2025 6⁄7
日帝「チッ」
江戸「おっとおっと?日帝くんが怒られておりますね〜」
日帝「お前のせいだわ」
江戸「ん〜?何のことやら」
日帝「なんで数検受けさせたんだよ」
日帝「しかも6級」
江戸「将来有利になるよ〜」
日帝「いや別にそれは良いとして…」
日帝「なんで今日なんだよ!」
江戸「土曜しか受けられないからね」
日帝「にしてもさ…勝手に申し込むのは…ね?」
江戸「いや〜ごめんね〜」
江戸「なんか欲しいものある?お詫びに買ってくるよ」
日帝「ならジュース買ってきて」
江戸「ジュース?家にあるよ」
ガチャ
江戸「え〜っと」
江戸「お、あった〜」
バタン
江戸「ほい」
日帝「美味しそ」
日帝「いただきま〜す」
ゴクゴク
日帝「甘…でも美味しいな」
江戸「実はそれ実験用のジュース」
日帝「なんてもん飲ませてんだ」
日帝「しかも息子に」
江戸「効果はね〜」
江戸「奇病だって」
日帝「…は?」
バサッ
日帝「うおっ!翼生えてきた…」
江戸「ふ〜ん」
江戸「それは天使病だって」
日帝「なにそれ…創作の奇病じゃなかったの」
江戸「阿蘭陀から貰ったものでね」
江戸「創作奇病を実在させるらしい」
江戸「1日ごとに奇病増えていくから」
日帝「え死ぬやつじゃん」
江戸「国には耐性があるらしいから」
江戸「身体が変化したり死ぬことはないよ」
江戸「死んで生き返ることはあるけど…」
日帝「こっわ」
江戸「ま、治してみなよ」
日帝「お前本当に親か?」
江戸「…ふふ」
日帝「?」
江戸「家から9時の方向にある大図書館に本があるはずだ」
江戸「儂は寝る」
日帝「年金縋りジジイが…」
江戸「なんとでも言え」
ガチャ バタン
日帝「はあ…どうするかっ」ズキッ
日帝「?!い”っ」
日帝「くそ…が」
日帝「早く治療法を見つけるか…」
バサバサッ
日帝「ふう…ここか」
日帝「別に人が多い訳では無いし翼も見つからないだろう」
日帝「…」
上を見上げると
日帝「うおぉ…あんな高いところにも本があるのか」
日帝「で、館内の構造を知れるものはあるか…」
日帝「お、あった」
日帝「いいなこれ」
日帝「種類が載ってあって分かりやすい」
日帝「奇病は病気だから…」
日帝「…3階?」
日帝「行ってみるか」
バサバサッ
日帝「何処だろうな」
…あった
日帝「なになに〜?」
天使病
背中に翼が生え激痛がはしる
最後は自分の姿を保っていられなくなり異形となり死ぬ
治療法は最高の幸せを知るのみ
日帝「…最高の幸せか」
日帝「無理…だよな」
日帝「最後の幸せはいつだったか」
日帝「戦争前か」
日帝「…戻りたいなぁ」
日帝「これ…借りていこう」
日帝「セルフで借りれるし」
日帝「期限は…最大1ヵ月か」
日帝「全部メモれば良いだろう」
日帝「借りて帰ろ」
ガチャ
日帝「幸せ…ねえ」
日本「幸せ…ですか」
日帝「うおっ!日本か…」
日本「翼のことは聞きました」
日本「最高の幸せ…感じれますか?」
日帝「…勿論」
日本「なら…良いですが」
日本「ひとつだけ」
日帝「幸せを感じれますか?」
日帝「ビクッ」
日帝「…勿論さ」ニコッ
日本「なら私は手伝いません」
日帝「なんで…」
日本「私といて幸せを感じたことはありませんよね」
日本「空さんといたほうが幸せでしようから」
日帝「……」
日本「ではっ!頑張ってくださいね!」
日本「お父様」ニヤッ
日帝「はっ?」
タッタッタッタッ
日帝「…なんでお前が知ってんだよ」
日帝「戦争で一番辛い時期に生まれたお前が」
日帝「俺の顔すら見れなかったお前が…なんで」
日本「お父様…いや、今は兄さんですね」
日本「ごめんなさい」
江戸「日帝…お前は」
江戸「母親を見たことがないんだろうな」
江戸「すまんな」
江戸「儂の都合のいいように扱って」
江戸「これで…海が復活するのなら」
江戸「日帝も…嬉しいだろ?」
コメント
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.....良かったね!"最高の幸せ"が私達には何度も訪れるのだから!でも...願いが叶うなら"あの子"だけは返して江戸さんなら...墓くらいは知っているでしょう?