創傷 おまけ
「てか昏東区の説明めんどい」
「俺も多少は知ってますけど…」
「何でだよ」
「それは…」
「あー!ということは緑間君の仲間!?」
「…はい」
「なるほどね〜、えっと、何か僕が寝てたら時也君が居て〜、そのまま言霊界?に行って〜」
「変わったことは?」
「特にかな〜…でも緑間君ちょ〜っとだけ元気なさげだったかも…………ん?大丈夫!奪ったりしないって!」
「別の九十九師に聞きました」
「ふーん…」
師走さんみたいな人とかだったら情報も色々回るのか、多分。
「…ひぁ…お前さぁ…」
自身の腹部に熱が伝う。
元々擽りに対しては弱い方だと思ってはいたが傷のせいでより敏感に反応してしまう。
「傷で感じるの、とても珍しいそうですよ」
「ふっ、はっ…んぅ、さわんなよっ…」
致したばかりだというのに。
「一緒に出かけませんか」
「いいけどっ、やめねぇとっ…」
「はいはい」
「あ゛ー、声出しすぎた…………飯食いてぇな…お前の奢りで」
まだ腰だったり喉が痛んだりするがそれ以上にお腹がきゅう、と小さくも喧しく鳴る。
「…もう少し休んだら支度しましょう」
「ん、そうする」
再度布団に包まる。
「悪夢は見ました?」
「いや、見なくはなったけど…」
悪夢からは解放された。
が、それとは別に変な夢を見る。
彼と触れ合ったり、名前を呼び合ったり。
吉夢だけども、自分がされたいことが夢になっている様にも思ってちょっと…
「やっぱ何でもねぇ…」
「?…まあ良かったですね」
このことは悟られないように過ごそう。
「…………そろそろ支度しますよ」
もぞもぞと布団から這い出る。
脱ぎ捨てた上着に袖を通しチラシや付喪の入った肩掛けバッグを手に取る。
…昨日はいっぱいキスをしたが、自分からまだ出来ていない。
いつも彼からだ、浅いのなら自分でも出来るはず。
「…ん」
彼の頬に自身の唇を当てる。
が、恥ずかしくなってすぐに唇を離れさせる、まあ、出来たからセーフだろう。
「…へっ…俺からだって、出来んだよっ…あぇっ?」
軽く煽った瞬間視界が歪み、天井が見える。
「もう1回だけ…」
「んなっ…」
「遊んでくれますか?」
end
コメント
2件
伏せ字での件ですが⬜️で良いのではないでしょうか? こんな一般通過ピーポーの意見ですが1参考にしていただければ幸いです!