テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
42
639
夜沢
507
体がめちゃくちゃ痛い。
横になりながら書いているというのに、ペンを持つ手まで強く震える。
脂汗が背中を伝ってなんか気持ち悪い。
冷房が効いているのに、暑くて、寒くて、具合が悪い。
どうしてこんな目にあわなきゃいけないの
9\16
ようやく体の痛みが引いて、立ち上がって動けるようになった。
起き上がってそうそう、鏡を見てびっくりした。
あら、とんでもない美少女がいるじゃないの!!と。
自意識過剰か。しかし言わせて欲しい。
長い金髪に、薄い青色の目。
ついでに背丈も小夜さんを超えていた。
しかし、不思議なことに、ネズミだった頃、そして人として幼かった頃の僕は真っ白な毛に赤い目をしていた。
一体なぜこんな色になったのだろう。
成長のための薬に何か、遺伝子に直接作用するようなものでも仕込まれていたのだろうか。
不思議。
9⁄21
また進展があったからここに記そうと思う。
先生によると今の僕は、大学生ほどの知能を持っているそうだ。
生活の中でそれをひしひしと実感することもあるから、きっと間違いではないのだろう。
現役大学生の小夜さんに勉強を教えることだってたまにある。
小夜さんは嬉しそうにしてくれるけれど、たまに不服そうな表情をすることもある。
でもやっぱり、大人ばっかりの研究所で同年代くらいの女の子(もとネズミではあれど)と話せるのは嬉しいみたいだ。
ちなみに今日も先生に本を貸してもらった。
太宰治の「人間失格」。
やっぱり有名どころは押さえておくべきだよね。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!