前回のお話とは全く関係ありません!
飛び降り表現あります!
地雷の方は右回れー!
𝘴𝘵𝘢𝘳𝘵
「追ってこないで」
私の天使がそう呟く。
どうして?行かないでよ、私を置いていかないで。
「無理だよ」
私のことが嫌いなの?
「嫌いじゃないよ、大好き」
じゃあどうして?
「そうしないと、貴女が_______」
彼女のその言葉を合図に視界が乱れる。
待っ
「て」
視界が切り替わる。
目の前にあるのは、空。
私を嘲笑うような、蒼く澄んだ空。
私はフェンスから身を乗り出している。
彼女の腕を掴もうとしたその手は、力を失い、重力に従って落ちていく。
此処は屋上。
嗚呼、そう、そうなの
下から悲鳴が聞こえる。
「早く救急車を呼んで!」
悲鳴
「頭が……」
悲鳴
「見てられない」
悲鳴
「この子って…」
悲鳴
このままフェンスに乗り出したまま、前に重心をかければ
私も、貴女みたいに天使になれる?
目を瞑る
頷く
破裂音
悲鳴
「……なんで」
「おはよう、私の天使」
おやみす、私。
𝑒𝑛𝑑