前回の続き…
-警察署の外-
ら「はぁはぁ」
ら「ここまで来れば大丈夫かな…」
ら「…」
ら「うぅ、」
ら「成瀬…マンゴー…皆…」
どうしてこんなことになってしまったんだ…
もしかしたら、 自分にもできることがあったんじゃないのか…
今さら遅いが
そんなことばかり考えてしまう
ら「…でも」
ら「くよくよしてても意味ないよな、」
ら「成瀬達のおかげで今外に逃げれたんだ」
ら「だけど…」
その時らだおは思ったのだ
外に出れたのは良かったが…
辺りはすっかり真っ暗
つまり、今は夜なのだ
夜は、吸血鬼が活動している時間帯なので、人間のらだおにとって最悪の状態なのである
ら「どこか隠れられる場所に行かないと…」
ら「って、ん?」
その時、向こう側から黒い車が走ってくるのが見えた
ら「まさか、あれって、」
その車は、まさかのMOZUの車だったのだ
ら(ヤベッ隠れないと)
物陰に隠れるらだお
バタン
2人が車から降りてくる
ら(まさかバレてる、のか?)
見つかってしまったらという恐怖に怯えながら、息を殺して静かに身を潜めるらだお
?「ー~~・~」
ら(話声が聞こえる…)
キミトス「ここにもいないか…」
堕夜「一体どこに行ったんですかね」
キミトス「見当たらないよなぁ」
堕夜「はい…」
キミトス「とりあえず向こう行ってみるか」
堕夜「そうですね」
タッタッタッタ…
立ち去る2人
ら(もう行ったかな…)
キョロキョロ(・д・ = ・д・)
辺りを見回す
ら(行くなら今のうちだな)
ら「…急ごう」
その時だった
?「そんなに急いでどこ行くんですか?…」
背筋が一気に凍りついた
ら「そ、その声は」
ら「ヴァンさ…」
ら「んんぅ!」
口を何かで塞がれてしまった
ら(なんだ、これ、)
ら(変な匂いがする…)
ら(頭が…ぼーとする、ような…)
ヴァン「私から逃げるなんて許さないよ」
ヴァン「らだおくん」
ヴァン「君は少し寝てなさい」
ら「ん、うぅ…」
ら「…Zz 」
何も抵抗出来ないまま眠ってしまったらだお
ヴァン「よし眠ったな」
ヴァン『らだおくん捕まえたから、皆アジト戻っていいよ』
MOZU皆『了解/分かりました/戻ります』
ヴァン「ふぅ」
ヴァン「他の吸血鬼に捕まったりしてなくて良かった…」
なでなで
らだおを愛おしそうに撫でるヴァンダーマー
ヴァン「それじゃアジトに行くか」
-警察署-
成瀬「ん、んぅ、」
成瀬「はっ!」
成瀬「ここはどこだ、って」
成瀬「イテテテ体が痛ぇ!」
成瀬「頭も痛ぇぇ」
なんと成瀬が目を覚ましたのだ
成瀬「あれ?俺どうしたんだっけ…」
成瀬「俺気を失ってたのか、」
記憶が混乱してしまっているようだ…
周りを見渡すとそこには
倒れている猫マンゴーや皆がいた
成瀬「おいマンゴー!」
成瀬「マンゴー大丈夫か?」
猫「…」
成瀬「反応がない…」
成瀬「周りの皆の反応もないな…」
成瀬「救急隊今、呼ぶからな」
救急隊呼んでる最中
成瀬「そういえば、らだおは…」
成瀬「…」
成瀬「らだおはどうなったんだ?!」
成瀬「というかMOZUのやつらがいねぇ!」
記憶がはっきりしてきて、現状を理解できた成瀬
成瀬「クソッ止められなかった…」
悔しがる成瀬
成瀬「今も逃げてるか」
成瀬「もしくは、最悪の場合捕まってる可能性もあるよな…」
成瀬「らだおを助ける為にも、今は警察の皆を起こそう」
救急隊が到着する
ちなみに救急隊の人達は人間です
ももみ「おまたせしましたー」
ぎん「しましたー」
成瀬「ホント夜なのにすみません」
ももみ「いいんですよ」
ももみ「さ!すぐに治しますね!」
成瀬「お願いします」
成瀬(どうか無事でいてくれ…)
…続く
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