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#カラフルピーチ
Ayaka0826
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#カラフルピーチ
しぁ@krpt
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第39話 また4人で
十二月。
教室の窓から見える空は、冬らしい澄んだ青色をしていた。
吐く息が白くなるほど寒い日も増えてきて、街には少しずつクリスマスの飾りが目立つようになっている。
そして、もうすぐ。
冬休みがやってくる。
***
💚「ねえねえ!」
昼休み。
俺は机に頬杖をつきながら、隣の席のたっつんに声をかけた。
💛「……なにー?」
💚「クリスマス、暇?」
💛「唐突やな!?」
💚「いや、もうすぐクリスマスじゃん!」
💛「それは見たら分かるわ」
たっつんは呆れたようにため息をついた。
……うーん。
相変わらず反応が薄い。
💚「せっかくのクリスマスだよ!?なんかしよーよ!」
💛「なんかってなに?」
💚「えっと…クリスマスパーティー!」
💛「……パーティー?」
💚「そう! みんなで集まって、ケーキ食べて、ゲームして!」
💛「お前、ケーキ食べたいだけちゃうん?」
💚「えっ、なんで分かったの!?」
💛「図星やん笑」
いや、だってさ。
クリスマスといえばケーキでしょ!
それに、冬休み前にみんなで集まれたら絶対楽しい。
最近は期末考査も終わって、学校生活も少し落ち着いてきた。
だからこそ。
こういう時間を、もっと大切にしたいと思った。
そう、別にケーキが食べたいとかそんなやましい理由じゃないもん。
まあもちろん、ケーキは食べるけどね?
💚「ねえ、いいでしょ?」
💛「……まぁ、別にええけど」
💚「ほんと!?」
💛「ただし。」
💚「ただし?」
たっつんが人差し指を立てる。
なんか見たことあるなこれ。
💛「準備はちゃんと手伝うこと。」
💚「もちろん!」
💛「あと、勝手に予定増やさんこと。」
💚「うんうん!」
💛「人の話を最後まで聞くこと。」
💚「うんうん!」
💛「……ほんまに聞いとる?」
💚「聞いてる聞いてる!」
💛「絶対聞いてへんやろ!!」
💚「せっかくならさぁ!ほかの人も誘おうよ!」
💛「誰誘うん?」
💚「うーん…のあちゃんとゆあんくんかなー。夏休みと同じメンバー!ちょっと呼んでくる!!」
💛「えぇ!?ちょっと…!?」
俺は廊下を走り、3年B組へ向かう。
***
💚「のあちゃーーん!!」
🩷「えっ!?じゃ、じゃぱぱさん…!?」
のあちゃんが目を丸くして驚いてる。
周りの女の子たちがのあちゃんにヒソヒソなんか言ってる。
💚「ねぇねぇ!クリスマスさ!予定空いてる?」
🩷「く、クリスマス…?」
じわじわのあちゃんの顔に赤みが差していく。
💚「うん、そう!あの4人でクリスマス遊びたくて!」
🩷「あ、あぁ!4人ね!4人!空いてますよ!」
のあちゃんが笑顔で答える。
💚「よかった!じゃあ絶対来てね!たっつんの家ね!」
🩷「はい!」
💚「じゃあ!ありがとー!」
のあちゃんがひらひら手を振っている。
俺はまた廊下を走り、2年生の棟へ向かう。
***
ゆあんくんは2年C組。
どこだ?2年C組…2年C組……
❤️「あ、じゃぱぱじゃん。」
💚「いた!」
振り返るとゆあんくんが立っていた。
❤️「急にどーした?」
💚「クリスマス、予定空いてる?たっつんの家で、みんなで遊ぼー!」
❤️「クリスマスかー…頑張って予定空けるわ。」
💚「あれ?なんか予定あった?」
❤️「大会が近いから〜…練習が入っちゃうかも…。」
ゆあんくんがしょんぼりした顔で、指をモジモジさせている。
💚「そっかー…じゃあさ、行けそうだったら教えて!」
❤️「いや、行く。絶対行く。なにがあっても行く。」
💚「え?大丈夫なの?」
❤️「俺はキャプテンだからね!大丈夫!なんとかなるよ!」
そうだった、この子キャプテンだった。
💚「まぁ、でも大会も大事だからね?笑」
❤️「うん!楽しみだな〜。」
本当に、大丈夫なのかな?
❤️「てかそろそろ戻んなくて大丈夫なの?ここ2年の棟だから3年の棟とだいぶ遠いけど…」
💚「あー!やばい!」
❤️「あははっ、がんばれー。」
俺は全力ダッシュで教室に戻った。
***
💛「それで?どうやったん?」
💚「のあちゃんは行けそうだったよ!ゆあんくんも乗り気ではあった!」
💛「で、どこでするの?」
💚「え?」
さっきたっつんの家で、みんなからの賛成を獲得したけど…。
……あれ?
俺、まだ誰かの許可を取っていなかったような。
ちらりとたっつんを見る。
💛「……なんで俺を見るん?」
💚「たっつんの家とか、どうかなーって……」
💛「やっぱりかい!!」
ですよね。
でも、仕方ないじゃん!
たっつんの家、綺麗だし!
広いし!
夏休みにみんなで集まったときも、すっごく居心地よかったし!
……俺の部屋?
いや、うん。
人を呼べる状態にするには、ちょっと時間が必要かな。
かなり。
💚「たっつん、ありがとう!」
💛「いや、ちょっと待てや!なんで決定事項みたいになっとんねん!」
💚「えー、だってたっつん家、綺麗だし!」
💛「それとこれとは別やろ!」
💚「それに、たっつん料理もできるし!」
💛「パーティー会場と料理担当を勝手に兼任させるな!!」
💚「じゃあ、料理はみんなでやろう!」
💛「そういう問題ちゃうねん!!」
たっつんがうーん、と唸ってる。
でも。
しばらくしてから、ふっと息を吐いて。
💛「……まぁ、ええけど」
💚「えっ!?」
💛「せやから、うちでやってもええって」
💚「やったーーー!!」
💛「ふふっ…」
たっつんがなんか笑ってる。
嬉しそうに。
***
その日の放課後。
なんでも相談部の部室。
俺とたっつん。
それに今日部活がないのあちゃん。
それと部活を抜け出してきたゆあんくんもいる。
💛「まず、準備は全員でやろうな。」
💚「はーい!」
💛「ちゃんと働け。特にゆあん。」
❤️「えー、俺だってちゃんとやるって!」
💛「ゆあんくんはまじ信用できないよ?」
❤️「なんで!?」
💛「前、散らかすだけ散らかして、そのまんまのあちゃんに片付けさせてたんは、誰やったっけ?」
❤️「……俺?」
💛「正解!!すごいやん!!」
🩷「ふふふっ」
のあちゃんが笑い出す。
つられて、俺も笑った。
なんだか。
もうパーティーが始まったみたいに騒がしい。
💚「じゃあさぁ!せっかくだから、ちゃんと計画立てようよ!」
💛「……まぁ、それはそうやな。」
🩷「私、ケーキを作ってみたいです!」
❤️「おっ!じゃあ俺も手伝う!」
ゆあんくんもケーキの話となると食いついた。
💛「じゃぱぱみたいやな。」
たっつんがぼそっと呟く。
おい、俺とゆあんくんを一緒にすんな。
🩷「本当ですか!ありがとうございます!」
❤️「うん!……あ、でも俺、料理はそんなに得意じゃないから!」
🩷「大丈夫ですよ!一緒に作りましょう!」
のあちゃんは、もう頭の中でケーキのことを考えているらしい。
楽しそうに、指を折りながら案を出し始めた。
🩷「クリスマスケーキなら、いちごたくさん使いたいよね!それから、飾り付けも……」
❤️「チョコとかも乗せようぜ!」
🩷「いいですね!」
💚「うわー! 絶対おいしいやつじゃん!」
💛「……お前は食べることしか考えてへんな」
ぎくっ!
いや、別に図星じゃない。
全然図星じゃない。
何を言ってるんだろう、たっつんは。
💚「そんなことないよ!飾り付けもするし!」
💛「ほんまかぁ?」
💚「ほんとだって!」
💛「ほな、飾り付け担当な」
💚「えっ」
💛「言い出しっぺやろ?」
💚「……はい」
……しまった。
自分で仕事を増やしてしまった。
でも、まぁ。
飾り付けくらい、なんとかなるでしょ!
ぺっぺってするだけっしょ!
たぶん!
💚「じゃあ、クリスマスツリーも飾ろうよ!」
❤️「いいねー!電飾とかつけたい!」
🩷「お料理も、クリスマスらしいもの作りたいですね!」
💛「ほな、買い出しも必要やな……」
たっつんは、ノートを取り出して何かを書き始めた。
日程。
買い出し。
飾り付け。
料理。
必要なものを、次々と整理していく。
……さすがだなぁ。
俺には絶対真似できない。
だって、俺だったらたぶん最初の三つくらいで忘れちゃうから。
💚「たっつん、もう計画立ててるのー?」
💛「そらな。やるって決めたんなら、ちゃんとせなあかんやろ」
❤️「すげー!」
🩷「やっぱ頭いいんですね!」
💚「……ふふっ」
💛「なんや?」
💚「いや、たっつんらしいなーって」
💛「……なんやそれ」
たっつんは少しだけ照れくさそうに、視線をノートに戻した。
その横顔を見ながら、俺は思った。
こういうところ。
昔から、全然変わらない。
俺が思いつきで何かを始めても、たっつんは呆れながら、結局一緒に考えてくれる。
俺が見落としていたことを拾ってくれて。
俺が困ったときには、隣にいてくれる。
……だから、きっと。
今年も、すっごく楽しいクリスマスになる。
💚「ねえ、たっつん!」
💛「今度はなんや。」
💚「最高のクリスマスにしようね!」
たっつんは、一瞬だけ目を丸くした。
それから。
💛「……当たり前やろ」
そう言って、あの優しい笑顔を浮かべた。
――かわいい。
💛「せっかくみんなで集まるんやからな!」
💚「うん!」
窓の外では、冬の風が葉っぱのほとんどない木の枝を揺らしていた。
***
修業式の日。
俺は、先生の長い長い眠たい話を聞き流していた。
💛「起きろ。」
たっつんが隣から小声でつついてくる。
💚「…起きてるよ。」
💛「いや寝とるやん…。」
それから先生の話が終わり、成績表も配り終え、放課後。
💚「やっと冬休みだ〜〜。」
💛「冬休みはちゃんと宿題終わらせような?じゃぱぱ?」
💚「……はい。」
💛「そういや、成績は…?」
💚「うん!」
俺はとびっきりの笑顔をたっつんに向けた。
💛「……がんばれ。」
たっつんが少し引きつった笑顔で答える。
成績の話なんて今はいいの!
それより…
クリスマスまで、あと少し。
楽しみだなー…。
…きっと、準備は大変だろう。
きっと、何かしら問題も起きるだろう。
……まぁ、俺たちだし。
何も起きない方がおかしいかもしれない。
でもなぜだか、それだけで楽しみだった。
💚「もう、クリスマスかー。」
💛「そうやなー。」
💚「クリスマスパーティー何しようかな……。」
――こうして。
なんでも相談部の、冬休みの大仕事が始まった。
クリスマスパーティー計画、始動!
💛「…じゃぱぱ。クリスマスもええけどさ、部屋の片付け、ほんまにせんでええんか?」
💚「…………あっ」
💛「クリスマスよりも先にせないかんことがあるんちゃうん笑」
……まずは、俺の部屋を片付けるところから始めた方がいいかもしれない。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
冬休み編めっちゃ長くなりそうかもです笑
冬休み編は結構わちゃわちゃ感強めかもです
次回 第40話 ♡100↑
コメント
3件
今回も最高でした!ってじゃぱぱさん、たっつんのことかわいいって思ってる?だと、ゴハァっ、、、チーン
ゆきさん、第39話読みました〜!✨ もう、冒頭からたっつんとじゃぱぱのやりとりが可愛すぎてニヤニヤ止まらんかったです🥺💕 クリスマスパーティー計画、のあちゃんとゆあんくんも合流して4人が自然に集まる感じが本当に尊い…! たっつんが呆れつつも「うちでやってもええよ」って言うシーン、優しさが滲み出ててもう大好きです😭💖 最後の「部屋の片付けしてないじゃん!」ってオチも笑った(笑) 冬休み編、わちゃわちゃ楽しみにしてます〜!!🌸🎄