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私は、自分で言うのもなんだけどイケメンだった。




サラサラ白髪の切れ長ぱっちり二重。




顔は白くて小さく、鼻筋はスっと通っている。




どこをどう見ても男に見えるが、私は女だ。




正真正銘の女だ。







そのせいで、幼稚園に入った時は、




「私、大きくなったら夜宵ちゃんと結婚する!!」




『え?』




「違うよ!私と結婚するんだもん」




『ん?』




「ねぇねぇ、夜宵ちゃんは私と結婚するよね」




『いや、あの…………』




女の子に、何故かモテていた。




これはまだ序の口だった。




他にも、




「夜宵ちゃん!良かったら私と付き合ってください!!」




「夜宵ちゃんのことが好きなの!!」




「夜宵ちゃん、私と付き合わない?」




中学生になってから、もっと悪化してしまった。




後輩にはストーカーをされ、先輩には襲われかけた。




まあ、一言で片付けると




私の容姿は危ない。




私は、そんな危険な日々を少しでも和らげようと趣味のバレーを始めることにした。




もっと悪化してしまうことを知らずに…………

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