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ベラドール「街、修復作業はもう終わってんのかな」
ボラス「様子を見る限り、終わってるみたいだな」
シャスカ「はえーな」
城へ行く際に街を見かけた俺達の前に見覚えのある男が立っていた。
ボラス「おや、こんなところでも仕事か?」
アシェル「久しぶりだな」
フィロ「お久しぶりです!ボラスさん!」
アシェル「ところで、全員でどこへ行くんだ」
前にも何回か会った事がある。彼は、不協都市の隣にある協合都市出身で各場所を周って依頼などを手伝う仕事をしている。番犬も協合都市出身で同じ環境で育っていることもあって仲が格段に良い。
隣にいるのがアシェルの助手をしているフィロさん。
ボラス「実は、こんな事があってだな…」
番犬はアシェルに果たし状を見せた。
アシェル「こんな城名聞いた事がない」
フィロ「私もないですね…新しくできたんでしょうか」
アシェル「いいや、場所的に大昔からあったあの城なんじゃないか?ほら、遺跡がある…」
フィロ「あぁ〜!言われてみれば確かにそうですね!以前ここで依頼あったのを思い出しました。よく覚えてますね!」
アシェル「この中に居るのはおかしいな」
フィロ「外で待ってるとか?」
アシェル「そうとしか考えられないな。大昔、ここで住んでいた人もいるだが、今は入ることを禁止されている、観光用の城だ」
シャスカ「そんな歴史にも残る城に行くのか!?ぶっ壊さないか心配だな」
アシェル「戦うなら城から距離を置いた場所で戦うといい。もし、大胆に破壊しまったなら、俺のところでお世話になる羽目になる」
ベラドール「え、これで中だったら尚更破壊どころじゃなくね?」
ボラス「ヒビ程度で済むといいんだが」
アシェル「それだと破損費はお前らになるか、相手になるか…だが、ヒビ程度で払うということはない。判定はシビアだが」
フィロ「もしもの事があると大変なので早めにこちらから神想遺産委員会に連絡しておきますね!」
シャスカ「外に誘き寄せるしかないな」
ボラス「貴重なご意見をどうも」
アシェル「これと言って有利的な意見は言ったつもりはないが…」
フィロ「ですが、まぁ少しは役に立てたんじゃ、ないでしょうか?私はここのことについて知識はないので助言は出来ませんが、応援していますよ」
アシェル「城の名前が変わっていることについて甚だ疑問だ。変える必要性が分からない」
フィロ「そうなってくるとやはり中で占拠している可能性がありますね」
アシェル「俺達も一緒に同行したいところだが、」
フィロ「次の仕事が待ってますので。申し訳ないです」
ボラス「君達は関係ない。謝る必要もない」
アシェル「じゃあ俺達はここで」
フィロ「頑張ってくださいね!幸運を祈ってます。では」
そうして俺達は城前まで来た。
ボラス「ここか」
ベラドール「はぁ、心臓バクバクだぜ…」
シャスカ「よし、入るぞ」
ドアに手を当てる板は厚く、脆いという訳ではなくまだまだ頑丈だが、開けるのに相当な力がいる。なかなか開かない…。
シャスカ「ん゛〜〜ッ!…はぁ、あ、開かねぇ…何だこれ…」
ボラス「任せろ」
シャスカ「えぇ、いけんのかよ」
ギィィィィッと古びた大きな木のドアの軋む音が聞こえる。まさかの番犬が1人で開けた。
ボラス「大昔の城だからか蝶番が錆びてたんだろう」
シャスカ「なるほどな。ありがと」
ベラドール「サンキューな」
ボラス「さぁ、進もう」
???「開ける作業、何と面倒な事だったろう、ご苦労。だが、出入り口は既に裏側に設計済みだ!努力が水の泡だったな!ハッハッハ!!!!アーッハッハハ…」
いかにも華やかなオーラを纏った男が俺達を待っていた。
シャスカ「何だあいつ…」
ジュリアン「僕の名前はジュリアン。君達の行先を阻む高貴なる騎士だ」
ベラドール「お前ら!先行ってろ!私が相手だ!!!!!」
凄い熱意だな…。
シャスカ「ここは任せとこうぜ」
ボラス「そうだな…頑張れよ」
ベラドール「おう!!」
ジュリアン「まぁ、時期に追いつくだろう。悪いが早急に白旗を挙げてもらうよ!!さぁ、来るんだ、戦士よ!」