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人生に一度の高校生活
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今度こそ絶対に周りに流されず自分なりに充実させると誓ったのに。
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待っていたのは牢獄だった。
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第7話 錆だらけの自転車
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_アオイちゃん、それ私に?_
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後ろから聞こえたのは彼女の声だった。
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_おい、あおいちゃんって…w_
_林田、こんなやつ相手にすんなよ_
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花音「余計なお世話。私の友達なのこの子」
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彼女がそう言うと軽蔑の眼差しでこちらを睨みつけながらそそくさと去っていった。
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花音「で、それ私に?︎^_^」
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葵「あ、いやううん違う」
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靴箱に入れようとした紙切れを必死に隠して言った。
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葵「いつも学校来るのに。でも元気そうで良かった…。」
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花音「きょーは学校行く気分じゃなかった。サボっちゃった︎^_^」
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いかにも彼女らしい。
安心してしまった。
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花音「それに教室ジトジトしてていやなの。みんなの視線というか目線というかさ」
「アオイちゃんもそう思わない?」
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同情してるのだろうか。どっちにしろ気を使われている。
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花音「だからさ、今日は迎えに来たんだよォ」
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葵「む、むかえに?、」
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花音「そう。だからさ、ウチくる?^_^ 」
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そう言うとサンダル姿の彼女に強引に腕を引かれ、
今にも壊れそうな自転車にまたがり言った
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花音「うしろ!!!乗って!!」
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こんなにも心臓の鼓動がうるさい事は初めてだった。この気持ちがなんなのか。
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いつになっても謎なままだろう。