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ジュリアン「中々の腕じゃないか。シールド面において特に評価すべき力があるだろう。だが、この高貴なる僕の前では到底足元にも大場ない!」
ベラドール「私はまだ諦めてないぜ!」
ジュリアン「ならまた立ち向かってくるがいい!僕が受け止めてあげよう!」
奴が扱う片手剣に白の中に少しピンクが混じっているような電気とピリピリ、花びらがパラパラと剣に纏っている。剣を振り翳せばたちまちビュンと電撃波を放ち、私に向かって電撃を撃つ。何とか避けているが範囲がデカいし早い…。それにその電撃は地面に打ちつけられる際にヒラヒラと舞っては消えてく花びらに当たると頭が痛くなる。
ジュリアン「これで終わりにしようか!浸透:サンダーランブル!!」
ベラドール「はっ!」
一瞬にして今私のいる空間が薄黒く染まり雷がドンドンと降ってくる。周りがバチバチ光っている。
心臓バクバクする…これが力か…?
ここに居るのはマズイと体がそう言ってるっ…。
ジュリアン「これは一定のフィールドでのみ起こる。抜け出せれば動悸は治るのだ」
ベラドール「ま、まだ!!私…は……」
バタン……。
ジュリアン「おっと。一旦、ここは僕の勝利ということだ。死んではないと思うが、一応…」
ジュリアンはベラドールへ様子を伺いに近寄る。
ジュリアン「気迫に満ちたレディよ。戦闘中、君の勇ましい姿に僕自身、胸を高鳴らせられたよ」
気を失わずに済んだが、うつ伏せ状態か…。
ん?声が近い…。って事は、私の近くにいるってことか…!
私は勢いよく目を開ける。
はっ!いたっ!!私を見下ろしてるのか!こうなったら足を掴んで逃げれないようにしてやろう。それから技を放つんだ。
ベラドール「捕まえっ、!」
ジュリアン「早くもお目覚めかい?レディ」
ベラドール「なっ!!」
ガシッ!!
こちらの行動に素早く気がついたジュリアンは活気とした笑みをしながら伸ばした腕を掴み、両手を掴まれる。
掴む力は強く、振り解くのは無理そう。
ベラドール「うぐっ……」
ジュリアン「あまり、僕を甘く見ない方が良いレディ。この高貴なる僕に傷を負わせれるほどの体力は残っていないだろう」
ベラドール「……っ!」
ジュリアン「無理に解こうなど不可能に等しい!大人しく僕に従うんだレディ!!」
こうして、私は言われるがまま従うことになっちまった…。
後ろに両手を掴まれたまま、廊下を歩かされる。その度に、
ジュリアン「レディ、歩けるのかい」
ベラドール「いや、平気だ。ちょっと痛むが。でも大丈夫だよ。これぐっ…!」
ジュリアン「大丈夫なのかい?!レディ!」
とか言ってさっきまで敵同士戦っていたのが嘘かのように心配してくる…。意味が分からねぇ…。
ジュリアン「……ドア前まで来る事ができた。この先にクイーンが待っている」
ベラドール「ク、クイーン!?」
ジュリアン「我らが崇高するクイーンよ。入るぞ!」
ジュリアンはバッ!とドアを勢いよく開けた。
ジュリアン「敵陣の1人を捉えることに成功した」
マリアル「待っていたわ……お前がその1人か」
ジュリアン「はっ!名は?名は何と言う?」
ベラドール「ベラ、」
マリアル「いい、名など聞かなくても良い。どうせ死ぬんだから」