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「私たちの頑張り……」
母は必死に働いて私を育て、私は母の言った大学2年分の学費のうち1年分だけ出してもらうと、300万円の奨学金を借りると決めた。無利子と有利子の奨学金を併用して、返済期間は20年。
「残りを僕に払わせてほしい。勝手な申し出だけれど」
「そんな……」
―― 借金返済
徹さんの言葉を飲み込んで
「ぁ……の、去年と今年は繰り上げ返済も出来ているんです!でも……それでも、まだまだ……残金の方が多いですし……」
私は落ち着かない声を上げた。
「樋代さん、今も本当に頑張っているよね。自立して、繰り上げ返済まで……間違いなく樋代さんの頑張りで、利代さんが立派に育てた証でもある」
渡邊さんの言葉は、素直に嬉しいと思った。
「金額や値段では価値や関係というのは決められないし、変えられない。そんなもので変わる関係はあやかし、不確かなものだけど、二人は立派な親子だよ」
―― 金額や値段では価値や関係というのは決められないし、変えられない
私は膝の上でぎゅっと手を握り合わせた。
「頑張ったら報われる、優しく支え合える、小さくても狭くてもそういう関係が理想だと僕は考えている。だから、今回は樋代さんの頑張りが報われたと思って、受けてほしい」
―― 報われるタイミング……フラれた後だ
「樋代!?」
母がティッシュをシュッと取って私の顔に押し付けたので、自分が泣いていると分かった。
「……ごめん……」
渡邊さんに関係ない……このタイミングで借金がなくなることを、どう受け止めていいのか分からない。
でも、こうして静かに涙を流すと、もし徹さんと私が逆の立場だったら?という風にも考えられる。借金とは思わないけれど、これまで一度も話してもらえなかった不信感は持ったかもしれないよね。
コメント
3件
なんという…このタイミング… 数週間ずれていたら… でもそうであったとしても徹とは結婚しない方がよかったと思う。ごめんね樋代ちゃん。 繰り上げしてたり頑張ってるんだね🥺 もちろん受けさせていただくよね? お母さんさん素敵な方と巡り会えた🥹 次は樋代ちゃんの番だよ。誠実で人の気持ちに寄り添える素敵な人と巡り会えるよ🥺
もっと早かったら…でも、借金だと言い嫌悪する男なんか樋代ちゃんには勿体ない!!渡邉さんのような考え方の懐の深い人に巡り会えると良いなぁ〜
うわあ……胸にじんわり響く話でしたね。 「金額や値段では価値や関係は決められない」という渡邊さんの言葉が、本当に沁みました。借金という数字の重みと、それでも変わらない親子の絆――その対比が美しい。でも主人公が「フラれた後だ」と自分を責めるところで、報われるタイミングの皮肉にぐっときました。徹さんの申し出も、優しさでありながら主人公の複雑な感情を引き出していて、この人間関係の描き方が好きです。
#元カレ
まぁ
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芙月みひろ
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黒歴史つくーる
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