ども。ルーカスと申す。いきなり本編じゃぁ。
友「なにwそのキャラww」
ル「気にすんな。」
俺が、トラゾーに対する思いを自覚して数日ほど経った。
それからも俺は、普段どおりに過ごした。普段どおりの表情。普段どおりの仕草。
トラゾーとぺいんとのことに対しても何も語らず。
二人も今の所、これといった異変が無い。いや、ある。
二人が話す時、少しソワソワしてる気がする。
普段と違って、少し焦りが見える時がある。
この感じだとやっぱり、
付き合った、のだろうか・・・。
本当は、祝福してあげたい。おめでとう。と言ってあげたい。
でもそれを素直に喜べない。むしろ嫌だと感じてしまう。
なんで俺は今さら自分の感情に気づいたんだろう・・・。
もっと早ければ・・・。もっと早ければもしかしたら・・・。
あぁ、でも。自分のこの”邪魔”な感情のせいで日常組にのみんなには、迷惑を掛けたくない。
なら、もう、抑え込むしかない。
この感情を、無かったことに___
俺は家で毎日そう考えた。毎日そう考えて、泣いて。そんなある日、
異変が起きたんだ___
ク「ッ!? ゲホッ、ゴホッゴホッ、オエッ」 ポトッ
ク「__は?」
ク(・・・なにこれ?花?なんで?え、俺の口から?)
口から出てきた花。それの意味が俺にはわからなかった。
あまりにも唐突過ぎて何も理解できない。
ク(なにこれ?花、だよな?怖ッ。病気?こんな病気あるのか?)
ずっとそう考えて頭の中がグチャグチャになっていた。
自然と自分の思考に焦りと恐怖が出てきた。
ク「・・・そうだ。調べれば・・・。」
ク(え?)
____花吐き病
症状は口から、花や花びらを吐くだけ。
片思いで苦しんでいる人だけがなる病です。
感染力が非常に強く、花吐き病の人が吐いた花に少しでも触れると、うつってしまう。
治し方は、自分が好意を抱いている相手と両思いになること。
なれなければ、赤い百合の花を吐き死亡してしまう。
ク(花吐き病・・・?それが俺の病気?)
片思いで苦しんでいる人だけがなる病気__
それを見た瞬間、あの日を思い出した。
ぺいんとがトラゾーに告白する瞬間。
ク「ッ!」 ポロポロ
ク「__そっかぁ・・・。やっぱり俺、トラゾーの事・・・。」 ポロポロ
溢れ出てくる涙を必死に堪らえようとするが、止まる気配はない。
まるで、日に日に増していくトラゾーに対する思いかのように。
でもこの思いを、俺は抑えなくてはいけない。
日常組のために。みんなに迷惑を掛けないように。
たとえ、この病気で、死んでしまうことになっても、この思いは、この思いだけは・・・。