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朝、目が覚める。何回も見る度憂鬱になる朝日が、部屋を照らす。
「今日、学校休もうかな…」
彼女の名前は一ノ瀬 渚。親に捨てられ、一人暮らしをしている、小学生だ。
「あっ、まーちゃんにご飯あげないと。」彼女の唯一の心の支え、それは愛犬のマノン通称まーちゃんだ。
「まーちゃん学校に行ってくるね。」いつも通りの変わらない日々。学校に着くといじめられるに決まってる。でも親のいない彼女が唯一ご飯を食べれる場所は、学校しかなかった。
「おはよ、給食費未納クズ女!!」彼女は、いじめの主犯格であり、彼女の父親は渚の母親と駆け落ちし、彼女もまた1人だった。彼女の周りはいじめられたくない、取り巻きばかりだった。
「おはよう、桃菜ちゃん」今日は、元気を振り絞って、桃菜ちゃんに、挨拶を返してみた。
その結果、私は下敷きと教科書を破かれることになった。なんとなく予想はついてたし、別に今さら驚かなかった。
学校が終わり、家に帰る道の途中の事だった。
今思えば、ここから始まった。私と君の物語は。