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元貴「おはようございます、」
若井「おはようございます!」
staff「おはようございます。すみません大森さん今日の打ち合わせのことで、話が」
俺が来ればすぐ仕事に入る。
打ち合わせ、会議、撮影、取材、レコーディング。みんなからすれば俺はただの商売道具?
元貴「はい、後で行きます。」
staff「了解しました。」
若井「元貴、無理しないでね、?」
元貴「大丈夫だよ。ありがと。」
作り笑顔をするのはもう慣れっこだ。
でも時々、作り笑顔がバレて無愛想だと言われる。俺だって好きでこんな事してる訳じゃない。
若井「じゃあ、俺も撮影あるから行くね。何かあったら連絡して!」
元貴「うん…、ありがとう。」
俺がたまに歌詞に取り入れる「太陽」は若井の事だって、いつになったら気づいてくれるかな。
いつも優しい笑顔で、 太陽のように。
俺のドス黒い心を晴らしてくれる。
でも君が去った途端。またうずうずとドス黒い何かが俺を襲う。ふつふつと湧き上がる君への想いを煽るように。チクチクと刺すように。
若井はどうしたら俺に振り向いてくれるのかな
藤澤「あ、元貴おはよ〜!」
後ろから聴き馴染みのある声がする。
涼ちゃんだ。
元貴「おはよ。」
藤澤「今日も頑張ろうね。」
元貴「うん。」
涼ちゃんはいつも天真爛漫だなぁ。
まぁ表に出さないだけで、涼ちゃんにもそれなりの悩みはあるだろうけど、
スタジオに入るとstaff達が忙しそうに今日のスケジュールや仕事内容、資料などをまとめていた。
staff「あ、大森さん、今日のスケジュールなんですが、」
「今度のライブのリハーサルなんですけど。」
「この日に情報解禁があります。」
「次のテレビ出演の披露曲の話を、」
あぁ、、うるさいなぁ。
ちゃんと決めるから、やるから。
放っておいて欲しい。俺の知らない間に何でもかんでも進めないでよっ、、、
元貴「ちょっと、トイレ行ってきます。」
込み上げる怒りを必死に抑えて。
俺は頭を冷やしに行った。
元貴「はぁ、イライラする…、あれ、若井…」
撮影帰りの若井を見つけた俺は、後ろから手を引っ張って誰も居ない個室に連れていった。
若井「ちょちょ、元貴、どした?」
元貴「あぁ、ちょっと2人きりになりたくて。」
取って付けたような言い訳をして誤魔化す。
若井「大丈夫?顔色悪いよ?」
元貴「ごめん、ちょっと…疲れちゃって、、 」
若井「俺からstaffさんに言っとくから、今日はもう帰って休んだら?」
ありがたいよ、嬉しいよ。でもその優しさが逆に俺を寂しくさせた。
元貴「…、来てよ、」
若井「ん?」
元貴「家、来てよ…、」
考えるよりも先に口と体が動いていた。
俺は若井を呼んでどうするつもりだ?
怖い予感と楽しみという感情が心の中でぐるぐるしていた。
変なとこで終わっちゃってすみません、、、
次辺りに若井side入ると思います。
コメント
3件
最高か🙄続き待ってます!!
ひやあっ、!続きが楽しみ✨