私の視線の先には忙しなく責務に励むエレノアの姿がある。
今朝、アッシュに会いに行くつもりが、セレーネ嬢にばったり出会い、2人が密会をしていたことを知った。
2人の関係を深く聞くことは出来なかったが、セレーネ嬢の口ぶりから推測するに、アゼベへ来たばかりのあのぎこちない距離感ではないと言えるだろう。
この事実を知ったまま、アッシュと顔を合わせることから逃げた私は、その足で研究室に来ていた。
明日にはアゼベ滞在の5日間を終え、両国の合意のもと協定が結ばれ、アッシュとセレーネ嬢の婚約の儀が正式に執り行われる。
アッシュとセレーネ嬢の情報を一切知らないエレノアに、全てを伝えるのは私の役目だと分かっているのに、さっきからずっと遠くから見つめるばかりで声を掛けられずにいる。
「あ!おはようございま**********************
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