スーパーダーリン略してスパダリ。
若井を表すのにピッタリな言葉だ。
不器用な所を除いたらね。
今日も遅くまで曲を作ることになりそうだ。早く終わらせるはずだった作業も長引いてしまった。
夜は孤独との戦いになってくる。
明日はいつもより早く出ないといけないし、遅刻は許されないため、一刻も早く寝たい。
でもまだ何か書けそうで、とてもじゃないけど手を止めることは出来なかった。
頭と手を動かし続ける事、約1時間。作業に区切りが付き、手を止める。
「やば…もう寝ないと」
時計は1時を回っていた。
朦朧とする意識の中、俺の名前を呼ぶ声が聞こえる気がした。
「……きー?あが…よー?」
段々と声が近づいてくるのだけが分かる。
俺は眠く気怠い体を起こして、ベットの横にあるメガネを掛けて少しボーッとする。
すると、寝室の扉が勢いよく開く。
「元貴、!おはよ」
「わかい……?若井…!?」 「何で!?」
戸惑い混乱する俺を見てクスクス笑う若井。
「起こしに来た。元貴今日みたいなスケジュールの時連絡したらすぐ返ってくるのに、今日全然返って来ないから」
あっ、そっか俺…。
昨日ベットに横になりスマホを弄っていたらアラームをセットせずに寝落ちてしまった事を思い出す。
またやってしまった…、
「合鍵使えたし…、朝から満足」
俺の顔色を伺ったのか、そう言い照れ笑いする若井に不意にキュンとさせられ、思わず視線を逸らす。
深呼吸をして気を取り直し、ベットから立ち上がる。
「若井…まじでありがと…」
「いいから、笑早く準備しないと置いてっちゃうからね」
そう言われ、置いて行かないんだろうなと思いながらも急いで支度をした。
長編挑戦です。
初めてなので色々おかしい所があるかもしれませんが、温かく見守ってくださると嬉しいです!!
コメント
3件
え〜!短編の神、長編に参戦! 楽しみです✨ 若井さんのスパダリっぷり、もう発揮されてますねぇ⤴️