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続きです
【ハグしないと出られない部屋】
「うわっ最悪…。」
『俺だって厭に決まってんだろ!誰が手前なんかとハ、ハグなんてするかよ…!//』
中也の顔が顔を赤らめ、逸らす。
「ん?中也暑いの? 」
「ていうか私だって君となんかしたくないね。」
太宰は特に気にとめず話す。
『俺は絶てぇ厭だかんな。 』
「でも、しなければ出れないみたいだけど? 」
『厭なもんは、厭だ…。』
「中也。ここには時計もないし今が何時か分からない。それに此処が何処かも分からない。」
「異能が使えない今、脱出が最優先だと思うのだけれど?」
『クソッ!わかったよ!』
『すりゃいいんだろ!?』
「それじゃ。中也からして?」
『ンでだよ!』
「身長的に私からするより中也からする方がいいかと思ったんだけど?」
「それとも、そんなに私からして欲しかったのかい?」
『ちげぇよ!気色悪いからその口閉じろ!』
『俺からするから黙っとけ!』
「(中也の顔、先刻から赤いよな…。悪戯してみよっと。)」
中也が太宰に抱きつく。
『これでいいだろっ…って、え?』
太宰は中也を力強く抱き締めて離さない。
『ちょっ!てめっ!離せっ!』
太宰が中也を離す。
『手前!何すんだよ!』
「おやおや、中也。随分と顔が赤いね。」
「どうしたんだい?」
『五月蝿せぇ!//なんもねぇよ!』
「へぇー?」
『あーもう!ドア開いただろ!?』
『さっさと出るぞ!それと手前さっきの覚えとけよ!』
中也がドアを開ける。
「はぁ?」
そこには先程と全く同じ部屋があった。