side.もとぅ
それから若井はダイエットをやめて、体も元通りに戻した。
この出来事があったおかげで、もっとお互いを知れて、”支え合い”できるようになった。
大森「若井。」
若井「ん…?どした?」
大森「エゴサしてたでしょ。はい、こっちおいで」
若井「ぇ、いや、大丈夫だけど…」
大森「だめ。ほら、こっち」
藤澤「若井?元貴のとこ行っておいで~?」
若井「ん」
若井は、すぐに顔に出る。さっきも、唇を噛みながら目を少し伏せてスマホを見ていた。こんなに分かりやすいのに、俺は何を見てたんだろう。若井を隣に座らせて、スマホを見る。
画面には、ろくでもないヤツらのコメント。ほらね、正解。
大森「また見ちゃったの〜?」
若井「ゔ、ごめん…」
大森「怒ってないけどさ…若井が傷つくの、悲しいんだ」
藤澤「若井〜どしたのぉ?」
涼ちゃんが俺と、若井を挟むようにして座る。
ふんわりした雰囲気で、若井を包む。
大森「これ。ほんと、気にしなくていいんだよ」
藤澤「あちゃ〜…なんかあった?」
若井「俺、ギター下手じゃないのに…!」
大森「え、そんなこと書かれてたの」
藤澤「誰だよ〜!ギター弾いたことないだろぉ!」
若井「俺、上手いし!」
若井は自分を褒めることでアンチから自分を守っている。
アンチに対して怒ると、自分のことを認められるらしい。
大森「ほんとだよっ!若井ギター上手いし!」
若井「え、今褒めた?褒めた?」
大森「は?悪いかよ」
若井「涼ちゃん!元貴が褒めた!俺を!ギター上手いって!やったー! 」
藤澤「ふふ、良かったねえ」
大森「もう言わないし!ほら、練習するよ!」
若井「えー!もっかい!もっかい言って!」
大森「調子乗んなっ」
若井「ケチ〜」
藤澤「はいはい、2人とも行くよ〜」
お互いがお互いを支えてるから、変な壁もなく接せるようになった。前があった訳じゃないけどね。
若井、今まであんまり気にして無かった分これからは、がっつり見ててやる。
若井お前は、要注意人物に認定する!
あとがきへどーぞ
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