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告白されてから1ヶ月。
甘い日々は続いている。
「ん〜!限界!」
授業終わりの休憩時間。
午後の授業は睡魔との戦いを繰り広げていた。
隙を作れば、もう夢の国。
瞼を開けることに専念したため、授業なんて分からない。
ダメだなぁと思いながらも、限界が来て、
机に伏せる。
あと少しで寝れる、という時に、頭に何かが軽く当たった。
「ん〜?」
なんだろう?そう思いながら顔を上げる。
すると、ニコニコの翔馬君がノートを持って、立っている。
「どうしたの?」何かあったっけ。
「天音さ、さっきの授業寝そうになってて、ノートとってないでしょ?」
にひっと笑いながらそう言う翔馬君。
見られてたの!?
見られていたと思うと恥ずかしくなり、また、顔が赤くなる。
最近、翔馬君と居るとずっとこの調子。
病気か!と言いたくなるほど、赤面するようになった。
「そうなんだよね〜。睡魔と戦ってた!それより、よく分かったね!顔に出さないようにしてたつもりなのに。」
頑張って真顔で居たんだけどなぁ。
「まぁ、可愛かったからさ。」
「ッ!?」
たまに言う、可愛い等には未だに慣れない。
「で、教えようか?」
え!それは、助かりすぎる!
「お願いします!」と即答する。
「あははっじゃあここからね」
そして、さっきの授業の解説をしてもらった。
そして、あと2週間でテストという時。
「嫌だぁぁぁぁ」
絢が、休み時間に騒いでいるのを隣で見つめる。
「テストってなんだよぉ!天音も嫌でしょ?」
「まぁ、確かに。テストより、テスト練習が嫌だ」
「良いじゃん天音は、天才くんが居るしさ?」
クラスメイトの南乃(なの)がそう言う。
「え、天才くん?誰〜?絢?」
誰だろう。
「いや、私が赤点なの知ってるでしょ!?」
「あははっ」
そうだった。
じゃあ、誰だろう。
「ほんとに分かんないの?鈍感め」
「分かんないよ?」
「耳貸しな〜」
「うん。」誰なの?
「綾川だよっ!コソッ」え?翔馬君?
「翔真君が天才くん?」 天才なの?
「そうだよ。知らないの?学年TOP3に入ってるんだって〜」
え、凄い!
「だから、教えて貰ったら?」
「えぇ…教えて貰うって…」
「まぁ、言ってみなよ!」
そんな話をして、休み時間は終わった。
次の授業で言いなと言われ、もう、授業開始から20分が経った。
ちらっと絢の方を見ると、ペンを回しながらニヤニヤしている。
南乃を見れば親指をグッと立てて口角を上げて笑っている。
すると、
「キョロキョロしてどうかしたの?」
と、翔馬君が不思議な顔をして聞いてくる。
「あ、えと…」
「ん?」
優しい笑顔で笑う翔馬君。
この笑顔を見ると、安心する。
「あの、て、テスト勉強を…一緒にしたくて…私、成績良いとは言えないから…翔馬君、に教えて貰いたくて…前の授業の解説、分かりやすかったから…」
言っていて自分で恥ずかしくなった。
「テストかぁ…いいよ〜」
「ほ、ほんと?」
「うん、語彙力ないから分かりずらいかもだけど。」
「あ、ありがとうっ」
良かった…はぁ〜と小さくため息を着く。
これから、2人のテスト勉強が始まる。
【作者ノート】
どーもー!
読んでくれてあざます!
今回ちょっと短くなりました( ‘-’ )
まぁ、許して☆
お楽しみに!おそらー!