テラーノベル
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あれから目黒と2人で会えない日が続いた。
気付けば一月以上経っている。
目黒は、ちゃんと食事を摂っているのかな…
休めているのかな…
この前の収録、少し窶れていたような気がした。
収録後は、すぐに別の仕事が入っていて、話す間もなく移動になってしまったんだっけ。
―――会いたい
そんな想いが募ることに、自分で驚く。
明日はグループで雑誌の撮影がある。
その後も目黒の予定は詰まっていて、2人の時間を作るのは難しいかもしれない。
会えるだけでも良しとしなきゃ…。
心を落ち着かせたくて、お風呂にバニラのアロマオイルを数滴落とす。
不安を和らげて、心地良さを与える甘い香りに、疲れた身体を浸した。
微かな甘い香りは、少し目黒の匂いを思わせる。
鼻腔をくすぐる香りと、温めのお湯が、リラックスとは別の感覚を引っ張りだした。
目黒のことを考えてしまったせいかな…
顔が火照るのを感じて、頭を振る。
あの時付けられた胸の跡は、すっかり消えていたけど、強く吸われたそこにそっと指を這わせてみる。
「――っん…」
小さく漏れた声がバスルームに響いて、顔が熱くなっていく。
(…何、してんだろ、俺…)
爪で、胸の突起を引っ掻いてみる。
目黒が、するように……
「んっ、…ぅ…、んんっ」
自慰をするのに、胸なんて触れたことないのに。
その刺激で、自身が反応するのに少し戸惑う。
それだけじゃない、
お腹の奥が、なんだか疼いて仕方ない。
(なに、これ…)
バスタブから出て、シャワーを勢いよく出した。
少し温度を下げて頭から浴びても、一度湧き上がった熱は冷めなくて…
シャワーヘッドを握り締めながら、床にしゃがみ込んだ。
強めのシャワーを胸に当てると、ぷくりと硬くなる突起を指で摘む。
「ぁ…っ!ん、んんっ♡」
恥ずかしいと思うのに、久しぶりの刺激に指先が止まらない。
「…ぁ、…ん、…ん…っ」
バスルームに響く自分の声が、余計にその行為を加速させるように聴覚に訴える。
腰の辺りがジンジンしてきて、堪らず後ろの穴へそっと指を添わせた。
「んう…っ♡」
僅かな刺激で、そこがヒクヒクと脈打つのが指の腹に伝わる。
シャワーの勢いを緩めて、ソコへ当てながら指を押し進めると、つぷりと呑み込んだ。
「は…っあ、んんっ♡あっ…」
抑えられない声が響き渡って、背徳感にも似た感情が頭を支配する。
「ぁ…♡っん、ん…、あっ!んん、んっ」
快感に任せて、奥へ奥へと指を挿入する。
最初は一本だったのを、二本へと増やして
…目黒がするように、ゆっくりと、優しく…
「ぁんっ、めぐ、ろ…ん、くっ♡」
無意識に呼んでしまう、その名前
愛おしさと羞恥が入り乱れて、それは興奮に変わった。
「んっ、んくっ♡めぐろ…っ、ぁ、め…ぐろ……っ」
回りの内壁より少し厚い、しこりのような部分に指先が触れたとき、ビクリと腰が揺れた。
(あ、ここ…)
怖さもありながら、そのしこりを指で押す。
「んあっっ♡」
思わず腰が跳ね、指を挿入したそこがきゅうっと締まる。
見つけてしまった快楽に、指で擦るのをやめられない。
少し強めに押し付けながら擦ると、背中にゾクゾクと快楽が走り、熱がソコへ集中するような感覚に襲われる。
自身の先端からは前立腺液がとろとろと滲み、痛いほど硬くなっていた。
「あっ!あ、ぁ”あっ♡んぐっ…ぅ!ん、ぁあ”っ!♡♡」
絶頂を迎えて、快感で全身が震える。
ナカはきゅうきゅうと締まり、咥え込んだ指を抜くのを躊躇させる。
この感覚、気持ち良すぎて苦しくなる…
「はぁっ、…はぁ、……ん、ん」
息を整えながらそっと指を引き抜くと、ナカイキの余韻を残したまま、ガチガチになった自身を擦り上げた。
「はっ…、はぁ、は、ぁ…、っっ!!」
あっけなく達して、勢いよく放った熱は、出しっ放しのシャワーで排水溝へと流れていった。
全身が火照って、力が抜けた。
くたりと浴槽の縁にもたれかかって、微かなバニラの香りに包まれながら、暫くぼうっと動けないでいた
目黒のことを考えながら自慰するなんて…
罪悪感に苛まれながら、気怠い身体を引き摺ってバスルームを出た。
翌日、グループ撮影のためスタジオの楽屋で目黒に会ったとき、思わず目を逸らしてしまった。
きっと不審に思っただろうな…
せっかく会えたのに、昨夜の自分の行為が頭を過って、まともに会話どころか目も合わせられないなんて…
(今日会うのわかってて、何で昨日あんなことしたんだろう…)
もう、後悔しかない。
煩い心臓を一旦落ち着かせるため、トイレへ向かった。
全個室の一番奥の扉を閉めて、深呼吸する。
幸い誰も居なくて、大きな溜め息を吐いても問題なさそう。
吸い込めるだけ吸い込んだ息をゆっくり吐き出していると、
「舘さん?」
ノックの音と共に、心臓を跳ねさせる声が聞こえた。
「ぶはっ!目黒…!?」
「え、ちょっと笑 大丈夫?」
残りの息を吹き出してしまって、ドア越しの目黒に笑われてしまった。
「なんで、ここがわかったの?」
「付けてきた。ね、開けて?」
「え…、いや、でも」
「用を足してるわけじゃないでしょ?」
「うん…、あ、いや…」
「開けてよ…。舘さんの顔、見たい」
…そんなこと言われたら、開けざるをえないというか…。でも、どんな顔して会えばいいの、これ
「開けないならドアぶっ壊すんで」
「開けるから!待って…」
観念してロックを解除すると、ドアが開ききる前に目黒が個室に滑り込んできた。
「ぅわっ!」
そのまま抱きしめられると、後ろ手で目黒が個室の鍵をする。
「目黒っ…!何…」
何も言わず、ただ強く抱きしめられる。
久しぶりの目黒の体温、匂い、鼓動…
その全てが愛おしいと思った。
そっと背中に腕を回し、応えるようにぎゅっと抱きしめると、漸く目黒が口を開いた。
「舘さん、会いたかった…。もう、ずっとこうしたかった…」
「…うん。俺も、目黒に会いたかった」
「…なんで、じゃあ、俺を避けたの?」
「…それは……」
「俺、何かした?」
「ううん、目黒は何も、してない。ごめん、嫌な感じだったよね…」
「…何か、あった?」
「……」
何も、言えなくなってしまった。
昨日のことを思い出して、罪悪感を感じたその本人に抱きしめられている現状に、顔が熱くなるのがわかる。
「舘さん?…熱でもあるの?」
頬に触れられ、身体がビクリと跳ねた。
「大丈夫、だから!見ないで、顔…」
「何で?なんか…変だよ、舘さん」
「そう!変なの!だから、見ないでっ」
「いやいや、顔が変とかじゃなくてさ笑」
「変な、顔してるからっ、やだ」
「教えて?何があったの?何でそんなに真っ赤になってるの?」
両手で顔を掴まれて、無理矢理目黒のほうを向かされる。
恥ずかしくて、目を合わせられない。
「言ってくれるまで離さないから」
こうなった目黒は、なかなかしつこい。
そろそろ撮影の準備も始まるのに、こんなことで皆に迷惑をかけるわけいかない…
「ぅ…、昨日、目黒のこと、考えながら…1人で、してた…」
「………え?」
「っだから!恥ずかしくて、顔、見れなかった…っ」
「……え、それだけ?」
「…え?」
「そんなの、俺だってするし」
「え」
「舘さんのイキ顔思い出したらムラムラするから、つい…」
「…そうなの?」
それは、それで恥ずかしいんだが…
いや、でもこれ、後ろでしたことまで伝わってない…のか?
それなら、まだ、いいか…?
「舘さんも、俺のこと考えながらしてくれたんだ♡」
「ぅ…うん」
「それ、想像したら……ぬけるわー」
「…デリカシーってものが、ないの?」
「安心したぁ〜!浮気とか他のヤツにやられたとかそんなんじゃなくて」
「浮気?!そんなことしないよ!」
「誰かに襲われることはあるかもしれないでしょ」
「ないないない。ないから」
誰が襲うんだよ…
あ、なんか、くだらない話してたらちょっと平気になってきた。
「…ごめんね、目黒。変な態度とって…」
「んー、ちょっと傷付いた」
「ぇえ…」
「キスしてくれたら、許します。ていうかずっとお預けくらったままだったし」
……そういえば、そんなやりとりしたような…
「わかった…」
「あ、蓮大好きって言ってからキスして?」
「はあ?!」
「今日無視されたのとずっと待たされた分、それでチャラにします♡」
「〜〜〜っわかった」
目黒の首に腕を回して、つま先立ちをした。
「……蓮、好きだよ」
引き寄せて、キスをする。
もう、恥ずかしいことばっかりで、とりあえず考えることはやめた。
「ヤバい…可愛いすぎる……っ!」
一度離れた唇に、目黒が深く口付ける。
舌を絡ませる濃厚なキス。久しぶりの感触に蕩けそうになったとき、
「おーい、お二人さーん?そろそろ戻ってきてよー?」
…佐久間の声で我に返る。
佐久間は俺たちのこと知ってるから、2人で楽屋から消えたことに何かを察して、探しに来てくれたんだろう。
彼らしくない、遠慮がちな声でそれだけ言うと、遠ざかる足音が聞こえた。
「…バレバレ?」
「…ていうか、いつから居たんだろう…」
今度は佐久間の顔見れなくなりそう……
私は何を書いてるんですか?作者です。
沼ゼロはこれで終わろうと思います。佐久間サイドの話も考えたけど、割愛。そして、前作のほう、大幅に修正しまくってて、なんかもう新作?沼シリーズの新作なの?みたいになってます(まだ書き終えてない…)
近々、アップできると思いますー。
ここまで沼ゼロに付き合っていただきありがとうございました!
とても楽しく書かせていただきました♡
なんかもう最後は謝るしかない内容で本当にごめんなさい!
コメント
8件

ハァ〜最高です❤️前作もとても良かったですよ!また読み返したいなッと思ってました😆でも修正後も楽しみにしてます🤭
もう本当に最高です!!!!

めちゃめちゃいいです🤤🖤❤️