前回の続き…
-MOZUアジト-
ら「…ん、」
ら「ここは…」
ベッドで目を覚ましたらだお
まだ自分がどこに連れてこられたのかは把握しきれていない様子
ら「確かヴァンさんに見つかってそれから……あれ?」
その後の記憶が…ない
自分の身に何が起きたのかを考えていると…
ガチャ
ら「!」
ヴァン「良かった…」
ヴァン「起きたんだね」
ら「…ヴァンさん」
らだおの様子を見にきたであろうヴァンダーマーが現れたのだ
ヴァン「そんなに警戒しないでくれ」
ら「…」
ヴァン「それにしてもよく眠っていたね」
ヴァン「睡眠薬の量が多かったかな」
ら「睡眠…薬?」
ヴァン「あぁらだおくんをここに連れてくるために使ったんだよ」
ヴァン「強引な手だったけどね」
俺、睡眠薬で眠らされたから記憶が曖昧だったのか
せっかく成瀬が時間を稼いでくれたのに、
結局俺…俺は……
ら「…グスッ」(泣)
ヴァン「!」
らだおに近づくヴァンダーマー
そしてらだおのいるベッドに座る
ヴァン「どうしたどうした?」
ヴァン「怖かったか?」
ら「うぅ…グスッ」
自分が非力で嫌になる
仲間は俺の為に倒れていった…
それなのに俺は何も出来なかった…
そしてこうやって、あっけなく捕まってる
いくら相手が強敵の吸血鬼で、俺が人間でも 俺は警察なのに…
誰一人救えなかった
こんな自分嫌いだ…ボソッ
ら「グスッ……」
ヴァン(これは好都合だ…)
ヴァン「あぁこんなに泣いて」
ヴァン「可哀想に」
ヴァン「よしよし」
ヴァン「大丈夫」
ヴァン「ほらわしのとこにおいで」
ヴァン「抱っこしてあげよう」
ら「…」 涙が止まる
急に抱っこ?
俺が泣いたから?
けどこういうことには何か裏があるはず、、、
まさか… 俺の心につけこもうとしてるのか?
ヴァン「ほら」
腕を広げるヴァンダーマー
ら「…」
ら「…俺が」
ら「その甘い言葉に乗るとでも?」
ヴァン「…なに?」
ら「俺を拐った吸血鬼にのこのこ抱っこしてもらう奴がどこにいるんですか」
ら「甘い言葉で誘いだそうとしたみたいですけど、詰めが甘かったですね」
らだおが満足そうに言うと…
ヴァン「ふふ」
ヴァン「君は賢い子だね」
ヴァン「でも…」
ヴァン「まだ鈍いところがあるようだ」
ギュッ
ら「なっ」
気が付くと、ヴァンダーマーに後ろからハグをされているではないか
ら「い、いつの間に…」
気が付かなかった
さっきまでベッドの端にいたのに…
一体いつ俺の後ろに来たというんだ
ら「離してください!」
ヴァン「ようやく捕まえたんだ」
ヴァン「逃がすわけないだろ」
ら「うぅ」
必死に抵抗するが ダメだ、動けない
腕も掴まれてるから余計に不可能だ
俺の力じゃ全然足りない
ヴァン「ふっ」
ヴァン「可愛い抵抗だな」
ヴァン「力でわしに勝てるわけがないだろ」
ら「クッ」
やっぱり人間と吸血鬼では力の差がありすぎるか…
ヴァン「さて」
ヴァン「そろそろわしも限界だ 」
ヴァン「さ、君の血をいただこうか」
ら「や、やめてください」
ヴァン「こんなに美味しそうな君を前にして我慢なんてできないよ」
ら「ぅ」
怖い…どうしたら、
ヴァン「大丈夫」
ヴァン「痛みなんて一瞬で消える」
ヴァン「いただきます」
ヴァン「カプッ チューッ」
首筋のところに噛みつく
ら「アグッ」
熱い、熱い…
まるで血が沸騰してるみたいだ
ら「ハァハァ アッッ//」
ヴァン「チュー//チュ ッ~ プハッ」
ヴァン「ああ!」
ヴァン「なんてうまいだ」
ヴァン「やっぱり君の血はわしの好みだ」
ヴァン「カプッ」
ヴァン「ヂューチュー//ゴクッ」
ら「アウッ//アッ、ッ//」
やっぱり?やっぱりってどうゆうこと?
ダメだ、力が抜けてく…
もう意識が…
ら「アッ//ウゥ…」
ら「ッ…ガクッ」
ヴァン「おっと飲みすぎてしまったかな」
ら「…」
ヴァン「今日はこのくらいにしておこう」
ヴァン「まだ時間は十分にあるしな」
ヴァン「よいしょっ」
らだおをお姫様抱っこでベットに寝転がせるヴァンダーマー
ヴァン「らだおくん」
ヴァン「おやすみ」チュッ//
…続く
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