どうも皆様、サカナです
ここではお久しぶりですね
りりりねこ様から、愛知×静岡のリクエストがきました!ありがとうございます!
リクエストボックスとかもう関係なくなってて草生えますね
山梨「富士山は俺のだっつってんだろ!!」
静岡「違えよ俺の!!お前山ナシだろ!!」
山梨「お前は山じゃなくて岡だろ!?じゃあ山くれよ!!」
今日も今日とて富士山戦争が勃発している。
普段は口喧嘩だけの平和な争いだが、2人ともヒートアップしているようで、今にも殴り合いそうだ。
静岡「んだと…!!」
山梨「やる気か?受けて立つぞ」
静岡が殴りかかろうとしたその時、2人の人物が間に入った。
愛知「はいはい、そこまでな。応戦はダメだぞ〜」
山梨「む…」
新潟「静岡、一旦向こうの部屋に行こう。お茶でも飲んで落ち着こうぜ」
静岡「…ふん」
愛知が山梨を、新潟が静岡をそれぞれ別室に連れて行き、事態を収める。
喧嘩っ早い2人だが、落ち着くのも早い。
少し時間をおけば、また仲良くしているだろう。
愛知「山梨、流石に暴力はダメだからな?今回は静岡から仕掛けていたからまだしも、あんまり煽るなよ」
山梨「うぐ…愛知に言われたらどうしようもないや。わかったよ…」
頭ではわかるものの、やっぱりまだムカムカしているようで、山梨は拗ねている。
愛知「…まだ納得いかないんなら、お昼寝しようぜ」
山梨「お昼寝?俺子供じゃないんだけど」
愛知「まあまあ、ゆっくり寝て気分を落ち着かせろよ。添い寝してやるからさ」
山梨「…わかったよ」
ちょうど愛知の部屋に連れ込んでいたので、山梨と愛知はそのままベッドに倒れ込んだ。
もふもふだ、すごい。
眠くはなかったはずなのに、布団に潜って愛知にぽんぽん頭を撫でられていると、なんだか眠気が湧いてくる。
山梨「ふあぁ…おやす…み…」
愛知「ん、おやすみ」
そのまま山梨の頭を撫で続け、そのうち愛知も寝落ちた。
一方その頃、新潟と静岡は…
静岡「ねえ聞いてよ新潟!岐阜と山梨ずるい!俺も愛知に構われたい!」
新潟「そんなに構ってほしいんなら、直接言えばいいじゃねえか」
静岡「違うんだよ、それはただの構ってちゃんだろ!岐阜とか山梨みたいに、愛知の方から構ってもらいたいの!」
構ってちゃんには変わりないだろ、と思ったが、口に出せば更にめんどくさいことになると新潟は知っている。
お茶を飲ませて落ち着かせるはずが、なぜか騒がしいお悩み相談室になってしまった。
新潟「愛知の方からお前に絡みに行く時もあるだろ?今回はたまたま、山梨の方が愛知に近かったんだよ。そんなに文句言ってても仕方ねえだろ」
静岡「納得いかないものは納得いかないの!」
普段は穏やかな静岡も、嫉妬に怒ればこうなる。
静岡の方から手を出そうとしたことも踏まえて、かなりストレス過多らしい。
静岡「〜〜〜っ…イライラする!愛知探す!」
新潟「おい、ちょっと待て。一回落ち着いてから…」
静岡「落ち着いてるっ!!」
バタンッ!と強く閉められた扉は静岡の荒みを表している。
静岡がこうなることは、たまにあるのだ。
ストレス発散が上手くできなくて、今までのイライラを溜め込み、ふとした瞬間に爆発してしまう。
なんとかケアはしていたはず。しかし山梨との口論や愛知が静岡を構わなかったことが、今回の引き金になったようだ。
新潟「はぁ…愛知はまだ山梨といるだろうし、このままじゃまずいな…回収するか…」
強く閉められた扉を優しく開けて、新潟は部屋を出た。
静岡「うぅ〜…さっきは態度悪かったな…新潟に謝らないとだ…」
いくらイラついているとはいえ、静岡は本来穏やかなことには違いない。
愛知を探すとは言ったものの、何をどうしたらいいのかもわからず、一度部屋に戻った。
戻ったというか、扉の前で蹲っているだけだが。
ストレスマックス故に情緒が不安定で、なんだか涙が出てくる。
静岡「もうやだ…」
愛知「……なんかやばい気がする」
山梨「ぁふ…んん…」
愛知「…かわいいなこいつ、よしよし」
山梨「ふへぇ…」
なんとなく目が覚めた愛知は、なぜか嫌な予感がしていた。
愛知の勘は良いので、結構当たる。
そしてちょうど、部屋の扉が開いた。
愛知「あ、新潟」
新潟「…うちのに手出してねえよな?」
愛知「出すわけねえだろ。どした?」
寝ている山梨を起こさないようにベッドを出て、愛知は疑惑の目を向ける新潟の元へ。
新潟「静岡が限界。山梨は俺が回収するから、あいつの方迎えに行ってやってくれ」
愛知「マジかよ…嫌な予感当たったわ…どこにいるかわかる?」
新潟「お前のところにもいねえんなら、部屋戻ったかもな。外には出てねえはずだぞ」
愛知「りょーかい。山梨はよろしくな」
静岡「…愛知、俺のこともう嫌なのかな…」
くすんくすんと泣いていると、階段を登る音が聞こえた。
愛知(あーあー…自己嫌悪モードになってるな…)
静岡「ゔぅ…だれぇ…?」
愛知「みんな大好きトヨタの愛知だぞ」
静岡「あいち?」
愛知「大丈夫か?静岡」
ポロポロ溢れている涙を拭いてやると、静岡は愛知にぎゅっとする。
静岡「愛知…俺のこと嫌い…?」
こういう時は適切に答えるべきだ。
愛知「嫌いじゃないよ、大好き」
静岡「ほんとに…?」
愛知「うん」
こちらを見つめてくる静岡を抱き締め返し、額にちゅっとキスを落とす。
愛知「これで信じてくれるか?」
静岡「…うん」
満足したように頰を染めて、静岡はもう一度愛知の胸に顔を埋めた。
山梨にしたように頭を撫で、そのまま軽々と抱き上げる。
愛知「部屋入るぞ」
静岡「うん…いいよ 」
愛知「さっき山梨にも言ったけど、暴力はダメだからな?喧嘩は口論までだ」
静岡「ごめん…ついカッとなって…」
愛知「わかってるならいいよ、後で山梨に謝ろうな」
静岡「うん…」
泣き疲れたのか、先ほどから返事が危うい。
愛知「眠い?」
静岡「眠いかも…」
愛知「一緒に寝るか?」
静岡「寝たい…」
愛知「じゃあ、もうおやすみだな」
うとうとと腕の中で船を漕ぎ始める静岡をベッドに寝かせ、一緒の布団に入った。
眠くともぎゅっと抱きついたままの静岡に腕を回し、愛知はもう一度眠る。
起きた時にはもう、静岡のストレスは消し飛んでいた。
コメント
15件
富士山組のこのギャップから来るであろう破壊力は何なんだ、めちゃくちゃ可愛いじゃねぇか、、、!
ありがとうごさいます! すごく良かったです 自分ではなかなか書けないので リクエストを受けてくださりありがとうございました!
好きなにそれ好き