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あなたが見捨てたものたちについて、よく考えてみてください。
あなたが捨てたのは、あなた自身です。
あなたの中の弱さは、いつの間にか消えていました。
代わりに現れたのは、強い意志を持った瞳を持つ男の姿……。
しかし……その強さが、かえって仇となったようですね。
あなたは自分の力に溺れてしまい、ついには己の中の怪物を解き放ってしまいました。
そして、ついに手に入れたのですよ……本当の私自身を! やっとこれで……ようやく私は、真の自由を手に入れたのだ! だが……それは同時に、新たなる不自由の始まりでもあった。
この世に生きる者にとって、何よりも恐ろしいことは……死より先に訪れる恐怖なのだと悟った。
なぜなら……死後の世界など存在しないからだ。
仮に死後の世界が存在したとしても、そこに救いは存在しない。
つまり、生きている限りは逃れられない永遠の苦痛が、そこにはあるということだ……。
しかし、それも仕方がないのかもしれない。人は、誰しも孤独から逃れることができないのだから……。
彼は、その運命を受け入れて、静かに目を閉じた……。
それから数年後のこと。
ある日突然、とある病院の地下室で死体が発見されました。
身元不明の死体です。
その遺体からは大量の血液が失われており、また、体の至る所に鋭利な刃物によって傷つけられた痕跡がありました。
しかし不思議なことに、その遺体はどこからも出血しておらず、体内の血を全て抜き取られたかのような状態で発見されたのです。
当然、その死因は不明のまま。
警察は、その遺体を司法解剖するべく、すぐさまその病院へ運び込みました。ところが、そこでさらなる驚くべき事実が発覚することになります。
その遺体の体内には……なんと、小さな卵のようなものが埋め込まれていたというのです……。
もちろんこれは異常な事態であり、すぐに警察に通報されました。
しかし……その後の調査でわかったことですが、この遺体が発見された場所は、かつてあの有名な殺人鬼の隠れ家として、一時期有名になっていた場所でした。
警察は、その日を境に捜査の手を止めてしまった。
これ以上のことは警察にもわからないらしい。