私は満足気な吐息とともに、林田に目配せし、奥村に資料を手渡した。
「うん、フライヤーの出来も問題ないわ。後は、プレゼンの準備だけね」
ある意味これからが本番だが、既に肩の荷が下りた気がしているのは、一から企画に携わるには、まだ少し未熟な林田と奥村とともに、これだけの企画を立案できたからだろうか。
既に、価値のある時間を過ごした実感がある。
残ったプレゼンの準備については、そう感じさせてくれた可愛い後輩達に報いるだけの、魂を込めた仕事をすることを、私はもう自分の心に誓っている。
当日の台本、スライド、配布資料の作成、重要な勝負所がまだ控えているが、恐れる気持ちはない。
期待と希望に満ちた煌く瞳を見つめながら、私は深く笑みを浮かべた。
「よーし、もうひと踏ん張り――」
しますか、と続けるはずの言葉は、遮るように鳴った一本の電***************************
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