、と予想しながら
プルルルルルプルルルルル
案の定ボビーは1回目では出てくれない、
しろせんせーside
焦って咄嗟に俺はディスコから抜けた
「やばいやばい、最悪や、、ニキに聞かれるとかいっちゃん嫌なんに、、どうしよ、」
数分で考えることを諦めた俺はベットに横になる、
それでもやっぱりやる事がないと良くないことが頭をよぎる、
その時そんな考えをさせないというように着信音が響いた
プルルルルルプルルルルル
相手の予想はほぼ確信のままスマホを手に取って画面を確認すると、予想は的中、ニキだった
さすがに今話すのは気まずいから無視を決めたが それでも何度もながれる着信音、
何度電話がかかってきたか分からないくらいになった頃、いきなり音が止まった
それにやっぱりもう俺なんかめんどくさくなったかな
止まって欲しいと思っていた気持ちに反して、止まってしまった、と矛盾した考えになる
また涙が流れる
なあニキ、お前はめんどくさい奴嫌いやもんな、俺よりおもろい奴なんてごろごろ居るもんなぁ、
俺のどこがいいんだよ、本当は俺の事好きじゃないんじゃないんか?
絶え間なく俺の目からは涙が流れている
なあ、にき、今でも俺と一緒にいたいって思っててくれとる、?
ガチャ、
「ボビー!!入るよ!」
「……?!?!」
ニキが鍵を開けて家に入ってきた、
困惑で絶句している俺を他所に、 俺の家の構図を知りに知っているニキが直ぐに俺がいる部屋にたどり着いてしまった、
扉を開けて俺の前に来る、
「ボビー」
「…………」
何を返せばいいのか分からない、
ベットの上で下を向いて動かない俺に近づいて
ニキがしゃがみこんだ、俺より少し低くなったニキに顔を覗かれる
「ねぇ、ぼびーなんで泣いてたの?」
「…」
ニキが俺に問いかける
そんなの知らない、俺でもこの感情の正解が分からない
そしてニキは俺の頬に手を伸ばした
「目、赤くなっちゃってるじゃん、」
頬に触れる手があたたかい、
ニキと目が合う
少し寂しそうな優しい目をしたニキが俺にほほ笑みかける
その瞬間、胸がじわっと暖かくなって涙が溢れ出てきた、
「うぅ、うぁ、、ぐすっ、ぅぅ、」
すぐにニキが俺を抱きしめる
「、ぼびー、大丈夫だよ、泣いてもいいよ」
「うぅ、っ、ぐすっ、」
ずっと俺の泣き声だけが2人の間で響いていて、その間ただただニキは優しく俺を抱きしめていてくれた、
しばらくして落ち着いてきた俺は冷静になり始めていて、申し訳ない気持ちでいっぱいになっていた
「ニキ、、もうだいじょうぶ、、すまん、、」
「…謝らなくていいよ」
「すま、、ありがと、、」
「ん、」
「…」
「…そろそろなんで泣いてたか聞いていい?」
「っ…」
「一応彼氏なんだし、頼ってよ」
ニキは少し寂しそうに眉を下げながら俺に言葉をなげかける
その姿を見て自責の念に潰されそうになる
それでも泣いていた理由を話したくない、
今なにかひとつでも語ってしまえばきっと止まらなくなってしまうだろう、
こんなにネガティブな俺をニキに見せたくない、、
「…ごめん………」
俺は下を向いて謝罪する、ニキの顔が見れない
「……俺のせい、?なんかしちゃった?、」
「いやっちがっ!」
焦って咄嗟に顔を上げて否定をする、
その瞬間ニキの顔が目に入った、ものすごく、泣きそうな顔をしている、
「…っっごめん!にきのせいじゃない、!全部俺が悪くて、俺が弱いだけで、、ニキはなんも悪くないから、、!」
「…ねぇボビー、全部話してよ、相棒だろ、?」
「っ、、引かない、でな、?」
まだ俺の事相棒だって思っててくれたんだ、
「引かないよ、全部聞かせて」
「…ぁ、の、な」
緊張で口が乾きうまく声が出ないながらも、おずおずと口を開いた、
end…?
コメント
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とっても好きです めっちゃ好き