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皆さんの地雷の上でタップダンス踊ってる
レベルで 地雷を踏み抜いてるような気がしている 人類+αです
イギリスの家は、今日はやけに静かだった。
親父もとい イギリスは、フランスと同棲中らしい。しかしなぜか定期的に、俺達の様子を見に帰ってくる。
「なあカナダ、ほんとに親父は帰ってこないのか?」
俺が確認するように言うと、カナダはソファに座ったまま、気楽そうに笑った。
「うん。今日は完全に二人きりだよ兄さん」
その一言がなぜか耳に残る。
隣に座る距離は近く、肩が触れ合っている。昔からこんな感じだったはずなのに、今日は少しだけ落ち着かない。
「おいカナダ、近くないか?」
「そうかな?」
そう言いながら、カナダは平然と俺の腕に体重を預けてくる。
更に当たり前のように頬にキスをしてくる。
「お前、ほんと遠慮ないよな」
「今さらだよ。家族なんだし」
その言葉に、少しだけ気が緩んだ。
だからだ。腕に回された手の動きにも、違和感を覚えなかった。
ちくり、と小さな痛みが走る。
「……え?」
「大丈夫だよ、兄さん。ちょっとだけだから」
何を言われたのか理解する前に、頭がぐらりと揺れた。
視界がぼやけて、言葉がうまく組み立てられない。
「カナダ……? 何、した……?」
「へぇ、結構効くの早いんだねこれ」
楽しそうな声。いつの間にか、腕を押さえられている。
逃げようとしても、体が思うように動かない。
「今は二人きりだって言ったでしょ」
頬に触れられたかと思った次の瞬間、唇を塞がれた。
不意打ちのキスに、息が詰まる。頭の中が真っ白になっていく。力が思うように入らない。
「……っ、カナダ」
「大丈夫。兄さんは」
瞼が重い。
俺は混乱したまま、眠りについてしまった。