支度を終え、若井と共にマネージャーの車に向かう。
時間通りに家を出れてたことに、若井が来てなかったら絶対に寝坊していたと改めて反省する。
「元貴、若井おはよー。朝から一緒なんだね!笑」
車に乗ると、涼ちゃんが俺らを茶化す。
涼ちゃんに付き合ったことを言った時は、俺がびっくりさせられた。
「おぉー!!おめでとう!若井やったじゃんー」
「え???」
「若井さー、めっちゃ相談してきて。初めはびっくりしたけど、すっごい真剣な眼差しだから。どうしたらいいかなーとか…色々不器用すぎてほんと困った!!笑」
「…涼ちゃんそんなベラベラ喋んないで…、」
「ぇあごめん、笑」
その時の真っ赤になった若井の姿を思い出すと、今でも頬が熱くなる。
「俺が起きれなくて、起こしに来てくれたの」
「…てことはまさか合鍵…?!!!」
「涼ちゃんこういう時だけ冴えてるよね」
涼ちゃんが目を輝かせて話に食い付いてくるので、思わず本音が漏れる。
「元貴もいつ来てくれてもいいんだよー?」
「…別に行きたかったら行くし…」
「元貴可愛いー!!笑」
「うるさいわ!!!!」
口を滑らせてしまい、俺の頭まだ寝てんかよ!と心の中で自分に怒る。
若井は、耳を赤くして窓の方へ顔を向けている。
自分で仕掛けて照れてるの何なの…。恥ずかしいのこっちなんだけど!!
他愛のない会話をしている内にスタジオに到着した。
そこからパンパンなスケジュールをこなし、2人はもう仕事を終えたみたいだ。
「元貴ー、お先に失礼するね。なるべく早く帰るんだよ!!」
「うん。ありがと、またね」
涼ちゃんがスタジオを後にする。
「涼ちゃんバイバイ」
…若井帰らないんだ。
俺は疑問を抱きつつ涼ちゃんを見送った。
「帰んないの??」
手を動かしながら、若井に問いかける。
「うん、一緒に帰りたい」
少し察してはいたが、いざ言葉で聞くと顔が熱くなるのが分かる。
「何時になるか分かんないよ」
「今更帰っても、元貴寂しくなるでしょ?」
ごもっともな気がしてないも言い返せ無くなってしまった。
「じゃあ一緒に帰るからね。絶対」
俺は手を動かし続けた。
ほのぼの甘々ですね。(平和)
投稿ノロノロですみません。本当に。
コメント
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平和(*´﹃`*)ぬるま湯みたいなお話好き✨