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やほやほー
今回は『月明かり、届かない君』2番を書いていきます。
🐤🦁ペア
attention
曲パロ
死ネタ
🐤女体化
歌詞的に2人は既に出会ってます。
それではスタート!!
🐤side
🐤「はぁ……」
りうらは、今年の春隣国の王家に嫁ぐことになった。
もちろん、王家に行けば今よりも全然良い暮らしができる。
お金もあって
使用人も沢山いて
ドレスだって選びたい放題だし
でもねりうらは結婚したくないの。
だってさ、
好きでもない人と一生一緒にいるんだし
好きでもない人と子供も作らなきゃいけない
それに、周りの目を気にしなきゃいけない
そして、自由に外出ができない
もうほんとに無理!!
好きな人との子供だったら辛くても頑張るよ!?
でも好きじゃない人のために出産とか頑張りたくないし、、
ただでさえせーり重くてお腹痛すぎるのに鼻からスイカって無理なんですけど!!
あと、結婚したくない理由がもうひとつあってね。
りうら、好きな人がいるの。
可愛くて
でも頼りになって
どんなことにも心配してくれて
どんな事があっても守ってくれるような人
それが、獅子尾侯爵家の末っ子、悠佑さん
りうらは大神伯爵家だからりうらの家よりは立場が上なの。
だからね、親に言って相手の了承も貰えれば結婚出来たはずなの。
でも王家からの申し出があったから、
この世界では立場を選ばないと生きては行けない世界。
ただの平民は、皆貴族たちの奴隷となって働かされている
1番下の男爵家、子爵家は上からの命令は逆らえない。だから、おもちゃとして扱われることが多い
りうらの家、伯爵家はギリギリおもちゃとしては扱われないけれど下には見られる立場。
舞踏会に参加したら周りのお嬢様から馬鹿にされて、すっごく気が滅入ってたところに悠佑様が来てくれたのよね
🦁「大丈夫?お疲れのようですけど何かあったんですか?」
そうやって、声をかけてくれた。
すごく嬉しかったんだ
立場が下の人でも構わず声をかけてくれて
相談させてくれる人って今まで居なかったもの
そんな悠佑さんに心を奪われた
そしてね、今夜悠佑さんがりうらの部屋まで来てくれるの
でも、多分会えるのは今夜が最後。
明日には異国へ連れていかれるから
〜夜〜
いつもね、ベランダで待ち合わせをするの
悠佑さん、いつもりうらの部屋まで来てくれるから誰にもバレずにお話ができるの
🐤「今日は、月明かりが綺麗な日ね」
🦁「りーうら!やっほ〜!」
🐤「わっ、!?ぁ、悠佑さん!」
🦁「またせてごめんな、ちょっと家で色々あって遅れてもうた笑」
🐤「いえ!会えただけで嬉しいです!」
🦁「…なぁ、りうら。りうらはいつあっちに行くんや?」
🐤「ぁ……。えっと、、明日です、」
🦁「明日!?まじかぁ、」
🦁「りうらはさ、実際あっちと結婚したい?」
🐤「…えっ、?」
🦁「あ、いや…。ごめん、なんでもない」
🐤「…本音を言えば、結婚したくないです」
🐤「だって、結婚したら悠佑さんと会えなくなってしまうのですから」
🦁「…ぇ、は、、?」
🐤「ぁ、急にすみません、、」
🦁「いや、それはええんやけどさ、どうしたん?なんかあった?」
🐤「…りうらね、、悠佑さんのこと好きなんです。 」
🐤「みんな結婚、結婚ってりうらのこと見てくれないけど、悠佑さんは違った 」
🐤「大丈夫ですか?ってりうらのこと、気にしてくれて…それが嬉しくて、」
🦁「そっか、ありがとうな」
🦁side
話に行ったら色んなことを言われた
明日、隣国へ旅立つこと
そして俺への愛が溢れていたこと
その言葉は止まらず、口から零れていたこと
こんな人の事、俺はほっとくことなんて出来ん
例え、俺の家に損しかなくても。
🦁「…なぁ、りうら?」
🐤「はい」
🦁「りうらはさ、逃げたい?」
🐤「ぇっ、」
🦁「…逃げたいなら、俺が一緒に逃げてやる」
🦁「死ぬまで、ずっとな」
俺も、言うまで気づかんかったな
いつも、話したいからここまで来ているんだと思っていた
でも気持ちは違ったんだ
俺は…りうらのことが好きなんや
りうらの言うこと、思ってること、
全部叶えてやりたい
だから俺はー
🐤「に、げたいです、!」
🐤「ずっと、悠佑さんと居たいです!」
🦁「わかった笑」
🦁「どんな事があっても俺が守ってみせます。なので、」
🦁「逃げましょう。“俺のお姫様”」
🐤「はいっ!///」
そして俺らは逃げ出した
どんな事があっても、キミを、りうらを守ってみせると月明かりに誓って
🐤side
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
🦁「りうら、大丈夫か?」
🐤「えぇ、なんとか、」
叶わない、叶えてはいけない恋
そんなこと分かっていた
ずっと、ずっと
でも私は弱いから、悠佑さんに縋ってしまった
こんな私を助けて欲しいと、
こんな私と一生を過ごして欲しいと、
🦁「しかし、まずいな、」
🐤「えっ、?」
🦁「りうらのとこの警備が俺らを探し回ってる」
🦁「見つかったらもうダメかもな」
🐤「そんなっ、」
頭を回せ、回すのよりうら
ここはりうらの家の領地
りうらの方がよっぽど分かっている
🐤「…あ、あの!」
🐤「ここって、大通りの近くの森ですか?」
🦁「あー、そうだな。それがどうした?」
🐤「最悪の場合、ここの近くにある薬屋で心中しましょう。」
🐤「この辺りは魔獣が出たりするので強力な毒が置いてあるお店なんです」
🦁「…そうだな」
🦁「でも、少しは俺にも守らせてくれなw」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
そして、もう少し走ると例の薬屋が見えた
でも、その瞬間ねピーって笛が鳴り響いたの
🦁「くっそ、、ごめん、りうら」
🦁「俺ら、囲まれたらしいわ、」
兵「囲め!かこめ!」
兵「りうら様を解放しろ」
🦁「…誰に向かって口答えしてるんや、」
🦁「俺は侯爵家だぞ。家柄も俺の方が上や」
🦁「あんたのとこの上はそんな礼儀も教えてくれんかったんか?」
兵「ッ…」
兵「…りうら様を解放してください。」
🦁「うーん、それは無理やな」
兵「…では、失礼しますね。獅子尾侯爵様」
🦁「ふっ、かかってこい」
🦁「りうら、建物の近くでじっとしててや」
🐤「ぁ、はい、!」
🐤「悠佑…さん、、」
🦁「大丈夫や、これでも騎士の端くれや」
大丈夫、きっと悠佑さんは大丈夫
でも万が一のための準備はしておいて損は無いわよね
店に侵入し、魔獣用の毒を手に取った。
店から出るとすごいことになっていた
兵士が悠佑さんを小さく囲み、
逃げ場がないように1/3の兵が槍で上を塞ぎ
兵たちの下からは赤い液体が流れていた
嘘、でしょ?
🐤「ゆうす、け…さん、悠佑さん!」
兵「りうら様、お屋敷へ戻りましょう」
今いる兵の中でのトップらしき人がそう言ってきた
何度も刺され、でも何度も抗おうと、守ろうとしてくれたのだろう
でも、急所である心臓を一突きされ地面に倒れていた
だから、私は誰にも言っていない禁断の魔法を使うの
ー月明かりよ、彼ら兵士に私の言うことを聞くように動かしてください
🐤「…どけ」
兵「…はい、」
一斉に引いていく兵たち
真ん中にりうらと悠佑さんを繋ぐ道ができた
だからりうらはそこを歩いて悠佑さんの所へ行ったの
🐤「悠佑さんっ、ポロポロ」
痛かったよね、苦しかったよね、
ごめんなさい、私の、りうらのわがままのせいでこんなに早くも…
だから、りうらはまた月明かりに願います。
ーどうか、この後に行く世界では悠佑さんと結ばれますように。
そう月明かりに願い、りうらは悠佑さんと一緒になるための最後の手
危険で、でも儚い小瓶を1口
🐤「!?」
ードックン、ドックン
🐤「はぁっ、はぁっ、ポロポロ」
苦しい、
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい
でも、この苦しさだけで悠佑さんのところに行けるのならりうらはいいよ。
だってりうらはね、
悠佑さんの全てを失うなら
こんな命、要らないもの
どんな運命が待っていてもきっと、
悠佑さんが剣で切り開いてくれるって
信じてるから!