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このーーーは叶わない。

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このーーーは叶わない。

4 - 第3話 隠し通さなくちゃ__

♥

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2023年06月16日

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ども。ルーカスと申す。いきなり本編じゃぁ。

友「なにwそのキャラww」

ル「気にすんな。」






俺が、トラゾーに対する思いを自覚して数日ほど経った。

それからも俺は、普段どおりに過ごした。普段どおりの表情。普段どおりの仕草。

トラゾーとぺいんとのことに対しても何も語らず。

二人も今の所、これといった異変が無い。いや、ある。

二人が話す時、少しソワソワしてる気がする。

普段と違って、少し焦りが見える時がある。

この感じだとやっぱり、

付き合った、のだろうか・・・。

本当は、祝福してあげたい。おめでとう。と言ってあげたい。

でもそれを素直に喜べない。むしろ嫌だと感じてしまう。

なんで俺は今さら自分の感情に気づいたんだろう・・・。

もっと早ければ・・・。もっと早ければもしかしたら・・・。

あぁ、でも。自分のこの”邪魔”な感情のせいで日常組にのみんなには、迷惑を掛けたくない。

なら、もう、抑え込むしかない。

この感情を、無かったことに___


俺は家で毎日そう考えた。毎日そう考えて、泣いて。そんなある日、

異変が起きたんだ___



ク「ッ!? ゲホッ、ゴホッゴホッ、オエッ」 ポトッ


ク「__は?」


ク(・・・なにこれ?花?なんで?え、俺の口から?)


口から出てきた花。それの意味が俺にはわからなかった。

あまりにも唐突過ぎて何も理解できない。


ク(なにこれ?花、だよな?怖ッ。病気?こんな病気あるのか?)


ずっとそう考えて頭の中がグチャグチャになっていた。

自然と自分の思考に焦りと恐怖が出てきた。


ク「・・・そうだ。調べれば・・・。」


ク(え?)


____花吐き病

症状は口から、花や花びらを吐くだけ。

片思いで苦しんでいる人だけがなる病です。

感染力が非常に強く、花吐き病の人が吐いた花に少しでも触れると、うつってしまう。

治し方は、自分が好意を抱いている相手と両思いになること。

なれなければ、赤い百合の花を吐き死亡してしまう。


ク(花吐き病・・・?それが俺の病気?)


片思いで苦しんでいる人だけがなる病気__

それを見た瞬間、あの日を思い出した。

ぺいんとがトラゾーに告白する瞬間。


ク「ッ!」 ポロポロ


ク「__そっかぁ・・・。やっぱり俺、トラゾーの事・・・。」 ポロポロ




溢れ出てくる涙を必死に堪らえようとするが、止まる気配はない。

まるで、日に日に増していくトラゾーに対する思いかのように。

でもこの思いを、俺は抑えなくてはいけない。

日常組のために。みんなに迷惑を掛けないように。

たとえ、この病気で、死んでしまうことになっても、この思いは、この思いだけは・・・。


隠し通さなくちゃ___

このーーーは叶わない。

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