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キルアとバスケ🏀中に×××が
アレルギーで倒れちゃった⁉︎
パート3
(もはや番外編wってか自己満すぎん?🧐)
「……次は、絶対バレねぇ」
キルアは本気だった。
前回のイルミネーション事件以降、
見守り隊(主にゴン)の監視を警戒し、
デート場所は学校から遠く、知り合いゼロそうな場所を厳選。
「ここなら……さすがに来ねぇだろ」
電車を乗り継ぎ、
人も少ない街。
静かなカフェ。
完璧なはずだった。
「すごい……ほんとに静かだね」
「だろ。今日は平和だ」
キルアは珍しくドヤ顔だった。
⸻
その日の夜。
【クラスグループチャット】
📷
(カフェの窓際で並んで座る二人)
「?????」
「え、今日ここじゃなかった?」
「距離バグってない?」
「キルアのガード意味ある?」
×××のスマホが震える。
「……ねぇキルア」
「……見るな」
「もう見てる……」
キルアは頭を抱えた。
「……どこだ……?」
「駅も違う、時間も違う、
ゴンにも言ってねぇ……」
ゴンから即メッセージ。
「ちなみに俺じゃないよ🙂」
「怖いこと言うな!!」
⸻
次の週。
「……今度は、もっと遠く行く」
そう言って選んだのは、
完全に別方面の小さな公園。
人も少なく、
ベンチも一つだけ。
二人で並んで座って、
静かに話していた、その時。
「……なんか、安心するね」
×××がそう言った瞬間。
📸
「……今、音した?」
「してねぇ。気のせいだ」
そう信じたかった。
——が。
【グループチャット】
📷
(ベンチで並んで笑ってる二人)
「はい可愛い」
「守られてる感すご」
「どこから撮ってるの?」
キルア、無言。
×××は小さく笑った。
「……私たち、有名人?」
「……ストーカー集団か?」
⸻
ついにキルアは、
クラスで真顔で宣言した。
「……いいか」
「次のデート、
誰にも言ってねぇし、
絶対見つからねぇ場所にする」
ゴンは腕を組んで首を傾げる。
「フラグ立ったね」
「立ててねぇ!!」
⸻
結果。
【グループチャット】
📷
(夕焼けの中、手をつないで歩く後ろ姿)
「はい優勝」
「今日も拡散ありがとう」
「誰だ撮ったの」
誰も名乗り出ない。
先生まで一言。
「……プライバシーには配慮しろ」
(※画像は保存済み)
キルアは机に突っ伏した。
「……もう無理だ」
×××はくすっと笑って、
そっとキルアの手を握る。
「でもさ」
「みんな、
私たちが一緒にいるの、
好きなんだと思う」
キルアは少しだけ顔を上げて、
照れたまま言う。
「……だったら、もういい」
「隠すの、やめる」
「俺は堂々と一緒にいる」
その言葉に、
×××は嬉しそうに笑った。
「うん。私も」
——その瞬間。
📸
「「誰!?」」
【グループチャット】
「今のは誰!?」
「ガチで謎」
「見守り隊、進化してない?」
ゴンが締める。
「結論:
この二人は
どこ行っても尊いからバレる」
キルアはため息をつきながら、
でも×××の手は離さなかった。
「……好きにしろ」
それが、
完全降伏宣言だった。
連敗だった。
どこへ行っても、
なぜか撮られて、
なぜか拡散される。
キルアはついに悟った。
「……外がダメなんだ」
「外に出るから、
誰かしらの視界に入る」
×××は首を傾げる。
「じゃあ、どうするの?」
キルアは真剣な顔で言った。
「……家」
「×××の家でイチャイチャする」
一瞬の沈黙。
「……え?」
×××は一拍遅れて顔が熱くなる。
「い、イチャイチャって……!」
キルアは少し照れながらも、
でも理論的だった。
「人目なし」
「撮られない」
「安全」
「完璧だろ」
「理屈で押し切ろうとしてる……!」
⸻
その日の放課後。
×××の部屋。
ドアが閉まった瞬間、
キルアは一気に力が抜けた。
「……やっとだ」
ソファに座ると、
自然に×××を隣に引き寄せる。
距離、ゼロ。
肩が触れて、
体温が伝わって。
「外だとさ、
どこ見られてるかわかんねぇだろ」
「ここなら……
俺だけの場所だ」
その言い方に、
×××の胸がきゅっとなる。
「……キルア」
「ん?」
「なんか、
安心しすぎてない?」
「してる」
即答。
×××が笑うと、
キルアは嬉しそうに目を細めて、
ぎゅっと抱き寄せた。
「……こういうのがいい」
「静かで、
誰にも邪魔されなくて」
「写真も、
チャットも、
全部関係ねぇ」
×××はそっと腕を回す。
「……うん」
二人で、
ソファに寄りかかって、
何もしない時間。
頭を撫でたり、
肩に顔をうずめたり、
時々、目が合って照れたり。
「……ねぇ」
「なに?」
「ここ、
デートってことでいい?」
キルアは少し考えてから、
照れたまま言った。
「……一番贅沢なやつな」
⸻
その頃。
【クラスグループチャット】
ゴン:
「今日、写真来てないんだけど」
「まさか……」
「ついに隠し切った?」
先生:
「健全であれ」
——誰も知らない。
その時間、
二人が静かに、
幸せを独占していることを。
×××はキルアに寄り添って、
小さく呟いた。
「……名案だったね」
キルアは照れながら、少しドヤって
でも満足そうに頷く。
「だろ」
「……しばらく、
ここがデート場所だ」
ソファは、午後の光でぽかぽかしていた。
×××はキルアの胸に寄りかかって、
キルアは無意識に腕を回している。
守るみたいに、包むみたいに。
「……静かだね」
「……うん」
そのまま会話は途切れて、
二人とも、いつの間にか眠ってしまっていた。
キルアは×××を離さないように、
少し体を丸めて、
完全に守護姿勢。
⸻
その光景を、廊下の向こうから見た人物がいた。
×××のお母さん。
(……あら)
声を出さずに微笑む。
ちょうどその時、
スマホが震える。
【ゴン:今、二人どんな感じ?】
お母さんは一瞬考えてから、
カメラをそっと構えた。
📸
(ソファで抱き合って眠る二人
キルアが×××を守るように腕を回している)
【お母さん:仲良しよ☺️】
送信。
⸻
数秒後。
【クラスグループチャット💬】
📷
(昼寝中ツーショット)
「!?!?!?!?」
「家!!!!?」
「お母さん案件!?」
「守り方がガチ!!!!」
「これはもう夫婦」
ゴン:
「確認しました。尊いです」
先生:
「……節度は守れ(保存済み)」
⸻
一方、その頃。
「……ん」
キルアが先に目を覚ました。
視界に入るのは、
すぐ近くの×××の寝顔。
一瞬、幸せそうに目を細めてから——
違和感。
スマホが、
異様に静か。
……いや、静かすぎる。
ロック画面を開いた瞬間。
通知:99+
「……」
嫌な予感しかしない。
×××をそっと起こす。
「×××……起きろ」
「……ん……?」
スマホを見た×××は、
数秒フリーズしてから、
ゆっくり顔を上げた。
「……これ……」
二人同時に、天を仰ぐ。
「……家でもダメか」
「……もう、無理だね」
完全敗北。
キルアはソファに深く沈み込む。
「……諦める」
×××も並んで座り直し、
キルアの肩に寄りかかる。
「うん……」
その瞬間。
【ゴン:ちなみに撮ったの、お母さん】
「「最強すぎるだろ!!!」」
⸻
×××のお母さんは、
キッチンからひょいと顔を出した。
「起きた?」
「二人とも、
気持ちよさそうに寝てたわよ」
にこにこ。
「……写真……」
「送ったわよ?」
即答。
キルアは観念した顔で頭を下げた。
「……もう、
どこで何しても
バレる気がします」
お母さんはくすっと笑う。
「いいじゃない」
「大事にされてるって、
わかるもの」
×××は顔を赤くしながら、
でも小さく笑った。
「……もう、
完全に公認だね」
キルアは×××を引き寄せて、
もう隠す気もなく抱きしめる。
「……ああ」
「一生、諦める」
その腕は、
さっきよりも、
少しだけ堂々としていた。
——どこにいても、
誰に見られても。
この二人は、
尊さが隠せないタイプだった。
💬📸💥
それからだった。
キルアが、
一切距離を詰めるのをやめなくなったのは。
教室。
休み時間。
誰が見ていようと、
キルアは当たり前のように×××の後ろに回る。
ぎゅ。
「……ちょ、キルア」
「眠ぃ」
背中にぴったりくっついて、
×××の肩に顎を乗せたまま、
そのまま昼寝体勢。
完全に家仕様。
クラスは一瞬、静まり返る。
「……え?」
「キルアって、こんなだった?」
「甘やかされる側じゃなくて、甘やかす側だと思ってたんだけど……?」
ゴンは腕を組んで深く頷く。
「うん、俺もそう思ってた」
⸻
別の日。
×××が席に座っていると、
キルアが正面から近づいてきて——
むに。
「……何してるの?」
「確認」
「何の!?」
×××のほっぺを両手でただひたすらムニムニ。
「柔らかい」
「元気そう」
「よし」
満足そう。
周りはもう驚かない。
「はいはい、通常運転」
「尊いから見ない」
「空気になろ」
×××は苦笑しながらも、
キルアの手をそっと取る。
「もう……」
「やりすぎ」
キルアは一瞬だけ目を逸らして、
小さく言う。
「……やりすぎでもいいだろ」
⸻
そして、決定打。
昼休み。
誰もいないと思っていた教室の隅で、
キルアは×××の前に座り込むと——
ぐい。
×××の胸元に顔を埋めた。
「……は?」
×××、フリーズ。
キルアは小さく息をついて、
完全に安心しきった声。
「……落ち着く」
「心臓の音、
ちゃんとする」
×××は一瞬どうしていいかわからず、
それからゆっくり、
キルアの頭に手を置いた。
「……もう」
「赤ちゃんみたい」
そう言いながら、
指で髪を撫でる。
キルアはさらに体重を預けてくる。
「×××が甘やかすからだろ」
「……嫌?」
×××は少し困った顔で、
でも結局、笑ってしまう。
「嫌じゃないよ」
「キルアが安心するなら」
その瞬間。
教室の入口。
ゴンを含むクラス一同、
無言で状況を理解。
ゴン:
「……完全に逆だと思ってた」
「キルアが守る側だと思ってたけど」
「守られて、
甘やかされて、
溶けてるのキルアじゃん」
誰かがぽつり。
「……×××、聖母」
×××は顔を赤くしながら、
キルアの頭をぽんぽん。
「……ほどほどにしようね?」
キルアはそのまま顔を上げずに、
小さく笑った。
「……無理」
「ここ、
俺の安心場所だから」
クラスはもう、
何も言わなかった。
——これはもう、
甘々というより生活。
キルアがこんなにも無防備になる相手が、
×××だという事実だけが、
全員にしっかり刻み込まれていた。
to be continued….