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それでも、愛そうよ
第四章
わがままでめんどくさい僕でも、そうやってめげずに。なんでそんなに優しいんですか??
、
「おはようございます」
「順調に治ってきていますね」
「このままですと、あと5日程度で退院です」
「食事も少し変えましょう」
「ありがとうございます」
「睡眠、取れていますか、?」
「ええ」
「あと少し、頑張りましょう」
「何かあったらコールを、失礼しました」
亜白隊長が来るのは4日後。
それまでに資料を、と渡された。
自分の責任に追われ、結局寝ることなんかできず、一日で全て終わらせた。
考えれば考えるほど、資料を見れば見るほど、自分のできなさに落ち込み腐る。
代わることができるのなら、自分の命を。
償いたい。自分が代わってやりたい。
後悔、悲しみ、怒り、申し訳なさ。
自分のせい、自分だったら良かったのに、考えればネガティブに腐る。
死にたいなあ、
自分が代わりたい、代われるものなら自分が死ねば良かったのかもしれない。なんで、……。
コンコンコン
「失礼します」
「朝ごはんお持ちしました」
「食べれそうですか?」
「、はい」
「ありがとうございます」
「何かあったら呼んでくださいね〜」
食べながらふと思った
昔から何もできなくて、どれだけ努力しても届かなくて、ワガママで何もできない自分は
はたして自分は”鳴海弦”という存在と釣り合うのか。
変な妄想をしてしまう。
視界が暗くなったり明るくなったり、風呂でのぼせた時のような感覚。座っているのに、立ちくらみのような感じでクラクラする。変な汗が吹き出てくる。胸が苦しい。痛い。
釣り合っていない、、、
それはきっと周りから見ても、鳴海さん自身も思っている事、、、???
いやだ
「保科」
「別れよう」
「は、?な、んで、?」
「ボクとお前じゃ釣り合わない」
「きっと他から見てもだ。」
「不十分、なんだ」
「お前の実力じゃ何もできない」
「え、なっ、、まっ、て、!!」
「……保科」
「いや、!!あかん、言わんとって、!!!」
「もう、ボクを」
「諦めてくれ」
“諦めろ”
何もできない
才能もない
別に顔も良くない
人も守れない
わがままでしつこい
「っ、はあ、はあ、はあ、っ、」
なんだ、考えると対して良いとこなんて何もないじゃん自分
良さがない
逆
良さばかりの鳴海さんとは天と地ほどの差があるのかもしれない。
自分の幸せ、欲だけでそれが見えなかっただけで、本当は差があったのかもしれない。
確かに釣り合わない、、ね、。。
今回の資料、大規模やから鳴海さんも見るはず。
“お前が倒れなかったら”
“弱いから”
“ボクとは釣り合わない”
“別れよう”
“もう諦めてくれ”
「はあっ、はあっ、ぃや、っ、」
「諦め、なんてっ、ッかひゅっ、ひゅー、」
呼吸が整わない。酸素が肺に届かない。しんどい、苦しい、
過呼吸の繰り返しと感情の制御が効かず、ひたすら嗚咽が響き、色のない血液を目から流す。
コンコンコン
「入るぞ」
「ほーしなあ、ぁ、」
あ、??誰、??
まって開けんといて、
タイミング悪、
「っふー、ふー、ひゅー、ッ、」
鳴海さん、や、
「保科、??!!」
「おい、大丈夫か、!!!!」
はー、最悪。
「はー、はー、はー、っ、かひゅ、…」
「息、深呼吸しろ、」
「はーー、っ、ふっ、ーー」
「大丈夫だ、ボクがついてるから」
必死に呼吸を整える
見られたくなかったな、こんなところ
「ひゅー、っ、はー、はー、」
「はあ、はあ、っ、ん、……ふー、」
「ん、そう、…」
「いい子だ」
「落ち着いた、か??」
「っ、はぁ、ありがとう、ございます」
「、迷惑、ごめんなさい、」
「気にするな」
「、、何があった、??」
優しく頬を撫でながら、隊服の袖で涙を拭ってくれる。
安心する、ずっと居たい。
記憶に残りやすい、刺激的な妄想だった。
きっと、、おそらく、、。しばらくこの妄想は引きずるかもしれない。
頼むからそんなふうに、、
……そーやって、僕だけを見ててほしい。諦めろ、なんて言わへんで、、ずっっと、。
捨てないで、ほしいってのは、、やっぱりワガママかな。
でも実際、釣り合わないのは事実なのだから。
そこは、、、我慢するところなのかな。
「…、なんでもあらへん」
「ちょお本読んでて感情入りすぎただけ」
「嘘つくな」
「本なんて今、手元にないだろう」
流石にあざむけん嘘か
てかいつの間にそこまで。
「…ボクには言えない、か?」
「……」
真っ直ぐ見て逃がさない
いつも僕に何かあると、その目ぇして手を握ってくれる。
僕よりもたくさんの命を救ってきた手。
「諦めろ、なんて言わへんでくれますか?」
「…、??なにがだ、??」
「いや、言わないが。。」
「ど、ぇ、どーゆーことだ、、??」
「…?買って欲しいものでもあるのか??」
「極力買おうとは思うが、、」
「っ、その、、今月だけは、その、……」
「諦め、……ん”、、、」
「ぁ、!!そう、我慢してくれないか、、??」
「…ふはっ、」
「もー、、すーぐお金に頼るんやめえや」
「違うのか?」
「お金にがめつい人みたいに言わんでよ」
「今はそーゆーことやない」
「…僕、諦めるん、下手くそやから」
「……」
「何を今更」
鼻で笑われた。
「……」
「全部知った上で付き合ってるに決まってるじゃないか」
「何言っても昔から諦めないだろ」
「ボク様が亜白から離れて第1に来いッて言った時だってッ亜白を諦めなかったクセにッ」
「んー、、それはちょおちゃう気もするけど、」
「西、居った時からずぅーっと、、」
「諦めるん、苦手なんよ、笑」
「…ボクはいいと思うがな」
「ぇ」
「諦めろ言われて諦めないやつの方が少ない」
「それほど夢中になれる物があって、好きって事だろ」
「……ン??つまり……ボクよりも亜白に夢中…で、、亜白が好きってことか、、???????」
「ハァア!!!!????!??!」
「いぃーやダメだがァ!!??それだけは諦めろお前!!!!」
「お前にはボク様という完璧で唯一無二な存在がッッ!!!!」
「んー、分かってますし、亜白隊長はそんなんやないから、」
「しーっ、ここ病院です、て」
「…。。。。。」
「…、、」
本当に自分は最低かもしれない。ただの妄想が本当になってしまったらどうしよう、なんて考えるから、。
…あんな、むしろ、……僕はずぅーっと鳴海さんだけ好きです。でもね、鳴海さん、もしかしたら僕を捨てるかもしれへんくなるよ。
せやから、、あんまり、、、そーゆーこと言わんでほしいな。
そーやって、、今はあなたの優しさを受け止めることがちょっぴり辛いんです。わがままですけど、。。。
聞けば聞くほど、こんなにも自分を思ってくれてる人だってわかる。でも、あなたから離れていった時、僕のこの気持ちはどこに行くんですか。どこへ置いていけばいいんですか。
もう少し、気持ちを整理する時間がほしいです。
「、保科?」
「ん、はい、??」
「…、、思い悩むなよ」
「は、??」
「…、だいたい分かる。」
「お前の顔、クマあるし。どーせ寝てないんだろ」
「あと分かりやすい。黙ってる時間も多いし、やっぱりいつもよりも反応、、というか、遅いし薄い。」
「、、……」
「ボクに隠せると思ったら大間違いだ」
「っ、……」
なんでもお見通し。身体に鳥肌が立って、また目元が溢れる。
「……喋れることからでいいし、ボクに言えることなら言え」
「嫌だったら構わない」
「ボクに帰ってほしいのなら、気を使わなくていいからそう言え」
「お前が少しでも楽になれる道を自分で選択してくれ。」
「っ、……」
そーやってあなたは僕を簡単に泣かす。
ずるくて優しくて。
そして気づいた鳴海さんはまた優しく手を握ってくれる。きっと、、僕だけの特権。
本当に、他の誰にもこんな事してほしくない。だからずっと一緒にいてほしい。
だけど、、、
僕だけがこんな幸せでいいのか。鳴海さんは今幸せなのか。
僕が勝手に泣いてたから、こーやって時間を割いてまで今居てくれている。
最低かもしれない、自分。
やっぱり釣り合わない。さっきまで鳴海さんに「諦めろって言わへんで」って言ってたのに、、。もう自分が挫けてきた。いっそ諦めた方が楽???
「、この、前の」
「討伐、、」
「…うん」
「怪我人、と、亡くなってしまった人。」
「合わせて5人」
「、うん」
「僕が倒れたせいで、。」
「そんなん、我慢しとけば良かったんに。僕が死んでも、他の5人や、第3が無事やったら良かったんに。」
「いつまでもボサっとしてて、」
「もう、……」
「っはー、あかん、……」
「…うん、」
「…でも、しょうがない、ことで」
「僕が死ねば良かった」
一瞬空気が凍りついた。
あ、
そーやん、
きっと鳴海さんにとって今のは大地雷。
ほんまに、、ぜーーーんぶダメやなあ、、、。
もう、なんでもええわ
「…もう、死にたい、かもしれへん」
「救えたはずの命、、僕のせいで、」
「僕が殺したようなもんやん」
「自分が死んどけば良かったんに」
「なんで、、なんでなん、」
「もう、分からへんの、、」
「なんッ」
「保科」
静かに
あぁ、今回は相当。
隣から聞こえてくる声は静かで冷たく、空間を切り裂くような感じ。威圧感で潰されそう。
すっかり離されて冷えてしまった手。
「……っ、」
何かを言おうとしてるのが伝わる。
「…っ、、……」
「…、帰る、、、。」
ぽつっ、と小さく言って、早足でドアを開けて帰ってしまった。
「……」
「、バカ、やなあ、……」
「もー、ぜーんぶどうでもええわ、。」
「っ、……もっと、……、頑張らへんとやね」
あの人にもう一度振り返ってもらえるように。
きっと嫌われた。
一番の地雷を踏んだ。きっとそれは、言った直後、すぐ僕がそれに気づいていた事、鳴海さんは分かっていた。けどさらに地雷を踏みまくった。そりゃ怒るしもう冷めてもおかしくないぐらいだなあ。
せっかくの良好だった関係。一気に亀裂が入ってしまった。これで完全に釣り合わなくなってしまったかな。もうなんて言おう。
……退院、早めにしてくれないかな。
相談してみよう。
泣く泣く、布団に潜り込んだ。
冷たくて、寂しくて、暗くて絶望的。
だーいすきだった鳴海さん。
今もずっと変わらず愛してます。
退院が決まったらそこでおしまい。
もうきっと釣り合わないと思うから。
鳴海さんならええ人見つかりますよね。
ねくすと100
また次回🏳️🌈🏳️🌈
コメント
6件
鳴海が保科を人一倍好きだからこそ「僕が4ねばよかったのに」は地雷ですよね。好きな人や大切な人が自分の責任だからって4ねばよかったは悲しくなるし鳴海は大好きだからこそ、そんなこと言ったら怒りますよね‥ 今回は考えさせられる話でした、!!保科と鳴海の関係がどうなるのか気になります‥ 楽しみに待ってます!! 最近また冷えてきたので無理だけはなさらないでくださいねー!! 勉強も大変だと思いますが頑張ってくださいね!👍💞
やばいもう涙止まんないです😢 ひとつだけ物申させて欲しい。保科さん、あなたが何にもできなくて才能ないとか言うんなら私どうなるんですか!あと保科さん、この世にいいとこしかない人なんていないのでまぁあの安心(?)してください(?) 保科さんの自己嫌悪にはほんとにコンプレックスとかも相まって底が見えないので、どうか自分に見合う自信を持ってほしいです😖😖🫶🏻
今回めっちゃ胸苦しくなって悲しくなるっていう保科の気持ちがわかったような気がします!!! 保科と鳴海がどうなるのか....続きメッッチャ気になります🥺続き待ってます☺️