テラーノベル
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ユキ
28
ソファーに身体が押し倒されて、
「……え、ここで……?」と、ちょっと待ってほしくて、とっさに彼の胸を押し返した。
「なんで、いいだろ?」突っぱねられないようグッと身体が抱き寄せられ、荒く唇が奪われる。
「やっ……」
口では拒みながらも、こんな強引なのって初めてで、ドキドキする気持ちが湧いてくる。
服の上から胸がギュッと鷲掴まれ、「あっ……ん」と思わず声を上げる。
「……そんな声出すなよ、よけいに興奮してくるだろ」
耳元で声がひそめられて、感じたことがないような高ぶりが、身体の奥を押し寄せる。
「……春樹」
思わず名前を呼びかけると、
「舞」
呼び返され、じっと見つめられた。
彼ってこんなに格好良かったかな……と、胸がドクンと高鳴る。
胸が開かれ、ブラに顔がうずめられると、太腿がストッキング越しにスルリと熱い手の平で撫で上げられた。
「やっ……あ、エッ……チ……」
「エッチって、なんだよ?」春樹がクッと喉を震わせる。
「だって……なんだか、春樹が、春樹じゃないみたいだから……」
さっきの彼のセリフじゃないけど、私まで興奮してきちゃいそうで……。
「……なぁ、このストッキング、破ってみてもいいか?」
「えっ……」そんなのされたことがなくて、どう答えたらいいのかもわからない。
私が言葉に詰まっていると、「いいだろ? 新しいの買うから」と、彼が言いながら、ビリビリとストッキングを破いた。
「あっ……」こんなのちょっとAVみたいで嫌なはずなのに、どうしてだか感じちゃうみたいで……。
「……感じてるじゃん、おまえも」
春樹の声が甘ったるく響いて、キスさえもいつもと違って、淫らに感じられる。
その夜は久々に盛り上がって、ベッドに入った後でも誘いかけられて、春樹のことをちょっとだけ見直した……だけど、
もうひと押しが足りないっていうか、自分が満足をすると、相変わらず腕まくらのひとつもないまま、私より先に早々と寝入ってしまった……。
抱いた後、寝るまでのイチャイチャが大事なのに、そういうのわかってくれないのかな……と、
寝付けずに彼の寝顔をぼんやりと眺めていたら、ときめいていた分だけ急速に気持ちが冷めてきて、やっぱりそんなにすぐに上手くいくわけもないのかなと、ふとあきらめの気持ちがよぎった……。
でも、そんな風にも思う一方で、春樹のことをそう感じてしまうのは、さっき鷹騰社長に会ってしまったからかもしれないとも頭の隅で考えていた……。
コメント
1件
うわぁ……第17話、めっちゃ生々しかった……🥀 春樹くんの強引さに最初は戸惑いながらも、どんどん引き込まれていく舞ちゃんの心情がすごくリアルで、読んでてこっちまでドキドキしちゃった。でも最後の「急速に冷める」感覚、わかるなあ……。あのギャップが切ない。 それに、鷹騰社長の影がちらつくところが、また次の展開を気にさせてくる……。続き、すごく読みたいです。